(護)《家族って何だろう》
(護)《血がつながってるってことだろうか》
(護)《一緒に暮らしてるってことだろうか》
(護)《相手のことをどんなに知っていてもホントは何を思って何を感じているのか心の中までは分からない》
(護)《それはきっと本当の家族だとしても》
(護)《家族って何だろう》
(護)《人と人とのつながりって何だろう》
(護)《そんなこと考えたこともなかった》
(薫)じゃしり取り。
(一同)高木高木高木高木。
(護)じゃ次これ誰だ。
(男性)当てるよ。
(男性)はい誰だ。
(男性)ブライアントブライアント。
サエキサエキサエキ。
(護)違う違う。
違う助っ人。
オグリビー。
(護)それ正解。
はい焼きおにぎりでございます。
さあ最後最後最後だよ最後1人。
これ誰だこれ誰だ?
(久保)おっ護笹倉まだか?笹倉?俺に聞くな今忙しいんだよ。
・
(戸の開閉音)・
(店員)いらっしゃいませ。
おっ笹倉。
(笹倉)ごめん遅れた。
みんなエースの到着だ。
もう一回乾杯しよう。
(笹倉)久々の再会に乾杯。
(一同)乾杯。
(男性)久しぶりだな。
全然変わんないね。
(男性)ごぶさた。
元気そうで。
(笹倉)おっ悪い悪い悪い。
護久しぶり。
何だよお前狭いとこ入ってくんなよもう。
(笹倉)仕事忙しいのか?おうあたぼうよ。
超多忙よハハハハハハ。
文房具屋の商品開発ってそんな忙しいのか?いや今は開発じゃねえんだ。
先月からちょっと離れてる。
(笹倉)何で何かあったのか?まあいいじゃねえか。
色々あんだよ。
今は苦情係だろ?か〜なっいやそういう言い方しねえの。
よく見ろ。
読め。
(笹倉)「あけぼの文具お客様相談室」?いろんなやつが電話してくんだよ。
どこも大変なんだな。
おっじゃ癒やしてやるよ。
えっ?やめろってもう人の子供なんて興味ねえわ。
(久保)でかくなったな。
どれ。
はあ双子なのに全然違うんだな。
座敷わらしVS地蔵って感じ?二卵性だから性格も全然違うんだよ。
上は生意気下は甘ったれ。
へえ。
こいつらのためならどんな苦労でもするよ。
俺には考えらんねえわ。
まあ護には無理だろうな。
おい苦労してんならさ新しい嫁さん探せよ。
再婚するつもりはねえよ。
何とかやってるし。
でもお前やつれたんじゃねえか?双子の相手も大変だろ。
まあな。
でも子供たちにとっては幸せなことだよ。
生まれたときからずっと一緒。
寂しいときでもいつもそばにいるんだから。
そんなもんかね。
(笹倉)うん双子でホントによかったよ。
おかげでずっと幸せだった。
あっあっ覚えてるか?・
(ボールを打つ音)
(監督)《木村》
(選手)《木村》
(選手)《おい木村》
(監督)《木村大丈夫か?》
(アナウンス)《キャッチャー木村君に代わりまして高木君》《キャッチャー高木君》
(護)《お前の一番いい球投げろ》《締まっていくぞ》でも楽しかったよな。
護のおかげで好きに投げられた。
逃げて勝つのは嫌だったんだ。
おい戦犯2人がしみじみすんな。
あれは敬遠のケースだろ?お前俺にとっちゃ初めての公式戦だぞ?いきなり敬遠なんてカッコ悪いことできっかよお前。
おい。
なあ。
しかしお前恥ずかしいよく書いたな。
(久保)何て書いてあんだ?あらららららららら。
(久保・護の笑い声)何で急に持ってきたの。
いいじゃねえかお前にやるよ。
いらねえよ。
持ってろって。
恥ずかしいやつだね。
すっすいませんすいません。
(バイブレーターの音)あっ真島真島悪い。
ちょっと一瞬一瞬一瞬一瞬一瞬一瞬。
ごっごめんごめん。
(バイブレーターの音)もしもし?・
(久保)もしもし久保だけど。
お前さ仕事中に電話してくんなよ。
この間も笹倉のバカがさ。
・護。
あっ?・笹倉がさ。
笹倉が何だよ。
・けさ亡くなったんだわ。
おい笹倉が何?・
(泣き声)おい笹倉が何だよ。
・だから死んだんだよ。
(妙子)えっ?いまさら何言ってんのお兄ちゃん。
純一郎と約束したんでしょ?2人とも預かるって。
(秋人)まあ病院ではそう言ったけど。
(妙子)何で嘘言うのよ。
(秋人)あの状況じゃそう言って安心させるしかないだろ。
(妙子)じゃどうすんのよ。
(秋人)うちは1人なら何とかなる。
(妙子)何それ。
えっ手分けしろってこと?
