(犬の遠ぼえ)草木も眠るうし三つ時…。
(ドアの開く音)「あ…あれ?動けない」。
突如襲いくる恐怖体験。
それは…。
(悲鳴)皆さん経験ありますか?なった事ある!私…天井!天井がさこうやって下がってきてさ…ひえ〜!かと思えば…。
な〜んて人も!実は金縛りの経験者はなんと…ぞぞぞぞぞぞ!「ガッテン」が科学の力でとことん真面目に金縛りを大研究!すると見つけちゃったんです!本当に怖い金縛り。
何が本当に怖いかって?それはなんと…金縛りの正体一体何なの!?こんばんは。
「ためしてガッテン」のお時間がやってまいりました。
私が言うセリフかどうか分かりませんけど…金縛りに科学はあるのかと?いやぁ…。
そこに挑戦してみました。
だけど4割の方々が何らかの形で人生の中で体験した事があるっていう…。
そうですよ。
(山瀬)いやっ怖い!さあサッちゃんは金縛りは?私ついにこの間デビューしました。
(笑い声)「デビュー」って言葉は…。
でぐ〜っと…。
「何だろう?」って思って。
それで朝起きたらカーテンをパッと開けたら…
(一同)え〜!あっなるほどね。
(山崎)僕はですね遅刻した時に…
(笑い声)
(小林)こら。
そう…はいありがとうございました!
(笑い声)そうなんだよ。
そうそう!
(笑い声)さあまずは日本だけじゃなくて金縛りというのは世界中の方に起こっているんだという事を証明する一枚の絵でございます。
ちょっとご覧下さい。
こちらはスイスのフュースリーという画家が金縛りを描いた絵だと言われています。
スイスでは「悪魔が金縛りを起こす」とも考えられているんです。
これは大きく「心霊現象なんじゃないかな」という事でくくられてきたんですがだったら「ガッテン」が担当する部門ではございません。
例えばこれが全部「金縛り」という世界だったとしましょう。
(山崎)えぇ〜?実は…まずは…。
(山瀬)えっ?
(小林)何だろう。
そして…。
(山崎)残高が不足すると起こるんじゃないですか?
(山瀬)「首が回らない」のすごいバージョンなのかな?体が動かない。
それ動かないのは首だけだよね?
(笑い声)実はこれ病気なんです。
え〜!へえ〜。
そこで「ガッテン」で「金縛り」をテーマにお届けする事にいたしました。
きちんとした番組ですのでおつきあい頂きたいと思います。
それではまずは体験なさってる方々に金縛りってどういうものなのかを教えて頂きましょう。
神奈川県にお住まいの…金縛りに悩み始めたのは11年前。
当時は幼稚園の先生をしていました。
その日田口さんは深夜まで資料を作成していました。
締め切りは翌日。
でも…。
次第に眠気に耐えられなくなり…。
最初の異変は耳鳴り。
その音が最高潮に達したその時!田口さん金縛りに!その後も金縛りに度々襲われた田口さん。
実はある心当たりが…。
そういうのもあるのかなと思って。
えっ?それってまさか…。
ひえ〜!都内でシステムエンジニアをしている…小さい頃から金縛りになりやすかったとか。
なんと今も忘れられない金縛り体験があるといいます。
ご飯おなかいっぱいで漫画とか読んでいましてこう寝てまして…。
夕食後部屋で横になってウトウトしていると…。
窓の方から黒いおっきな塊が入ってきて。
えっ…何それ!?
