幽かな彼女 #04【人間と幽霊のハートフル・ラブコメディ! 香取慎吾 杏】 2014.04.30

上に上げてもサクッていけるから。
ほら。

(林)そうそうそう。
でこっち体重すぐ乗っけるじゃんいくよ体重乗っけるよそれで。
うん体重乗っける。
反対側も。
せぇ〜の!
(萌)邦っち〜。
これ新歓のときのパート割り。
(林)おう。
あれ?このパフォーマンスって全員参加じゃなかったっけ?
(萌)そうだけど。
(林)藤田さんのパートは?
(神山暁)とりあえず今日は校舎の中ぐるっと回るだけな。
時間制限もあるし部活やってない教師が放課後にうろついてんのもあれだしさ。
さっきから落ち着きないけど何?
(アカネ)いや…もう外出るの3回目なんで。
3回目だから?えっこの格好で出歩くの変じゃないですか?変だけどいいんじゃね?幽霊だし誰にも見えないんだし。
そりゃまあそうなんですけど。
ほら着いたぞ〜。
ここ…。
さあどうでしょう?何も思い出せません。
マジかよ。
やっぱりいいですね。
この学校の独特の雰囲気。
それはいいんだけどさ。
何かねぇの?見覚えある〜とか懐かしい感じがするな〜とか。
全然。
私本当にこの学校の教師だったんですかねぇ?うわさではね。
(回想)でも@8ELとの4X78がうまくいかなくて|!ノイローゼで死んじゃった先生だって。
ノイローゼですか。
まあショックだとは思うけど。
いえ全く実感ないんで。
というか私がそんな思い悩むような性格に見えます?見えない。
結局成果ゼロか。
うん。
あっ。
職員室に行けば古い資料とかあるんじゃないですか?今から職員室はちょっとな。
今日はここまで。
えぇ〜。
まだ来たばっかりじゃないですか。
うん?あの。
(霧澤和泉)珍しいですねこんな時間にいらっしゃるのは。
ちょっと忘れ物をしまして。
もう帰ります。
あっそういえば神山先生進路指導のことですが。
進路指導?ええ。
受験生のクラスを担任されているわけですから中間テスト前には必ず実施してください。
はいわかりました。
じゃあ早速明日から。
よろしくお願いします。
おい行くぞ。
神山先生今の人って。
副校長だよ。

