どうも「東北発☆未来塾」応援団長のサンドウィッチマンです。
どうも。
4月は映画監督の是枝裕和さんが福島の高校生に「映像のチカラ」を教えますよ。
今回登場する子は何を作るの?ドラマに挑戦するんですよ。
何これ海賊王を目指すドラマ?違います違います。
30年後もあの震災を忘れないという強い思いを込めたドラマなんですよね。
是枝監督じきじきに教えてもらうなんて最高じゃん。
最高ですよね。
ただねなかなか頑固な生徒なんですね。
今ぐらいできてるんだったら…。
是枝監督にも食らいつく度胸はすごいね。
彼女の思いはどう作品に生かされるんでしょうか。
そしてお宝は見つかるのか?そういうドラマじゃないんだよ。
福島第一原発から50km圏内にある福島県相馬市。
蓑野由季さんは高校卒業を前に初めてのドラマ作りに挑戦しました。
これまで舞台の脚本や演出を手掛けてきた蓑野さん。
もうきれいごとはやめてよ。
福島の高校生が抱える苦しみを訴えてきました。
誹謗中傷やいちいち食ってかかるやつは私たちの事をただただお気楽に生きてるガキだと思ってるんでしょ。
思ってるんでしょ?私たちの話を聞いて下さい。
子どもの訴えを無視しないで下さい。
今ある現状を忘れないで下さい。
結局時がたつにつれてなかなか…ね。
いろんな事がある訳で震災以外の事でも。
端っこの方に追いやられていく感じがやっぱりするんですよ。
蓑野さんは等身大の自分たちを描こうとしています。
タイトルは「これから。
」主人公は福島の高校三年生未来。
未来は震災から3年がたっても何も変わらない現状に不安を抱いています。
30年後どんな世の中になってもあの震災を忘れないでいたい。
未来はその思いをつづった手紙を友達2人と一緒にタイムカプセルに入れ埋めます。
蓑野さんは世の中への怒りを主人公の一人語りモノローグで表現しました。
これをセリフやシーンの間に入れストーリーを展開させます。
ある程度問いを投げかける事を自分で言っちゃなんだけど私の味というか何というかポリシーじゃないですけど…みたいな感じのがあるんですよね。
今年2月。
すみません。
こんな変な文章ですけどどうぞ。
蓑野さんは映画監督の是枝裕和さんに脚本の書き方から指導してもらいました。
まずは切実な思いで書かれたものであるというモチベーションの高いものであるというのは伝わってきます。
それはとてもいいと思います。
という事を前提にモノローグがどのくらい重要ですかね。
ストレートな言葉が強いというそれは強さになるケースもあると思いますよ。
送って頂いた舞台…あれは見せて頂いて。
あれ強いよな。
やっぱり言葉は強いと思いました。
言葉は強いと思ったけれども…演劇というのはたぶんあれではなくてあの先にあるものだと僕は思います。
そうなんですよね。
私のこれからの課題はたぶんそこだろうなというのは…。
もう嫌だ。
そうか。
あんまり僕がここで追い打ちをかけない方がいいんだ。
何だろうな…「怒ってます」ってモノローグでも言わず怒ってる拳を振り上げる描写もないのにあなたの感じてる怒りが伝わるというのが一番強い怒りの表現だと思うんですよ。
本来はね。
是枝さんからセリフの言い回しなども細かく指摘された蓑野さん。
脚本を大幅に修正します。
持ち味と言っていたモノローグも…削除。
あ〜どうしようかな…。
今回蓑野さんがドラマにタイムカプセルを使ったのには訳があります。
5年前蓑野さんは実際幼なじみと一緒にタイムカプセルを埋めたのです。
今年掘り起こす予定でしたがその子は震災の影響で今も福島県外に避難しています。
やっぱり掘り出したいなあって思いも個人的にはあるし会って話したりとかもしたいしというのがあるので…。
そういう思いがありました実は。
震災さえなければ一緒に笑って過ごせたはず。
蓑野さんはこの悔しさをドラマのワンシーンに込めました。
ドラマでもタイムカプセルを一緒に埋めた友人は福島県外に避難しています。
もしもしソノミちゃん?未来だよ。
久しぶり。
タイムカプセル。
・タイムカプセル?「掘り出そうよ」と電話で誘いますが友人の母親が許してくれません。
・私はねそっちに行かせるのはまだいいかなって思ってるのよ。
・放射能危ないじゃない。
・未来ちゃんごめんね。
分かってちょうだい。
未来は一人でタイムカプセルを掘り起こします。
うわ私メッチャ字汚い。
この日は是枝さんのアドバイスを受けながら冒頭のシーンを撮影します。
1で振り向くじゃん。
振り向いた目線で彼女の…。
黒板の前にいる主人公が友達2人の会話に加わるシーンです。
戻るよね。
好みで言うとね例えば後半さタイムカプセル開けてさ手の汚れを気にするとこあるじゃん。
例えばここでこうしておいてさいっぺんちょっとこうさチョークの粉をさ気にしながら戻ってくるみたいなさ。
そういうのをここで振っておく。
細かすぎる?それを振りにしておくと向こうでよりあれが…。
印象に残るかつその性格が表れてくる。
いややっぱすごいな。
どう?そうしてみる?いきます321。
大学で勉強したい事あるし。
ねえねえ未来ちん進路決まった?いやまだ決めてないけど。
え〜それやばいんじゃないの?やばいよそれ。
そうかな。
じゃあセンター受けるの?まあね。
じゃあAOとか推薦は?このドラマの鍵を握るのは物語の終盤主人公と友達2人がタイムカプセルに何を入れるのかという事。