(長谷川)ドンと乗っかってすごい重みを感じてですね…。
それで自分の体を締めつける感じがしましてしばらくするとパッといなくなる感じでして。
その後も化け猫や女性に姿を変えてやって来たという侵入者。
でもそれって…本当?すごい怖いです。
こちらは金縛りに悩む事30年という…一体どんな金縛りかというと…。
え〜また侵入者!?今度は何なの?いやいやいやいやそれは絶対夢でしょう!?にわかには信じ難い3人の体験談。
一体これって何が起きてるの〜?はあ…。
(山崎)何なんですかね?驚きがまずありましたけども。
ね!そう!ちょっと宇宙船にはさらわれてみたいけど。
(笑い声)「ひょっとするとそれ夢なんじゃないんですか?」って…まあ言ってましたけど。
え〜とですね確かにその見えたものはありえないようなものを見たとおっしゃるんですが実際に…そうおっしゃるのがお三方に共通しています。
田口さんは耳鳴りがしてから声が出せなくなって縛られている感じがある。
長谷川さんの場合は重さをはっきりと感じた。
押さえつけられている感覚があった。
佐藤さん。
しびれがあって力を入れても振り払えない。
接触感がある。
そしてもう一つ…
(山崎)「触られてる感じがある」というのがすごいですよね。
重みとか。
(山瀬)って事は…何か乗ってるって分かるのって。
確かに!
(小林)私が感じたのやっぱりあおむけでしたね。
(笑い声)そういう事ですか。
まだちょっと半信半疑というか「勘違いじゃございませんか?」と言いたいところなんですが。
結局その話は話だけであって何も見せてあげる事はできないし…そうそうそう。
ところが…
(一同)え〜!?
(山崎)うわっ何だろう…それはこれのせいですけど。
この方は…長年金縛りを研究し他人を自由自在に…こうすれば起きると…。
(山瀬)何すんだろ?金縛りが一体どういう状態でいるのかを見る事ができるんですよこれから。
サッちゃんが「あっ私こういう状態だったんだ」っていう事が見る事ができるという言い方にもなるんですよ。
すごい楽しみです。
それではこの先生が皆さんに金縛りというのは一体私たちの体頭何が起こってるのかを証明してくれます。
ご覧頂きましょう。
金縛りの正体を探るためやって来たのは…ねえねえほんとに金縛りを起こせるの?すご〜い。
でその条件って?ズルッ。
という事で「ガッテン」がやっとの事で見つけた協力者がこちらの2人。
(2人)こんばんは〜。
早速出発!夜10時。
福田先生の待つ実験室に…ってあれっ?先生は?わ〜びっくりした。
(福田)はじめまして福田です。
ちょっとしたサプライズでお出迎え。
それでは実験開始!最初に挑むのは看護師のひろちゃん。
脳波や筋肉の状態を調べるセンサーを装着し…。
おやすみなさ〜い。
すると間もなく…。
早速眠り始めました。
さあ先生どうやって金縛りにするの?えっそれだけ?まずはひと起こし。
う〜ん残念。
気を取り直して再び消灯。
ところが…。
う〜ん。
なんとひろちゃん寝られなくなっちゃいました。
実験開始から4時間であえなく断念。
残るはおばけのまりちゃん。
お待たせしました〜。
さあみんなの期待を背負っていざ就寝。
あれっ?福田先生そわそわ。
何かあったの?おっ!ついにきたか!?えっ何が?何が?見てみるとピクリとも動かないまりちゃん。
ん…んん…。
おっ?ど…どうした?ちょっと声かけてみていいですか?きた〜!まりちゃんどんな感じだった?さあまりちゃんに何が起きていたのか…
(笑い声)ね!なんかね。
逆に縛られながらのたうち回るのかと思ってたらそうじゃなくてじ〜っと…。
2人ご協力頂いたんですよね。
そうです。
実は1個目の「何回も○○する」とは「何回も寝かせたり起こしたりする」という方法でした。
でもひろちゃんの場合は今回はうまくいきませんでした。
そしてもう一つは?そこでまりちゃんに試したのは「○○に寝る」という方法。
あっひょっとするとさっきまみちゃんが…。
見て下さい。
これです。
(山崎)あれっ?「あ」は似てましたけど…。
「明け方」でした。
こちらの方法を試したところ見事に出ました。
え〜ほんとに?それではこの金縛りの状態はどうなんだ?という事を…。
まりちゃんの金縛り状態をお見せします。
別に何も飛んでません。
そして…。
ん…んん…。
声が出て金縛りが解けるまでほぼピクリともなさっていません。
そうなんです。
(一同)はぁ〜。
(小林)そんなに大声ではなくてほんとに「ん…」でしたね。
でもご本人は大声でわめこうとしていたと。
言い方変えると…
(小林)言われないとね。
見てたら「いや〜ぐっすり寝てるな」と。
じゃあ周りの人も気が付かないわけですね。
そこで今度は脳波を見てみました。
(福田)ここら辺はα波とかβ波っていう普通起きてなきゃ出ないような脳波が出てる。
と福田先生はおっしゃっています。
あ〜そうかそうか。
声を出そうとしてるんですから自分で考えて何か言いたい事があるって事は脳は起きてますね。
「どいてくれ」とか「あっち行け」か。
だけど寝てるんでしょ?ええ。
し〜んとしてね。
起きてるんだけどじゃあ…ん?何が?