(聡子)うちは仕送りもあるから負担も多いし。
大変なのはどこも同じでしょ?うちだってね礼奈1人で限界なんですから。
ちょっと。
(秋人)じゃ1人だけ施設に預けるか。
何言ってんのそれじゃまるでわたしが。
(薫)友樹と一緒じゃないの?
(秋人)そうだな。
今度から友樹はおじちゃんちで寝よう。
薫はおばちゃんち。
(薫)でも一緒にいるってパパと約束したもん。
おじちゃんパパに頼まれたんだけどな薫も友樹も強くなれるように別々にお泊まりした方がいいって。
でもでもパパそんなこと言わなかったよ。
そうかな。
パパは2人に強くなってほしいと思うぞ。
なっ頑張ろう。
でも約束したんだもん。
(笹倉)《子供たちにとっては幸せなことだよ》《生まれたときからずっと一緒》《寂しいときでもいつもそばにいるんだから》
(秋人)ほらお姉ちゃんにバイバイしな。
(友樹)やだ。
(秋人)ほら友樹お姉ちゃんバイバイしてるよ。
(友樹)やだバイバイしない。
友樹バイバイなの。
やだしたくない。
友樹言うこと聞いて。
絶対しない。
(秋人)じゃもう行くわ。
行くぞ。
友樹。
(聡子)友樹。
(秋人)ほら。
お姉ちゃん。
(秋人)友樹。
僕お姉ちゃんと行く。
(妙子)薫行こうか。
うん。
お姉ちゃん。
お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん。
(礼奈)薫ってさずっといるんだよね。
(妙子)もちろん。
部屋もずっと一緒?
(妙子)ちょっと狭くなるくらいいいでしょ?よくないから。
ことし受験だよ?取って付けたように受験なんて言わないでよ。
じゃ勉強しなくていいの?ほかに部屋なんかないんだから。
薫ここに寝かすわけにいかないでしょうが。
もういいよ。
ご飯置いておくけど1人で平気よね。
もうこぼさないでよ?大丈夫。
何かあったらすぐ呼ぶのよ?1人じゃできないんだから。
うん。
・
(客)すいません。
(聡子)はいどうも。
あっ。
(バイブレーターの音)もしもし。
・
(久保)あっ護今仕事中か?おうどうした?・笹倉んとこの子供いたろ?双子の弟の方。
あああのぼ〜っとした方な。
・ああそれがいなくなったって電話があってさ。
朝にはまだいたらしいんだけど心当たりないか?いやまったく。
・あっまあそうだよな。
いやだったらいいんだ。
ありがとう。
・
(通話の切れる音)《やだバイバイしない》《友樹バイバイなの》《お姉ちゃん》
(秋人)《友樹》《僕お姉ちゃんと行く》
(真島)行きますよ。
あっああ。
(従業員)使ってたらこれだよ?書類が真っ黒だよ。
(真島)申し訳ありませんでした。
差し支えなければどのように保管されていたか教えていただけますか?
(従業員)関係ねえだろそんなこと。
おいお前さっきから聞いてんのか?はい?あっはい申し訳ありません。
聞いてろよバカヤロー。
チッお前らじゃ話になんねえ。
もっと上のやつ連れてこい。
(真島)ハァちょっとヤバめっすね長引くかも。
戻って鮫島さんに相談しましょう。
高木さん。
んっ?さっきから何ぼ〜っとしてるんすか。
真島悪いんだけどさ先に帰っててくんない?えっどっか行くんすか?ホントごめん。
ちょっと。
おいどうした?パパのお友達?おう。
友樹がいなくなっちゃったの。
みんな今捜してんのか?うん。
あっだったらすぐに見つかるかもな。
絶対無理だもん。
きっと迷子になってるよ。
見つかるって。
わたし捜してくる。
ちょっとちょちょ待てちょっと待て。
お前が行っても迷子が増えるだけだろ。
捜せるもん。
落ち着け。
ちゃんと見つかるから。
大丈夫だから。
でもパパは大丈夫じゃなかった。
大丈夫だって言ってたのに死んじゃった。
友樹だって大丈夫じゃないかもしれないよ。
だから落ち着けって。
友樹もいなくなったら独りぼっちになっちゃう。
分かったよ。
でも1人は駄目だ。
俺も一緒に捜すから。
なっ。
うん。
おっいきなり見当もつかねえや。
ハハなっ。
たぶん友樹前のおうちに帰ろうとしてるんだよ。
あっじゃあっちか。
おう。
(ため息)疲れた。
お前迷子?僕も迷子。
同じ。
おい俺が見てくるからここで待ってろ。
この公園にはいないよ。
えっ?何で?あれ。
ああいう怖いの苦手なの。
あいつホントに男の子なのか?すごいへたれなの。
よく家出なんてしたもんだな。
うん。
ここどこ?