(林)藤田さん!ちょ…ちょっと待ってよ!藤田さん!あぁ〜もう…。
林先生どうしたんですか?神山先生。
(河合・真希・早苗・冨美)かんぱ〜い!
(真希)すっごい久しぶりじゃない?4人集まるの。
(冨美)でも良かったよねタイミングが合って。
(河合)うん。
もう今日はとことん飲もう。
どうですか?いやどうって言われても…。
正直かっこ悪いです。
やっぱり変ですかね〜僕のダンス。
いやそういうわけじゃないんですけど。
根本的なセンスがないとか。
わかってるんですセンスがないのは。
あっ認めた。
でも部活動の新入生歓迎会に下手だから参加するなっていうのはちょっとひどいですよね。
やっぱりそうですよね。
僕もそう言ったんです。
(林)せっかくみんなで0l=oにN}=,してんだからさぁ。
(萌)一緒にって邦っちと藤田いっつも隅っこで基礎練しかしてないじゃん。
(林)そりゃ26らはみんなと0cってL$7P83だし。
(萌)つうかF#EDはどうなの!)新歓で踊りたいわけ?
(ともみ)いや;dはいいです。
何で?あんな毎日練習してたのに。
いいですほんと。
そんな1sN8しなくていいから。
ねっ。
(林)で急に逃げ出しちゃって。
クラスの中では一番おとなしい生徒ですからね。
運動も苦手みたいですし彼女がダンス部ってのが意外な気もしますけど。
でも藤田さん部に入ったとき言ってたんです。
自分を変えたいって。
自分を変えたい?・ピー
(電子レンジの音)おっお肉解凍できたみたいなんで夕飯作っちゃいますね。
今日は豚の角煮とたい飯ですから。
今からその2つって。
どうして毎回手の込んだものを?どうして。
(河合)すいませ〜ん!同じものお代わりで。
(真希)あっそうだ早苗この前さぁ作家の下山先生と会ったんだって?
(早苗)そうなの!取材で行ったんだけどさもうす〜ごい感動して。
(河合)良かったね〜ちっちゃい出版社なのにそんなチャンスあって。
でもまあそのおかげで仕事任せてもらえたわけだし。
(冨美)うちもそう。
この間初めて私の企画が通って。
(真希)あっ言ってたよね。
あのイベント仕切るってやつ。
そうそうそう。
へぇ〜大手と違って人足りてないんだ。
じゃあ目いっぱい頑張んないと。
まあ…。
ちょっと千穂。
何?えっべつにほんとのことじゃん。
それは違うでしょ。
いいよいいよ真希。
ねっ。
(冨美)私らよりずっとやりがいある仕事してるもんね千穂は。
あぁ…まあね。
(真希)あっねえ彼氏どうなったの?
(冨美)続いてるよまだ。
(早苗)えっどんな人だっけ?プルルル…
(呼び出し音)プルルル…プルルル…
(留守番電話の声安藤)はい安藤です。
ただいま電話に出ることができません。
ご用のある方は…。
出ないならありませ〜ん。
何やってんだ私…。
あぁ〜あ。
・邦っちめっちゃ頑張ってんね。
・でもダンス下手じゃない?めっちゃ思ったそれ。
おはよう風ちゃん。
(香奈)ねえあの2人って仲いいの?
(明日香)えっ?さあ…。
(香奈)見てるとさ何か緊張感あるんだよね〜。
(明日香)岡本さんってけっこうやじ馬なんだ。
(香奈)やじ馬って。
(相田)あぁ…。
(香奈)あぁっておい!あの田嶋さん。
えっ何?おはようございま〜す。
おはようございます。
(日野)回覧。
(岩名)おはよう。
(林)おはようございます神山先生昨日はありがとうございました。
いえ。
(林)いやぁ〜朝から汗かいちゃいましたよ。
ダンスの朝練ちょっと熱入っちゃって。
(河合)はあ。
(林)難しいですよねほんと。
でも顧問として部員たちのために一生懸命頑張りたいんで。
(河合)あの林先生…。
はい?
(日野)んんっ!林先生これ。
(林)何ですか?これ。
えぇ〜そちらに書いてあるとおり本日より1週間試験的に部活動の顧問は民間のコーチに委託し通常業務から外すことにします。
えっ…。
えぇ〜先日の生徒へのアンケートとそれを基に行なった皆さんとの面談から教師一人一人にかかる業務の負担が大きいと感じたからです。
いやでも部活動も生徒との大切な…。
もちろん期間中も部活動への参加は自由です。
今回の提案は業務の負担を軽減しその分生徒との関わり方とその意味を再考していただくことが目的ですので。
大丈夫でしょうか?
(生徒たち)先生〜!
(岩名)はぁ〜。
よしじゃあ4人ずつ今の手本どおりに。
(香奈)先生部活動のコーチ外から新しく来てもらうことになったって本当ですか?
(岩名)何だもうその話出回ってんのか?
(奈々子)えっじゃあダンス部も?
(円花)じゃあ体育の授業もやってほしい!お前ら俺のお手本じゃ不満か。
あっお待たせしました。
それでは早速部活動指導に関する確認事項等ご説明していきます。
え〜っと…えぇ〜先日の生徒へのアンケートと…。
(大原)「野球サッカーバレーバスケットボール水泳」はぁ〜さすが元弁護士!いい人脈持ってるわ。
(林)大原先生は抵抗ないんですか?今まで指導してきた部員たちを民間コーチに任せちゃうなんて。
(大原)う〜ん正直好きでやってたわけじゃないもん。
その分の手当が出るわけでもないんだし。
でも…。
林先生だってさ経験もないのにダンス部の顧問なんかやらされて大変でしょ?部員も専門のコーチのほうが喜んでるよきっと。
そんなことないですよ。
(大原)まあ今回は正直ほんとあの副校長に感謝だわ。
この時期は進路指導に集中したかったもん。
それも大してやる意味ないと思いますけど。
今はほとんどの生徒が塾の成績基準にしてますし。
まあね〜。
それにしても2組は羨ましいわよ。
入学以来3年連続学年トップの葉山風。
学年2位の藤江俊介。
他にも上位成績者が集まってるでしょう。
同じ割合で生活指導が必要な生徒もいますよ。
京塚りさとその取り巻き。
それから…根津亮介。
根津さんですか?
(河合)もともと素行不良でマークされてた生徒ですから。
2年のときなんか校外の生徒ともめて相手にけがさせてましたし。
3年になってからはおとなしくしてるみたいだけどね。
(河合)でも〜素直に進路指導は受けないと思いますよ。
まあ私は副担任なんで神山先生に全部お任せしますけど。
えぇ?私自分の進路のことも考えなきゃいけないんで。
(林)今日から1週間ダンスの指導をしていただく高野隼人さんです。
(部員たち)イェ〜イ!
(高野)高野です。
よろしく。
(部員たち)お願いしま〜す。
(高野)お願いします。
(林)じゃあ後はよろしくお願いします。
(高野)はい。
じゃあ1回みんな集まってもらっていいかな?え〜っと全員で何人いるんだっけ?
(部員たち)10…。
(高野)今日は全員来てる?
(部員たち)はい。
(高野)そっか。
ヒップポップをやってるんだっけ?では進路指導始めます。
(りさ)すごいね1人目が私って。
先生ってさ嫌いなもの先に食べちゃって好きなもの後に取っとくタイプでしょ。
逆に好きなものを先に食べるタイプだったらどうしますか?キモい。
志望校の所が空欄になってますけど。
先生ってさいざとなったら自分が一番かわいいって人じゃない?図星。
だってそういう目つきしてるもん。
(石澤)楽でいいよね部活の指導ないと。
(小山)ほんと。
1週間と言わずずっと続けてほしいですよね。
失礼します。
あの〜林先生。
あれ?練習は?何で?向こうもプロなんだし初心者だって大丈夫だよ。
新歓オリエンテーションのパート自主練してこいって田嶋さんたちに言われて…。
林先生見てもらえませんか?あっ…いいけど。
志望校を手嶋君は変えたみたいですけど。
(手嶋)塾の先生に言われてランク落としたんですよ。
でも本当は第一志望に行きたいんじゃ…。
塾の先生から言われてるんで。
塾の先生がこっちのほうがランク高いからって。
(石田)塾の…。
あっわかりました。
塾の先生に言われたんですよね?はい。
塾塾塾。
ほんと意味ないな。
(林・ともみ)ワンツースリーフォー…。
(林)あっちょちょちょ…見して見して見して。
ファイブシックスセブンエイト。
(円花)何か藤田その気になってない?
(萌)めんどくさ。
(林・ともみ)シックスセブンエイト。
・ウーーカンカンカン
(サイレンの音)近所か…。
・カンカンカン!・ウーーカンカン…霧澤先生?あっお疲れさまです。
霧澤先生一体どうしたんですか?ええちょっと。
昔ここに知り合いがいて。
それって…。
神山先生進路指導のほうはいかがです?あっ今日始まったばかりなんでまだ何とも。
ぎりぎりまで生徒に踏み込んでみてください。
あなたなら私はそれができるような気がします。
・燃やしてください。
はぁ?服。
服?だからおしゃれする方法がわかったんですよ。