(小林)だって脳…。
分かんない!だっておかしいもの。
何で動かない?それじゃなくて。
それを解明しようとしてる。
はいそれではそれを解明すべくこちらの方にご登場頂きましょう。
(小林)ほぉ〜?こちらにはまりちゃんがベッドに入って明かりを消してからの脳波。
そしてこの下は筋電図を調べた結果です。
という事は頭と体って事でございますか。
まず先生の分析によるとこの間の脳波を見る限りこう言えるそうです。
えっ…という事は何?ずっと起きてるまんま体だけが縛られていったの?じゃあその時…それは筋電図で分かるんじゃないですか?はい。
まず布団に入ってから金縛りが起きる前は…。
これは何ですか?筋肉にどのぐらい力が入っているか。
これ実は意外と結構入っています。
人間って何もしてなくてただ…そりゃそうだろうね。
ですが金縛りになってからはまりちゃんはこの間ずっと体に対して「動け〜!」と強く思っていました。
その間…。
(山崎小林)あれっ?もっとこうなんじゃないの?あれれれれ…。
(小林)金縛りの時は全然頑張ってないんだ。
何ですかこれは。
あれっ?これつまり金縛りに入っていた間まりちゃんの…「体は寝ていた」。
(小林)ええ〜!?
(山崎)「脳は起きてて体は寝てる」という事なんですか?
(小林)「動け」って言っても…つまりこういう事です。
(一同)はあ〜!なぜこんな事が起きるのか。
何ですか?これは。
実は私たちの頭の中に…。
(小林)まりちゃんの頭の中に…。
こういうものがあるからです。
(山瀬)何?脳の中に…ブレーカーのようなスイッチを持ってるんです。
金縛りを起こす。
(一同)ああ〜!聞いてみましょう。
そこは先生にお聞き下さい。
金縛り研究の第一人者でございます。
どうぞ!
(拍手)どうもようこそいらっしゃいました。
先生金縛りというのは…こういう言い方ってどうなんでしょう?「脳だけ寝そこねた状態」。
(福田)いや…ハハハ!あの…いやあのですね…。
先生いいんですよ。
はっきり違うなら違うと言っていいんですよ。
いやいや。
寝てはいるんです。
基本的にはこれは睡眠なんです。
ただ違うのは金縛りの状態になると脳が非常に覚醒状態に近い状態になってそういう意味では「寝そこねた状態」というふうに言っていいかもしれません。
「脳だけ寝そこねた状態」という事なんですがこのスイッチが何かをまず先生に教えて頂きたいんですが。
それはですね…「レム睡眠」という睡眠があってそれは夢を見ている時の睡眠なんですね。
夢を見ている時っていうのは夢の中で走っても実際には体動かないですよね。
そうですよね。
いちいち夢の中で人を追っかけてる時にほんとに体がこうやって動いた日には目覚めますよね。
そういう事が起きないようにするために脳のある部分が「ここから先にもう運動が行かないように」というふうにするためのスイッチがそこにある。
こうやって起きてる間はつながってるものが寝るとこういう遮断をして頭で考えてて夢の中で見てしまった事でも体ではそのまま動かないようになってる。
金縛りというのは夢と同じ状態だと。
(福田)ただ違うのは普通の夢見の時にはこれほど脳は覚醒状態…起きてる状態に近くはないんです。
もう少しまどろんでるような状態なんですね。
(山瀬)そうか!これはどうしてですかっちゅう事ですよね。
ひとつまとめて頂きたいのは…。
「金縛りになりやすい時」というのがありますのでこれに気を付けて下さいという事が1つは…。
(福田)レム睡眠が出てくるのは一回深い眠りに入ってから出てくるのが普通の状態なんですけれども金縛りの時は起きてる状態から直接レム睡眠に入るんですね。
こういう特殊なレム睡眠なんです。
何回も寝たり起きたりとか明け方に寝たりなどの不規則な睡眠習慣をとってる場合に夢スイッチが起きてる状態から直接…まあ切れてしまって脳が寝そこねた状態になって金縛りになる事があります。
実際そのまりちゃんの金縛り状態の映像。
ここにも金縛りの決定的な証拠が写っていました。
(山瀬)ん?あれっ?お気付きになりました?今目がピクピクしてましたよね。
(山瀬)ああ〜!