(泣き声)お姉ちゃん。
パパ。
パパ。
(泣き声)泣くなよ。
しゃっしゃべれるの?当たり前だろ。
名前は?笹倉友樹です。
6歳です。
いねえな。
いねえだろ。
次行くぞ。
いた。
ここにいた。
高木ですええ見つけました。
あっすいませんお姉ちゃんの方も一緒です。
一緒に捜してて。
いやどうしてもって言うもんだから。
ここですか?どこだろ。
友樹起きて。
お姉ちゃん?しっ。
逃げるよ。
えっどこに?いいから一緒に逃げるの。
はい失礼します。
あれ?どこいった?ちょっとおい何で?どこ行くんだおい。
こっちこっち友樹こっちこっち。
おい。
おいおいちょっとおい。
放して。
何で逃げんだよ。
別々は嫌なんだもん。
友樹と一緒がいいの。
それは無理なんだよ。
どうして?そんなんしょうがねえだろ?大人の事情っつうもんがあんだよ。
一緒にはいられねえんだ。
パパと約束したんだもん。
パパは「お前ら絶対に離れんなよ」って言ってたもん。
(笹倉)《子供たちにとっては幸せなことだよ》《生まれたときからずっと一緒》《寂しいときでもいつもそばにいるんだから》
(笹倉)《双子でホントによかったよ》《おかげでずっと幸せだった》パパもいなくて友樹ともばらばらは嫌だもん。
あっ。
お姉ちゃんをいじめるな。
痛えなお前。
あっ友樹。
お前もう分かったよ。
お前らうちに来るか?えっ?えっ?そんなに一緒がいいなら俺んち来い。
ホント?もう逃げんなよ。
うん。
うん。
(鳴き声)お前は関係ねえだろ。
来い。
行こう行こう。
ええええいや参っちゃいましたよ。
帰らないって言うんです。
いやもう少し2人でいたいらしくて。
ええ。
それに歩き回ってだいぶ疲れてるみたいだし。
取りあえず今日は俺んちに連れて帰ります。
はいすいません失礼します。
よし。
よいしょ。
いいぞ。
(薫・友樹)お邪魔しま〜す。
おし。
じゃ飯作ってやっから2人で風呂でも入っとけ。
なっ。
(薫・友樹)は〜い。
うん。
よいしょ。
いくぞ。
(薫・友樹の笑い声)半端ないホントに驚いたでしょ。
ううん。
やっぱない。
いつのだよ。
まあいいか。
・
(笑い声)お風呂出たよ。
おいちょちょちょちょぬれてるぬれてるぬっままっ待てぬれてるっておい。
でもタオルがなかったから。
タオル?あっそうかちょっと待って。
えっえ〜とこれ。
ほら。
あっ動かないの。
風邪ひくよちゃんと乾かさないと。
動かないで。
あいつらにはぜいたく過ぎるか?あっ?・
(悲鳴)うるさいうるさい。
怖いよ〜!うるさいうるさいうるさい。
うるさいうるさいいいか大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫いいかいいかいいかいいか。
ここ動くなよなっ懐中電灯捜すからちょっと待ってろ。
怖いよ。
怖い怖くない怖く…怖くないほらほらこれこれこれこれこれ見てろなっ。
お前何か歌ってやれ。
・「赤い靴はい…」お前怖いよ。
怖いよお前それは怖いよ。
もっとさ景気のいい歌歌ってやれ景気のいい歌。
・「おばけなんてないさおばけなんてうそさ」
(3人)・「ねぼけたひとがみまちがえたのさ」・「だけどちょっとだけどちょっと」・「ぼくだってこわいな」怖い。
よいしょ。
・あっ!んっ?んっ?あっ!さば缶。
おいおいやめてやめて。
あっあっちょっちょっ片せ片せ片せ片せお前は。
・
(足音)・
(宅配業者)これで全部ですね。
(陽介)ああどうも。
(宅配業者)こちらにサインお願いします。
(陽介)はいはいサインね。
・
(足音)
(陽介)はいご苦労さん。
ありがとうございます。
(陽介)はいありがとう。
荷物届いた?