脚本では3人とも30年後の自分に宛てた手紙を入れる事になっていましたが…。
タイムカプセルって本来はいろんな使い方があるじゃん。
例えば3人が皆未来への手紙にならなくてもいいじゃん。
そこでもし3人それぞれにそこに埋めるものに対しての思いが違ってくると3人いる意味があるというか。
例えば…。
そこで蓑野さんが考えたのは…。
津波の傷跡が残る相馬市沿岸部の写真です。
主人公だけは震災を象徴するものを入れる事にしました。
そういう思いを表すためにこれを撮りにいったんですけど。
改めて見る事で思えるようにもなるのかなと。
いよいよタイムカプセルを埋めるシーンの撮影です。
蓑野さんカメラワークにもこだわります。
ここからヒトミのアップで。
この2人は写真取り合ってワチャワチャしたりするから。
大丈夫?321。
じゃあともうみんな入れたいものない?ちょっと待って。
うん?おっ何これ?写真?見せて。
ちょっと待って。
やめてやめて。
何?この写真。
埋める瞬間はスマートフォンで撮影。
30年後へ。
蓑野さんこだわりのシーンがこちらです。
それ何?写真?見せて。
ちょっと待って。
ちょっとそれダメ。
え?何この写真?これって最近のだよね。
うん昨日撮ってきた。
え?わざわざ?タイムカプセルって今を閉じ込めるものじゃん。
だからさこの写真って私たちの今でしょ。
30年後この気持ちを思い出せるように…みたいな。
じゃいくよ。
30年後へ。
あとはラストシーンの撮影を残すのみ。
帰り道主人公が友達と別れ一人物思いにふける場面です。
OKです。
では皆さんこれで撮影終了です。
お疲れさまでした。
お疲れさまでした。
イェーイ!撮り終わりました。
やった!実は蓑野さん最後のシーンにだけはモノローグを入れたいと考えていました。
(モノローグ)この世の中は私が何もしなくても未来に向かって進んでいる。
けれどその未来は不透明で不安ばかりですごくすごく怖い。
けれどもそんな不安の中みんな自分のやるべき道を探し進んでいく。
だから私もこう思う。
この世の中は…。
是枝さんに編集した作品をチェックしてもらいます。
感想は?脚本よりずっと面白くなってると思います。
間違いないです。
それは自信を持っていいですよ。
僕はね今ぐらいできてるんだったら最後のナレーションいらないんじゃないかなと思ったけどね。
やっぱり一番最後に問いかけで少し終わりたかった気持ちもありまして。
あれを伝えたい思いが結構これは伝えたいなって思っているものだったので。
あのモノローグが私の中では。
結局そういうものもちょっと含まれているので。
それはそれまでの描写で入ってるんじゃないの?タイムカプセル30年後っていう長い時間を彼女が提示するという事にまだ30年かかるんじゃないかという不安は表現されてるじゃない。
問いというのは決して言葉だけがする訳ではないのでむしろ彼女たちの行為がその問いになっていればそこに何も言葉で問いを重ねる事はない。
スッパリいっちゃった方がいいでしょうかね?やはり。
「映像のチカラ」ゴールデンルール。
ラストシーンで蓑野さんはモノローグの代わりにある演出を加えました。
それは…。
(ピアノのBGM)LINEしようLINE。
だって遊ぶでしょう?いっぱい遊ぼう。
そうだね。
この曲は蓑野さんが自分で演奏したものなんです。
じゃあね。
バイバイ!LINEするね。
OKOK!蓑野さんピアノすごい上手ね。
彼女の思いが伝わってきたよね。
将来は映画監督を目指してるらしいですよ。
是非俺を主役に!じゃ僕は準主役に。
お願いします。
さて次回の未来塾は「映像のチカラ」総決算でございます。
ドキュメンタリーに挑んだ2人の作品もついに完成ですか?そうなんですけどもねすんなり完成とはいかなかったみたいですね。
あれっ。
そういうもんですよ編集って。
俺もねトーク番組でボケても編集でカットされるからつらいよ。
そのつらさと次元が違いますよ。
つらさの次元がね。
どんな作品に仕上がるのか楽しみだね。
「東北発☆未来塾」次回も見てね!
(テーマ音楽)2014/04/30(水) 11:05〜11:25
NHK総合1・神戸
東北発☆未来塾「映像のチカラ ドラマ編 30年後へ」[解][字][再]
福島の高校生がドラマ作りに挑戦。映画監督・是枝裕和さんに直々に教えてもらう。でもこだわりのある生徒。その思いは作品にどう生かされるのか?【ナレーター】川島海荷
詳細情報
番組内容
福島第一原発から50キロ圏内の福島県相馬市。相馬高校の高校生は、等身大の自分たちをドラマで描こうとしている。震災から3年たっても何も変わらない現状への不安。世の中への怒り。それをモノローグで表現する。しかし是枝さんからは「怒っている、こぶしを振り上げる描写もないのに怒りが伝わってくるというのが一番強い怒りの表現だ」と言われる。いったいどのようなドラマが生まれるのか? 【応援団長】サンドウィッチマン
出演者
【出演】映画監督…是枝裕和,サンドウィッチマン,【語り】川島海荷
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
趣味/教育 – 大学生・受験
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:26421(0×6735)