(小林)なるほどね。
そして2項目がこれでございます。
えっ「長すぎる昼寝」!?夕方以降にこういう仮眠をとってしまうとそこで深い眠りが一回出きっちゃうわけですね。
一回出てしまうとそのあと出なくてもよくなるのでレム睡眠から入りやすくなるという事なんです。
今までね「金縛りになった事ないの?」みたいな上から目線で言ってきたやつは「お前相当昼寝したんだな」って思えばいいわけですし。
そうだよな!「あんまり昼寝するなよ」と。
そして最後のもう一項目は…あらまあ!出ました「あおむけ」。
(山瀬)きた〜!その理由はよく分かってないところもあるんですけど…。
やっぱ横向きで寝ます?
(山瀬)うん。
でスイッチが切れて抜けてしまう。
体の力が抜けるとこちら側かこちら側に倒れる。
まあ体が動きますよね。
動いた途端にレム睡眠はそこで終わってしまうので金縛りになりにくい。
(小林)なるほどね。
ところがあおむけだと体の力が抜けてもそれ以上は動きようがないので金縛りが持続すると。
そういう事だろうというふうに考えられます。
あおむけに寝るのは寝相の良い正しい寝方のように思いますが金縛りになりやすい時なんだそうでございます。
(小林)でもやっぱり宇宙人とか大きな怪獣が出てくるとかってあれは解明したいなぁ。
(福田)それはですね脳の中の扁桃体という場所がありまして恐怖とかそういう時にそこが興奮すると言われてるんですけども金縛りの時はそこが非常に強く興奮してるんで恐らく非常に恐ろしいという体験が多い。
なるほどね。
だったら都合のいい幻覚を見ればいいのにね。
「動かない!何だ?あっ金塊が乗ってる!」とか思えば…すごくうれしいのにね。
(笑い声)何でそう怖いものばっかり連想しますかね。
ものが上に乗っかってるという幻覚が非常に多いのはレム睡眠中は呼吸やなんかも非常に乱れがちになります。
ものが乗っていれば胸が動かないという事も説明できますのでそれは自分自身が見せてる幻覚だと考えられています。
まあ人間って面白いなぁ。
また新しい事が分かりましたら教えて頂きたいと思います。
どうもありがとうございました。
(拍手)うわぁ…ねぇ。
金縛りというなんかこう…壮大な世界でございましたがとりあえずここに絞り込むポイントがもう研究されているんだというところまでガッテンして頂けましたでしょうか?ガッテン!はいありがとうございます。
ガッテン!
(小林)あらすいません。
さて実はですねこの3人の中で今までにお話した事で解決された方は1人だけなんですよね。
はい。
あのスイッチの誤作動ですがはっきりこれが原因で起きているというのは田口さんだけなんです。
さあいよいよここからでございます。
残りお二人はある意味…病気なんです。
(山崎)えっ!?