(陽介)あっ?うん。
あっこれは何なんだ?
(彩)んっ?いや日用品とか色々?
(陽介)お前さ本格的に居着こうとしてるだろ。
えっ?・
(足音)あれ?何か上ばたばたしてない?
(陽介)うん。
あっ上はどうでもいいからちゃんと答えなさい。
いいじゃん別に。
実家に居着いて何が悪いのよ。
そうやって開き直らないの。
あっだいたい仕事どうするんだよ。
プー太郎だったらねお断りだからね。
それは今考え中です。
あっここで働くよ。
時給もまけてあげるし。
バカ言ってんじゃないの。
何かあったか?いや何もないよ。
何もないやつがさ仕事辞めてこうやって家引き払ってくるのか。
男か。
何もないって言ってんじゃん。
(ため息)何これ。
見りゃ分かんだろごま塩だよ。
ごま塩?ごま塩?おかずに困ったらごま塩の親分。
昔から決まってんの。
ほらあいさつしろ。
お疲れさまです。
親分お疲れさまです。
はいお疲れ。
おかずは?おかず?そんなもんねえ。
パパは毎日ちゃんと作ってくれたよ。
しょうがねえだろパパはパパ俺は俺なの。
(薫・友樹)え〜。
文句があんなら犬に言いなさい。
俺だって悔しいんだよ。
さあいただきますしよう。
いただきます。
いただきます。
いただきます。
おいしい。
おいしい。
なっ?だろ?ほら。
うん。
ねえおじさん。
おじさんって言うなよ。
じゃお名前教えて。
俺?高木護です。
タカギマルモ?護だよ護。
マルモって何だよ。
タカギマルモ。
(薫・護の笑い声)マルモだって変な名前。
アハハハハ変なの。
笑うな。
笑うなちびすけ。
(薫・友樹の笑い声)
(バイブレーターの音)あっし〜し〜。
(バイブレーターの音)はいもしもし。
・
(真島)高木さんすか?うんどうした?・今日伺ったお客さんなんですけど。
ああどうなった?・あした鮫島さんと一緒に朝一で出直すんで高木さんもよろしくお願いしますね。
分かった悪いな。
あっ!・高木さん?どうしたんすか?大丈夫っすか?ううん大丈夫うんじゃあねまたあした。
お前何だよこれ。
おいちょっとおいちょっと来い片して片して。
んっ?おっ。
そうか。
んっ?
(鳴き声)おい何で鳴らねえんだおい。
止めた。
止めた。
止めた?マジかよおい何だよ。
いいか?おとなしくしてろよ。
(友樹・薫)は〜いいってらっしゃい。
すいません。
おはようございます。
おはようなんて時間じゃないですよ。
例のお客さんは?駄目ですまた改めることになりました。
だって高木さん来ないんだもん。
ホントにすいませんでした。
(鮫島)寝過ぎちゃったか?俺今からお客さまのとこ行ってきます。
いや駄目駄目。
今行っても火に油。
1晩置いた方がいい。
すいません。
(鮫島)あっ。
高木君この間の報告書なんだけどさこれでおしまい?ああ耳かきの。
ええお客さまもおわびの品で許してもらって何とか解決しました。
全部書いてありますよね。
(鮫島)でも血が出たんだろ?痛かったろうな。
いや本人はそう言ってますけど。
(鮫島)キャップって意外と危険なんだな。
そんなんで耳ほじるからですよ。
悪いんだけどさもう少し考えてみてくんない?急がないから。
あっ。
痛っ。
ただいま。
・ゴーゴーゴー。
(友樹・薫)おかえり。
んっ?何だこれ。
お掃除したの。
ごみ捨てした。
おい。
これごみじゃねえよ。
これも違うこれも違うごみじゃない。
あっせっかくお掃除したのに。
掃除なんか頼んでねえよ。
(ため息)ごみに見えて絶対に捨てちゃいけない物もあんだよ。
余計なことすんな。
ごめんなさい。
あ〜もう。
お姉ちゃん僕パパに会いたい。
あ〜あ。
パパだったらこんなに怒んないもん。
宝物なんだぞ?捨てられたら普通怒るだろ。
パパだったらお掃除したら褒めてくれるよ。
何を褒めんだよ。
頼んでもねえのに余計なことしやがって。
パパだったら謝ったら許してくれるよ。
俺はパパじゃねえんだよ。
甘ったれんな。
パパだったら…。
パパはもういないんだよ!もう死んだんだよ。
(泣き声)そんなの知ってるよ。
そんなの知ってるもん。
・
(ドアの開閉音)
(ため息)一生?一生なんて嘘じゃねえか。