(吉岡)どうもこんにちは。
栄えある作品賞は…。
(メグミ)おっかえり〜!何なんだよその格好。
(吉岡)ははっ!いや違う違う。
あのねついさっきね隣町でね手に入れてきたの。
あん?火事です火事。
火事で燃えた服をもらってきたって。
(吉岡)うんいわゆるねおたき上げってやつだね。
僕らさほら燃えた服の魂を身にまとえちゃうから。
つうかお前らそれ火事場泥棒ってやつだろ!
(メグミ)や〜だ〜人聞き悪い〜!そうだよ!あれだよもうこれ立派なリサイクルだよリサイクル。
…だそうです。
それで?俺に何を燃やしてほしいって?だから服を買ってきて。
買ってきて!?それを燃やして。
燃やして?着る。
さあ仕事仕事。
1着ぐらいいいじゃないですか!私だっておしゃれしてみたいです!ふざけんなって。
何でそんなことのために俺が女物の服買わなきゃいけないんだ。
だってそしたら着替えて外に出られるんですよ。
だから!幽霊がおしゃれする必要なんてこれっぽっちも一っかけらも…ないの。
無意味。
無〜駄!おい。
おい!・・やめろって!
(吉岡)まあ要するにデリカシーがないってことだよね?
(メグミ)女心がわかってないって感じ?栄えある…。
・洋服燃やせ〜洋服燃やせ〜・アカネにすてきな服着せろファイヤー!
(アカネの声)いつ燃やすんですか?今でしょ〜!ファイヤー!
(林・ともみ)ファイブシックスセブンエイト!ワンツースリーフォーファイブシックスセブンエイト!できてるよ全然。
えっそうですか?
(林)これなら新歓も大丈夫でしょ。
いやでも人前だと…。
(林)何で?もっと自信持ちなよ〜。
ダンス部に入りたいって来たとき言ってたでしょ?自分を変えたいって。
覚えてないの?覚えてます。
私昔からずっと自分に自信がなかったから。
勉強も運動もできなくてみんなからワンテンポずれてるって笑われていじめのターゲットにされないくらい相手にされてなくて…。
そんなことないでしょ?でもそんな私にも中学に入ってから1人だけ自慢の友達が出来て…。
(風)宿題?あっうん。
昨日やる時間なくて。
ふ!Aん。
こことここ間違えてる。
えっ?計算ミス。
(ともみ)風ちゃんはすごく頭が良くていつも堂々としてた。
それから私いつも風ちゃんの後ろにくっついてたんです。
(ともみ)風ちゃ〜ん。
今日1人?
(ともみ)いつも私のほうから話しかけて風ちゃんは相手にもしてくれなかったけど私はそれでも良かった。
風ちゃんみたいな人が話しかけてくれたことがそばにいさせてくれることが何の取り柄もない私にとってはすごい宝物だったから。
でも2年のとき…。
ウザい。
えっ!)何かねウザくなってきた。
ともみさ私のそばにいて何か意味ある?風ちゃん?こっちは何の意味もない。
だってあんたつまんない人間だし。

