趣味の園芸 やさいの時間「ポタジェ春夏編(1)葉姿と葉色を楽しむ菜園」 2014.05.01

いり卵はマヨネーズとも相性がいいんですよ。
(2人)おはようございます。
先生今年度…私の担当する春夏ポタジェは…そういうポタジェにしていきたいと私は思っております。
ポタジェとは野菜や草花を一緒に植え収穫だけでなく観賞の楽しみも味わえる家庭菜園の事。
昨年は藤田さん指導の下果菜類を中心とした春夏ポタジェと葉もの野菜と花を上手にアレンジしたタペストリー状の秋冬ポタジェをつくりました。
今年も毎月第4週目はポタジェづくりに挑戦します。
まずは藤田さん指導の下8月までは「春夏編」と題しお送りします。
あら先生今回私たち2人ですか?いやいやまだお一人おるんですよ。
170ポンド!田延彦!わ〜!…あれ?ちょっとテンションの差が…。
先生どうしたんですか?これ要らなかったですかね。
アッハッハッハッハ!特段これ要らないですよね。
すみません!今年度ポタジェづくりに挑戦するのは元総合格闘家の…昨シーズンは菜園ビギナーチームで1年間にわたり野菜づくりを学んできました。
育てた野菜の総数は…今シーズンはポタジェで…先生良子ちゃんよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
更に今シーズン第4週目には加藤達人の新コーナーも始まります!田さん川瀬さん藤田先生!今シーズンは加藤達人と一緒に…丁寧にそして分かりやすく教えていきますよ〜。
(2人)よろしくお願いしま〜す。
野菜の管理いいですよね!かゆいところに手が届くというかこれ非常に役立ちますよね。
そうですよねそこを知りたいですからね。
では田さん今日も元気に挨拶お願いします。
分かりました。

(テーマ音楽)先生…大丈夫です!毎回一坪ほどの場所に野菜や花を植えすてきなポタジェをつくります。
第1回目はポタジェについて田さんに少しでも学んで頂くために…これです。
あっ!えっかわいい!きれい。
かわいいね。
結構野菜とかお花いろんな種類があるんだね。
ポタジェとか野菜づくりって…いいですよね〜。
今回は葉の姿や葉の色を楽しみながら栽培期間の短い葉もの野菜を使って今回栽培を進めてみたいと思います。
先生…それではこれをご覧下さい。
チンゲンサイとミズナです。
チンゲンサイの葉は丸い形をしてますがミズナはギザギザしてますよね。
そうですね。
鍋物などで人気のミズナは葉の形がギザギザしているのが特徴の野菜。
この葉姿を利用しポタジェに変化のある風景を生み出します。
一方のチンゲンサイはミズナとは違い丸みを帯びた葉が特徴。
かわいい雰囲気を醸し出してくれそうですね。
先生…こちらのリーフレタスとコスレタスをご覧下さい。
葉が緑と紫ですよね。
それの色のコントラストこれを考えながら植える。
やっぱ成長した時にさコントラストがはっきりしてきれいだよね。
リーフレタスとコスレタスには緑と紫2つの葉色のものがあります。
それぞれの色を上手に生かし植えつけるのがポイント。
今回育てる野菜は草丈が高くならないものばかりなので日当たりは気にしなくても大丈夫。
ミズナとチンゲンサイは手前にレタス類は奥に配置します。
それでは栽培開始!先生こうして改めて見ると…心配無用です。
私にお任せ下さい。
じゃあどんな作業から始めましょうか?まずはですね…木枠で囲い中に土を盛って高くした栽培スペースの事を「レイズドベッド」と呼びます。
小さな庭で花などを育てる際によく用いられるこの方法。
どんな効果があるのでしょうか?では作業開始!まずは木枠をはめ込むための溝を掘ります。
深さは10cm程度。
板は長さ1m80cm幅20cm厚さ4cmのものを4枚用意します。
掘った溝に板を入れ土をかぶせて軽く固定します。
続いてL字金具とかすがいを利用し木枠を更に補強します。
L字金具は内側に取り付けネジで固定し外側の継ぎ目にはかすがいを当て金づちでしっかりと打ち込みます。
それでしっかりこういうところ固定するわけですね。
先生続いては?畝を立てる代わりにこの中にあるものを入れます。
あるもの?それは何ですか?この土を高くしていくわけです。
自宅の庭など野菜栽培には少し不向きな場所にポタジェをつくる際にはこちらの3種類を土に混ぜ土壌を改良します。
赤玉土は関東ローム層の赤土を乾燥させた粒状の園芸用土で水はけがよく通気性に優れているのが特徴。
落ち葉を発酵させた腐葉土には土をふかふかにする効果があり牛ふんにワラなどを混ぜ発酵分解させた牛ふん堆肥も適度な水はけと通気性を保ちます。
この3種類を赤玉土2腐葉土1堆肥2の割合で配合します。
この用土を区画に入れる事で野菜の育ちが良くなります。
用土と土の割合は1:4目安。
よく混ぜ合わせ塊のないふかふかな土にします。
先生このくらいでいいですか?ここ見て下さい。
これがこの一番てっぺんの高さより5cmぐらいの辺りで土が大体なくなってるでしょ。
縁から5cmぐらいですね。
それぐらい盛れば大丈夫です。
これが畝の代わりになるんですね。
そうですね畝の代わりになるという事ですね。
続いてはレタスを植えていきましょう。
このリーフレタスと川瀬さんが持っているコスレタスを植えていきます。
どうやって植えていったらいいですかね?色がついてますよね?緑と紫みたいな色ですね。
これを…きれいですね。
では植えつけ。
まずは支柱と麻ひもを使い野菜と花を栽培する場所を区分けします。