(笹倉)《双子でホントによかったよ》《おかげでずっと幸せだった》俺どうすりゃいいんだよ。
お前の大事な双子にひでえこと言っちまった。
(犬)おいマルモ。
えっ?お前って最低だな。
何?最低か。
そうだよな最低だよな。
お姉ちゃん僕疲れちゃった。
ほらお姉ちゃんがおんぶしてあげる。
うん。
あっあっ。
マルモ?おいちびども。
ごめん。
ひどいこと言って。
俺が悪かった。
ごめん。
掃除してくれてありがとう。
でも分かってほしい。
パパはもういないんだよ。
さみしいよな。
でもお前らだけじゃねえんだぞ。
俺だってもっとずっと前からパパのこと知ってんだ。
丸坊主でひょろひょろの中1んときからずっと一緒なんだよ?ずっと一緒に練習して。
俺もあいつもどろっどろで。
必死で歯食いしばって。
つらいときでもあいつがいたから俺頑張れた。
あいつがいたから楽しかった。
俺あいつの球受けんのすげえ好きだったんだよ。
あいつ1球だって1球だって手抜かねえんだあいつ。
もう一回あの球受けてえな。
死ぬなんて思わねえもん。
やだよ俺。
(泣き声)勝手に死ぬなよ。
ふざけんなよ。
(泣き声)置いてかないでくれよ。
(泣き声)大丈夫?大丈夫じゃねえよ。
寂しいんだからいいじゃねえか?なっ?大人だって泣くときは泣くんだよ。
なっ?泣きたいときは泣いたっていいんだよ。
なっ。
うん。
なっ?うん。
なっ。
よし一緒に帰るか。
うん。
よし帰ろう。
おなか減った。
おっじゃ何か食って帰るか。
何がいい。
ごま塩。
ごま塩。
気に入ってんじゃねえよおい。
(犬)ごま塩。
あとさば缶もね。
え〜!2014/04/30(水) 15:53〜16:48
関西テレビ1
マルモのおきて #01[再][字]【独身男と双子が家族!?犬がつなげた絆 阿部サダヲ】
「独身男と双子が家族!?犬がつなげた絆」
阿部サダヲ 芦田愛菜 鈴木福 比嘉愛未 伊武雅刀 世良公則
詳細情報
番組内容
高木護(阿部サダヲ)は「あけぼの文具」のお客様相談室に勤務するサラリーマン。学生時代は野球部で万年補欠の捕手だった護は、野球部同窓会でエースだった親友の笹倉純一郎(葛山信吾)と久しぶりに会う。妻との離婚後、男手ひとつで双子の子供・薫(芦田愛菜)と友樹(鈴木福)を育てていて見事な親ばかっぷりをみせる純一郎に、自分は無理だと言いながらも感心しきりの護。
翌日、苦情客を装った純一郎から電話が入った。
番組内容2
何かを話そうとする純一郎だったが、護は話を聞かないまま電話を切ってしまう。
ある日、護に野球部の仲間から純一郎の訃報の電話がきた。突然のことに激しくショックを受ける護。純一郎は、周囲に自分が末期ガンであることを護に言わないで欲しいと口止めしていたのだ。
火葬場で親族が双子の今後について話し合っているのを偶然聞いてしまった護。話し合いの結果、家計を考えて2人バラバラに引き取られることに。釈然とし
番組内容3
ない護だがどうすることもできない。火葬場の帰り、薫と友樹が別々の車に乗せられていくのを護は複雑な思いで見送った。
数日後、友樹が親戚の家からいなくなったと、護に連絡が入る。泣きながら引き取られていく友樹の姿を思い出し、護が親戚の家を訪ねると薫も来ていた。2人は一緒に友樹を探すことに。同じ頃、路地を歩いていた友樹の前に一匹の犬が現れた。やがて迷子になり、泣き出した友樹に「泣くなよ」と声が聞こえ…。
出演者
阿部サダヲ
芦田愛菜
鈴木福
ムック(犬)
比嘉愛未
小柳友
千葉雅子
外岡えりか(アイドリング!!!)
滝沢沙織
伊武雅刀
世良公則
原作・脚本
【脚本】
櫻井剛
阿相クミコ
【編成企画】
瀧山麻土香
水野綾子
監督・演出
【プロデュース】
橋本芙美
【演出】
河野圭太
城宝秀則
音楽
澤野弘之
山田豊
【主題歌】
「マル・マル・モリ・モリ!」薫と友樹、たまにムック。
【挿入歌】
谷村詩織
制作
フジテレビ
【制作著作】
共同テレビ
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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