どきどきこどもふどき「めぐみ?災い?風とくらしの深ーい関係」 2014.04.30

警察の地図記号。
それは人々のあんぜんをまもるあかしなのです!
(かげの声)・「やねよりたかいこいのぼり」今回はコイをおよがせている「風」がテーマ。
(ジョージ万三郎)お〜!こっちも風にのってぐんぐん上がってる。
風にのると空もとべちゃいます。
うわ〜!こりゃもう気もちよさそう。
でも風があばれるとごらんのとおり。
アリャ。
アリャリャリャ…。
なになに?「ひどいことするじゃない」って?あ!こっちもとばされそう!「やっぱり風ってわるものなの?」って…今回のなぞは風と人のくらしってどんな関係があるの?そりゃ思いっきりふいたらとばされちゃうけどふかなきゃふかないでこまることもありそうだって?これだけじゃない。
答えがわかるまるっと9分30秒!風のことならまかせてよ。
いつもほを下ろしたり上げたり人生風まかせよ。
風まかせ。
ハハッ!でもじょうずに風をあやつって船をうごかしている人もいるんですよ。
ふ〜ん。
そりゃぜひお目にかかりたいね。
冬北風とともにはじまるりょうがあるんです。
なんだこりゃりっぱな船!こっちととりかえてもらえないかな?そりゃむ理ですって〜。
これは打瀬船。
エビをとるのにつかいます。
風でうごくので音がしずか。
だからエビに気づかれずに近づきます。
エビのいそうな場しょにつくとあみを海のそこにしずめていきます。
風のむきや強さに合わせたくさんあるほを上げたり下ろしたり。
ゆっくりしずかに船をすすませ海のそこのあみを引っぱります。
あみを引き上げると…。
うわ〜!ピチピチ。
とくさんの…この日は大りょう。
風のめぐみです。
エビがとれるなんてありがたやありがたやっと。
でもありがたい風ばかりじゃないんですよ!夏から秋にかけてよくやって来るのが台風。
台風が上りくすると町は大こんらん。
うわ!風にとばされそう!のう作ぶつも大きなひがいをうけます。
風にはその土地ごとにふくものもあります。
東北地方にふくつめたい北風ヤマセ。
田うえの時きにふくと気おんが下がりなえがそだちにくくなるためむかしからおそれられています。
こちらは…山からはげしい風がふき下ろします。
時には台風をも上回る強さでふき車はたおれ電ちゅうもおれてしまうほどです。
せっかくうえたなえもたおれてしまいます。
風の災いってこわいんだねえ。
だから風をしずめるためのおまじないもあるんですよ。
やまじ風のふく四国中央市。
まじないの道ぐはのう作ぎょうにつかうかまです。
風のふいてくる山のほうにむけて立てるんです。
かまのむけられた山。
そこには風のかみさまがすんでいるといわれてきたのです。
うん。
やっぱりかみさまか。
風のかみさまっていったいいつごろからいるのかな?そこが気になりますか!それではルーツに…。
(ふたり)ゴー!およそ1,300年前に書かれたれきしの本「日本書紀」。
「風のかみをみやこの近くにまつらせた」と記されています。
「日本書紀」に書かれた場しょには龍田大社という神社があり今も風のかみをまつっています。
年に一ど風がしずまるようおねがいするまつりが行われます。
おごそかだなあ。
風のかみさまってどんなすがたなんだろう?風のかみをえがいた絵でもっとも知られているのがこちら。
およそ400年前のものです。
風の入った白いふくろをもつかみさま。
なんだかいたずらしているようにも見えませんか?風のかみはどうやらおそろしいだけのそんざいではないようです。
うん。
風のかみさまとなかよくしてみたいなあ。
でもねかみだのみだけでなくいろいろくふうもしているんですよ。
冬には海から強い風がふきつけます。
人びとは竹をいくえにもかさねた間垣というかこいで家をまもっています。
風がふきあれる日でも間垣の中に入るとおだやかにすごすことができるんです。
う〜んホントだ!なんかしずかになった!さあ今どは田んぼのあちこちにあるこいみどりにごちゅう目。
海にうかぶしまみたい。
これは家を風からまもるために人びとがそだてた屋敷林。
ぜん国の風の強い地いきで見られます。
長年かけて木の形をととのえ風をふせぐ大きなかべを作るんです。
うん。
これで強い風がふいてもあん心ってわけだね。
おそれたり感しゃをしたり。
日本人は風にいろんな思いをいだきながらくらしてきたんですよ。
冬の日本。
大りくからつめたい空気がつぎつぎとながれこみ強い風にさらされます。
冬海からのもうれつなふぶきがつづきます。
下北半島を走る…地元の人びとにはなくてはならないそんざいです。
しかしこのろ線はいつも風になやまされてきました。
強い風がふくとあんぜんのためにれっ車を止めなくてはなりません。
冬はうんてんをとりやめることが多くなります。
人びとはれっ車が止まるとかわりにバスでいどうします。
風が強まるとえきいんさんも大いそがし。
沖津勝夫さんはたえずかわる風そくをにらみながられんらくをとりつづけます。
夜家へ帰るときも風はまだやみません。
沖津さんは毎年この風とつきあってきました。
(風がまどに当たる音)冬のきびしいふぶき。
沖津さんにとってはふるさとの風です。
う〜ん日本人はずっと風とむき合ってくらしてきたんだな。
風にのってきみに会いに行きたいな。
ハニー。
2014/04/30(水) 09:50〜10:00
NHKEテレ1大阪
どきどきこどもふどき「めぐみ?災い?風とくらしの深ーい関係」[解][字]

季節や土地ごとに風の呼び名がある日本。風を生かしたり防いだりするくふうや習わしも、実にバリエーション豊か。日本人がどんな思いで風と向き合ってきたかをたどる。

詳細情報
番組内容
子どもの目には、日本の伝統や風習は「ふしぎ」がいっぱい。そのふしぎのルーツを探り、こめられた気持ちを探る。今回のテーマは「風」。風へのおそれから、各地で神をまつり、風を鎮める行事を続けてきた日本人。一方で、風に苦労しながらもそこにふるさとを感じ、風からめぐみを受けとることも。風の通り道でたくましく生きてきた人々と出会い、思いをめぐらせる。【声】柴田秀勝、市川展丈【語り】小郷知子アナウンサー
出演者
【声】柴田秀勝,市川展丈,【語り】小郷知子

ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

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