(ともみ)本当はダンスじゃなくても良かったかもしれない。
けど踊ってる人たちがすごく楽しそうで。
そうか。
わかった。
よ〜くわかったから。
大丈夫だよ。
さっきもよく踊れてたし。
変われるよ。
(林)一生懸命頑張れば人は変われるから。
それに僕も藤田さんと同じだし。

(小夜)おはようございます神山先生。
おはようございます。
どうしたの?取りつかれたみたいな顔して。
まあ取りつかれてますけど。
家にいるんでしょ。
何かあったの?一晩中放火魔になる夢を見ました。
何?それ。
ファイヤーファイヤーファイヤー。

(林)Standup!Mr.Teshima!Hi!Howareyou?I’mfine.
(林)Really?Youlooksoblue.What’sthematter?
(舞)相変わらずウッゼェな邦っち。
(千夏)毎回テンション上げ過ぎだっつうの。
ウッゼ。
(林)Youcandoit!良い言葉ですね。
はいみんなEnglishplease!はいみんなって日本語だし。
はい?いえ。
林先生のことですけど。
あぁ…藤田さん頑張ってるって聞きましたけど。
空回りだと思います。
えぇ?あんなふうに肩入れしてると逆効果でしょ。
(窪内)林君コンプレックス強いから。
窪内先生?
(窪内)彼すごいエリート一家の生まれなんだよね。
お父さんは国立大学の医学部の教授でお兄さん2人は医者とアメリカの製薬会社の研究職。
つまり…頑張ってる自分が好きなんだな林君は。
初めてですねこんなに話しかけていただいたの。
(窪内)生徒アンケートの321!ワースト3だから。
ムッカつく〜。
(岩名)よ〜しじゃあ今から俺がお手本見せてやる。
(円花)先生いいですか?うん?
(萌)あの今度の新歓オリエンテーションの前にうちらのダンスクラスのみんなに見てもらいたいんですけど。
(奈々子)ほんの5分でいいんで。
(岩名)べつに構わんが。
(萌)あぁじゃあ藤田さんお願い。
えっ?
(萌)特訓の成果見せてよ。
(岩名)藤田大丈夫なのか?
(萌)ほら。

(ともみ)はぁはぁはぁはぁ…はぁはぁはぁはぁ…。
おい。
はぁはぁはぁはぁ…。
はぁはぁはぁはぁ…。
はぁはぁ!新歓で踊りたいわけ?つまんない人間だし。
おっ!大丈夫かお前。
(ともみ)はぁはぁはぁはぁ!
(岩名)よし横になれ横になれ。
はぁはぁはぁはぁ!
(岩名)大丈夫かおい。
はぁはぁはぁはぁ!
(岩名)誰か水くんでこい!後ビニール袋!過呼吸?
(岩名)ああそれでとりあえず保健室にな。
もう落ち着いてるとは思うが。
(林)言いだしっぺは田嶋さんたちなんですよね?
(岩名)まあそうなんだが。
(林)じゃあ注意しないとこんなこと…。
(大原)いや本人たちは悪気なかったって言ってんでしょ。
(林)そんなわけないじゃないですか。
こんないじめみたいなこと。
(河合)でもそれ林先生のせいじゃないですか?えっ?あんなふうにえこひいきしてたら他の子たちが面白くないって思うの当たり前でしょ。
河合先生。
(林)ただ僕は藤田さんが…。
(河合)林先生のやってることってただの自己満足ですよね。
見ててあんまりいい気持ちしないんで。