(小林)何が不足してるんだろう?運動不足なら運動すればいいわけじゃないですか。
長谷川さん佐藤さんの場合は全く別の方法が必要なんです。
(小林)何だろう?その事が分かった。
これを第2弾でお届けをするわけでございます。
さあ一体このお二人の金縛りはどういうタイプの金縛りなんでしょう?長年金縛りに苦しんできた佐藤さん。
実は日中のある症状にも悩まされてきました。
症状が表れたのは10代。
金縛りが始まったのと同じ時期でした。
それは…。
(佐藤)もうほとんど毎回寝てましたね。
「眠気なんて誰にでもあるもの」。
そう思い当時は気にも留めていませんでした。
ところが会社勤めを始めてもその眠気が治まる事はありませんでした。
大事な会社の会議でも意に反して居眠りしてしまう事が続きました。
時には上司に激しく叱責される事も。
何とか眠気をこらえようとすね毛を抜いたりペンで体を刺したり。
それでも絶え間なく襲いくる眠気。
次第に仕事への自信をなくしてしまいました。
睡眠障害を疑い病院を転々とした佐藤さん。
ようやく謎の症状の原因にたどりつきます。
それは…体内のある物質の減少。
実は日中の眠気と金縛りは同じ1つの原因でつながっていたんです。
佐藤さんはすぐ薬による治療を開始。
すると眠気も金縛りもそれまでがうそのようになくなりました。
まさに霧が晴れるっていう。
しかし病気が分かった時には発症から既に25年がたっていました。
小学生の頃から金縛りになっていた長谷川さんも日中の眠気に悩んでいました。
長谷川さんは10代のうちに病気に気付いて治療を開始しました。
へえ〜!佐藤さんも長谷川さんも人知れず悩んでいらっしゃる方に一日も早く病気に気が付いて頂きたいと今回取材にご協力下さいました。
どうもありがとうございました。
このあるものがこういう事にも影響しています。
あるものが不足すると…。
お二人に共通の症状として「日中の眠気」というのがありました。
誰でもあるといえばありますよね。
でもこれが本当につらくてそのつらさが病気のせいだったと気付くまでに長谷川さんは6年佐藤さんは…25年かかりました。
うわ〜。
(小林)まあ…。
という事は今も日中の眠気をそういう病気ではなくて単に「何でこんな眠いのかな?」と思ってらっしゃる方やっぱ大勢いらっしゃるんだ?そうなんです。
(小林)何だろうね…。
何ですかね?いよいよ何の不足かって事でございますが。
それがこちらです。
この方Yさん16歳。
佐藤さんや長谷川さんと同じように金縛りや日中の眠気の症状に悩んでいます。
診断のために調べたのは「脳脊髄液」というものです。
私たちの脳が浸っている液体なんですけどもその中にある…
(山崎)極端に少ない。
この「オレキシン」という物質が鍵を握っています。
ああ〜。
(小林)オレキシンって…。
初めて聞きましたね長い間番組やってますけど。
オレキシン。
(小林)何だろうね?という事でそこの辺りを先生に教えて頂きましょう。
お願いします。
(拍手)よろしくお願いをいたします。
「オレキシン」という物質でございますけど何をしている物質なんでございましょう?これが少なくなってしまう病気という事なんでしょうか?
(本多)はい。
「ナルコレプシー」という病気です。
あっ「過眠症」。
この病気は推定どれぐらいの方が…?大体日本の中で20万人余りの人が恐らく罹患してるだろうというふうに考えられてます。
そのうち自分がそうだと分かってらっしゃる方はどのぐらいなんですか?5%ぐらいの人しか気が付いてないと思われます。
気が付きにくいんですよね?そうです。
大体ご自身が「気合いが足りない」とか「怠けてる」と自分を責めてしまうような方が多いですね。
そうですよね。
そもそもナルコレプシーを引き起こすオレキシン不足。
オレキシンの働きがどういうものかをちょっとこちらで先生にご説明頂きます。
お願いします。
まず先ほどあった夢スイッチもありますけどそのスイッチが適切に働くような管理をしているようなものなんですね。
(本多)それからもう一つですね覚醒を維持するのに一番役に立っています。
ところが…。
(本多)オレキシンが減ってしまうと…。
おおっびっくりした。
(本多)日中の眠気が生じる。
これも普通の眠気とは違って耐え難い眠気で眠り込んでしまうというような症状が起こります。
またこちらのスイッチの管理がうまくいかなくなるので寝入りばなに金縛り状態に非常になりやすくなるという事があります。
今回「金縛り」をテーマにして調べてきたらこうやって日中の眠気のある方で金縛りに遭ってる方がいらっしゃる事が分かったんで逆にこれだけだと気が付きにくいんですよね?