(藤江)なあ藤田のこと心配じゃねぇの?はぁ?
(藤江)だってお前ら親友じゃん。
(風)ばかにはそう見えるんだ。
はぁ?無駄口たたいてないで必死こいて勉強したら?次の中間も2位はキープしときたいんでしょ。

(林)あっ!藤田さんもう大丈夫?今日の練習はちょっともう…。
じゃあ明日の朝…。
やっぱり変われないと思うから。
お疲れさまです。
お先に失礼します。
職員室でのこと聞きました。
随分辛辣だったようですね。
猫かぶってるのが面倒になったんで。
後こないだ言われたこと私には無理だと思います。
たった一度だけでいいので心の底からありがとう先生と生徒に言ってもらえることをしていただけませんか?どうしてそう思うんですか?私には意味のないことなんで。
意味?私もっと普通の仕事が向いてるんです。
こういうことしてるってひとに言えるちゃんと意味のある仕事が。
うん。
確かに学校は意味のあることだけを追い求める場所ではありませんから。
失礼します。
第1志望は実相高校ですか。
(相田)厳しいですか?俺しばらく不登校だったし。
いやまだ1学期ですしこれから1年ありますから。
今の段階では何とも言えませんけど。
他のやつらから聞いたんだけど塾だとこういうときにすぱっとはっきり言ってくれるんだって。
学校の進路指導なんて意味ないですかね?先生は進路指導って意味あると思ってやってる?柚木さんは白越学園一本ですね?将来の夢決まってますから。
いいことだと思います。
あの…進路指導に関係ないことなんですけど。
あっいいですよ。
藤田さんに何か言ってあげてください。
あの子も私と同じでもがいてる子ですから。
私には関係ないことだけど何か気になっちゃって。
そうですか。
ファイブシックスセブンエイト。
ワンツースリーフォーファイブシックスセブンエイト。
・ははっははははっ!林先生。
あっお疲れさまです。
すぐつまみ用意しますね。
お構いなく。
あの…つうかここ僕の部屋ですからね。
今日は簡単なのにします。
最近料理教室サボっちゃってて。
・ドンドンドン…ドンドンドンドン何してんだよ?だって…服のことあんなにお願いしたのに。
勝手にすねてろ。
ドンドンドン…やめろ。

(戸の開閉音)帆立てのバターソテーとたこのマリネです。
よいしょ〜。
またこれすっごいすね。
料理は昔から好きなんです。
というか親に褒められたことそれしかなくて。
だから藤田さんの言ってた自分を変えたいって気持ち僕には他人事に思えなくて。
河合先生の言うとおりですよね僕の自己満足だって。
そんなことは…。
・何に悩んでるんです?林先生。
あん?えっ?いや。
だって教師の仕事なんて自己満足がなきゃやっていけないじゃないですか。
成績とかそういうわかりやすい結果だけに意味があるわけじゃありませんしもしかしたら意味がないのかもってことでも教師が生徒に何をしてあげられるかが大事なんじゃないんですか?時間は一瞬出会いは一生です。
時間は一瞬出会いは一生?何ですか?それ。
う〜ん…。
子供たちが中学で過ごす3年間なんて人生の中で言うとほんの一瞬なんです。
でもだからこそ価値のあることを与えられる出会いであるべきなんです。
生徒にとっても教師にとっても。
神山先生?林先生は間違ってないですよ。
えっ?それでいいんですよきっと。

(林)あっ…。

(林)あれ?こうか。

(林)よいしょ。
おはようございます。
早いですね。
朝練ですよね?来ると思ってました。
いえ…。
林先生も待ってますよ。
変わるために一歩踏み出してたんです。
そんなあっさり下がれませんよね。
いや…私は。
簡単には変われなくても変わろうと思い続けることには価値がある。
変わりたいって思ってんだろ?ちゃんと踏み出してんだから下がるなよ。
応援してるから。
俺も林先生も。
林先生。
おはよう。
いや〜ねっずっとこのランニングマンのこのステップこれ難しくてなかなかできなくて。
これ。
ワンツースリーフォーファイブシックスセブンエイトワンツースリーフォー。
ファイブシックス…。
じゃあ進路指導を始めます。
(風)手短にお願いしま〜す。
べつにやる意味ないんで。
(奈々子)何であいつ出すわけ?
(円花)林がコーチに頼み込んだらしいよ。
(萌)またぶっ倒れんじゃないの?
(林)よ〜し!行ってこい。
将来の夢ってありますか?はっ?いや進路の参考になるかなと思って。
帰っていいですか?先生と話してても意味ないんで。
意味がないことってそんなに悪いことですかね?例えば友達が変わろうとしてる瞬間を見るのは意味がありませんか?うそ…。
葉山さんどうですか?べつに…中3でダンスが踊れるようになったって何の意味もないでしょ。
彼女にとっては価値があります。
自分を変えることができたっていう価値が。
意味はないけど価値があるってこともあるんですよ。
良かったですね。
でも私興味ないんで。

(林)よしっ!
(拍手と歓声)・
(吉岡)いや〜いい言葉だね〜。
意味はないけど価値があるか。
まあ幽霊がおしゃれするのも意味はないわけだけどね。
あぁ…。

(拍手)
(林)よくできたね〜はははっ…振りも完璧だったし。
言ったでしょ…。
何だよ。
ふふっ。
あぁ…。
お疲れさまです河合先生。
見ててくれました?今の。
ええまあ。
ありがとうございます。
昨日のこと。
はっ?僕のために厳しいこと言ってくれて。
これからはもっと気を付けます。
じゃあまた明日。
ポジティブすぎでしょ。
・はははっ…。
副校長例のコーチの件ですが。
何か?野球部に関してはもう結構です。
部員のほうも私に指導を頼ってますので今後も私が責任を持って。
うん…わかりました。
岩名先生や林先生のような熱心な方には必要のないことでしたね。
えっ?ほんとに本っ当にですか?いいからさっさと選べ。
わぁ〜。
えっじゃあ…あっまずはこれ。
もう早くしてくださいよ私触れないんですから。
ちょっと当ててみてください。
うさぎちゃ〜ん。
拷問だ。
いくぞ。
うっ…おっおっ…。
何だ?これ。
おい。
おっおっおっ…。
あれ?大丈夫か?うん?あっ変わった。
はぁ〜。
白装束は?あっ畳んでありますここに。
何?この便利なシステム。
でもすご〜い。
幽霊になって初めてです。
良かった良かった。
ありがとうございます。
でもたき火をするのにわざわざ何でこんな所に?今どきたき火できる所なんて少ねぇの。
それにそんな女物の服燃やしてるとこ見られたら通報されるよ。
不便ですねなかなか。
不便なんだよ。
はい。
おぉ〜。
はいおしまい。
神山先生どうですか?この格好。
似合ってない。
えっ?そうですか?・「Joy!!」いってらっしゃい。
あのさ。
はい。
家の中では着物着てろよ。
落ち着かないから。
えぇ〜でも〜。
いいから。
おはようございます。
(生徒たち)おはようございます。
皆さんにお知らせがあるんですけど。
えっ?先週終了した進路指導なんですがもう一度やり直させてください。
(萌)えっ?ちょっと…。
すいません。
前回は欠席した人もいましたし次の面談ではまず僕が皆さんに対して何ができるのかを確認したいので協力お願いします。
進路指導のやり直しですか?あっ…はい。
結構だと思います。
時間は一瞬出会いは一生ですから。
お疲れさまです。
うん?それじゃ面談を始めます。
1回目のときは根津さん来てくれませんでしたよね。
(根津)ちょっと聞きたいことあってさ。
聞きたいことって何ですか?あんた森野小夜と妙に仲いいよな?お願いします。
・はい。
うん?
(小山)きゃ〜!何してるんですか?
(藤江)岩名先生に殴られたんです。
(啓介)体罰の事実をかたくなに認めようとしないそんな姿勢許せますか?
(轟木)岩名先生は辞めていただく方向で考えましょう。
2014/04/30(水) 01:59〜02:59
関西テレビ1
幽かな彼女 #04[再][字]【人間と幽霊のハートフル・ラブコメディ! 香取慎吾 杏】

「教師は意味ある職業か?」
香取慎吾 杏 
前田敦子 北山宏光