(本多)そうです。
夜ちゃんと寝ているにもかかわらず日中の眠気があって週に何回も金縛りが起こるタイプの人はナルコレプシーの可能性があります。
(一同)はぁ〜。
いよいよこのオレキシンが全くなくなったりするともう一つ症状が出るという事を聞いておりますがこれが…。
えっ昼日中の?はい。
オレキシンが減ってしまうとこんな症状が出るそうです。
ちょっと映像にまとめました。
長谷川さんがご自身で見せて下さったんですがテレビの中継なんかを見ていてものすごい興奮して喜んだりすると…。
(小林)え〜!?
(山瀬)あららら。
突然こんなふうに全身の力が抜けて崩れ落ちてしまう事があるそうなんです。
こういう症状があるとナルコレプシーが強く疑われるそうです。
はぁ〜。
(本多)「日中の金縛り」というのは仮の名前で本当の名前は…
(本多)これは完全に起きてる状態で起こるものなんですね。
そうなの!?舌がろれつが回らなくなって話ができなくなるとかちょっと膝がカクッとするというぐらいの事で治まる事も非常に多い。
治療法については?その症状を抑えるという治療になるんですけれども今非常によくお薬が効きますので治療に来て頂ければ社会生活に問題はなくなる。
何科に行ったらいいんですか?病院は。
精神科とか神経科心療内科で主にこういった睡眠障害を診ています。
ですけども…日本睡眠学会が認定している睡眠医療・認定機関というのがあるんですけど睡眠学会のホームページを見て頂くとリストが出ていますのでそこに行って頂くといいかなと。
気付いて下さいませという事でございますね。
いろいろ教えて頂きましてどうもありがとうございました。
(拍手)
(小林)なるほどねぇ。
分かりにくいですもんね。
もうほんとに気が付いて頂きたいという事なのでございますよ。
ガッテンして頂けましたでしょうか?ガッテン!はいありがとうございます。
僕本当に病気が原因で金縛りになるなんて知らなかったんで前半の方で「金縛り経験者は上から目線で偉そうだ」みたいな発言あれ大至急訂正して謝罪したいです。
今謝った方がいい。
本当に申し訳ありません。
まあまあほんとにね…でも当番組では扱わないジャンルかと思ってましたがやはり科学というのはいろいろなところの…ミステリーの世界にも入っていくものなんですね。
この事をお互いに話し合ううちに病気の人の発見につながるかもしれないと思うと超常現象も大いに語り合いたいなと。
うん!という事ですよね。
参考にしてみて下さいませ。
それでは次回も「ためして」…。
(一同)「ガッテン!」ありがとうございました。
(拍手)2014/04/30(水) 20:00〜20:43
NHK総合1・神戸
ためしてガッテン「その金縛り、病気かも!?」[解][字][デ]
夜ふと目を覚ますと「あれ、体が動かない!?」。あの怖〜い体験“金縛り”を科学で大研究!すると、体内のある物質が底をついてしまう“危険な金縛り”の存在が明らかに!
詳細情報
番組内容
日本人の4割が体験する“金縛り”。Aさんは深夜に突然手足が動かなくなり声も出せない恐ろしい状態を経験。その正体を調べたら、実はわざわざ「金縛りを起こしやすくしてしまう」寝かたがあることが判明!またBさんは「リアルな重みを感じる」金縛りを何度も体験。そこには、多くの人が気づけないでいる“○○不足による病気”が隠れていたのだ!あなたの脳が上げている“悲鳴”に気づく秘策と、眠りの質改善のヒントを大公開!
出演者
【ゲスト】小林幸子,山崎樹範,山瀬まみ,【講師】江戸川大学教授…福田一彦,東京都医学総合研究所…本多真,【司会】立川志の輔,小野文惠,【語り】生野文治
ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療
情報/ワイドショー – グルメ・料理
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