今回2種類のレタスはこちらのスペースで栽培します。
野菜を栽培する場所にはあらかじめ苦土石灰をまき酸度調整を行っておきましょう。
ここに堆肥と化成肥料をまきよく土と混ぜ合わせます。
次に苗を植える穴を掘り…。
中にたっぷりと水を注ぎ根が張りやすい環境を作ります。
「頑張って元気に育て」って感じだね。
そうですね。
苗は傷めないようにポットから外し植え穴に入れたら周囲を軽く押さえ密着させます。
コスレタスもリーフレタスと同様に緑と紫色の苗を交互に配置し植えつけます。
先生続いては?ここにチンゲンサイとそれからミズナのタネをまきます。
チンゲンサイは手前左側ミズナは右側にタネをまきます。
まずは支柱を使い深さ1cmほどのまき溝を3本作ります。
ここにミズナとチンゲンサイのタネを1cm間隔にまきます。
タネをまき終えたら土をかぶせ表面を軽く押さえましょう。
最後に水をたっぷりやれば苗の植えつけとタネまきは完了です。
先生このあとの手入れは?リーフレタスとそのコスレタスは追肥を行います。
そしてこのタネをまいたミズナとチンゲンサイに関しては間引きとそれから追肥を同時に行なっていきます。
リーフレタスとコスレタスは…ミズナはタネまきから1週間後…チンゲンサイの間引きは3回。
2回目の間引きの際に追肥も行ないましょう。
これが見事に育つんですね。
そうです。
楽しみだ。
楽しみ〜。
今後の手入れ法は次回以降でも詳しくお伝えします。
続いては花の植えつけ!…の前にこちらのコーナー!今回ポタジェで栽培したミズナをプランターでも育てます。
用意する物はこちら。
プランターは横長のものを使いここにタネをスジまきし育てます。
まずはプランターの底に鉢底石を入れます。
目安は底が隠れる程度です。
続いて野菜用培養土を入れます。
表面を平らにならしましょう。
次はタネをまくためのまき溝を作ります。
支柱を使い15cm程度間隔を空け2本のまき溝を作りましょう。
続いてタネまき。
間隔はおよそ1cm。
まき終えたら土をかぶせ手で軽く押さえます。
最後にたっぷりと水やり。
これでタネまきは完了です。
小ぶりなうちに収穫してシャキシャキ感を味わってみて下さい!今後は日当たりの良い場所に置きポタジェ同様1週間後に3cm間隔に間引き。
草丈7cmを越えたら追肥しましょう。
先生ポタジェは花も一緒に植えつけていくんですよね?そうですね。
ポタジェは栽培するだけでなく花や野菜の成長を見て楽しめるというそういう事もあるんですね。
ですから成長に伴って私たちがこの場所を見て楽しめるそういう心地よい場所にしたいと私は思ってますね。
藤田さんが見て楽しめる心地よい場所にと選んだ花がこちら。
ラベンダーは爽やかな香りが特徴のハーブ。
香りの効果で菜園で過ごす時間がとても心地よいものになりそうですね。
ビオラは鮮やかな花色でポタジェを明るく彩ります。
数株をまとめて植えると存在感が出ますよ。
この他に咲き進むにつれて花色が変化するランタナ。
開花期間が長いブラキカムの合計4種類を今回は栽培します。
花はポタジェの中央部にこのようにまとめ栽培します。
栽培する場所には野菜同様あらかじめ堆肥と化成肥料をまきよく耕しておきましょう。
この場所に植え穴を掘りたっぷりと水を注いだあと苗を植えつけていきます。
ラベンダーは成長すると株が大きくなるので株間は最低でも20cmほどとりましょう。
一方ビオラは寄せて植えると存在感が増す花なので株間は狭めにするのがポイント!他の花は皆さんのお好みの間隔で植えつけて下さい。
最後に水をたっぷりやったら花の植えつけは完了です。
ちょっと見て下さいよほら!花植えたらポタジェが華やかになってきて。
ほらカラフルに。
かわいい〜。
黄色とかさラベンダーもいいですね。
この野菜が成長して収穫する頃にはこれがもっとガーッときれいになってるでしょうね。
なってるでしょうね。
お〜。
分かってきました。
一坪にこんなたくさんの野菜と花が植えつけられました!収穫が楽しみですね。
続いてはこちらのコーナー。
このコーナーでは加藤正明さんに1〜2週目のビギナーチームが栽培を始めた野菜の今の時期に行っておきたい管理法について1年間にわたりフォローして頂きます。
今回は第2週に育て始めたトマトの管理作業。
それでは加藤さんよろしくお願いします。
このトマトの栽培で最も大事なのがこちらのこのわき芽のこの管理作業なんですよ。
どれがわき芽なんですか?トマトは植えつけ後1週間もすると葉の付け根の部分から次々と芽が生えてきます。
この芽の事を「わき芽」と呼びます。
実を付け始める時に…どうしてですか?こっちに栄養が行っちゃうって事ですね。
生育の妨げになるわき芽!早速とり方を教えて頂きます。
(加藤)このようにちょっと縦横にこう折り曲げてみます。
そうするとプチッと。
おっ簡単に。
簡単にとれてしまいます。
ただ大きくなってしまった太くなってしまったわき芽は手でとる事ができません。
そうなんですね。
ですからそのような場合にはハサミなどを使って切り落として下さい。
はい。
ハサミに雑菌がついていると株が傷むので必ず水洗いしてから作業して下さい。
わき芽かきっていうのはいつごろまでやったらいいんでしょうか?収穫までこまめにそして…こういった管理作業を是非やって頂きたいと思います。
では次回も…。
野菜の管理。
(2人)頑張っていきましょ!今日の内容は「趣味の園芸やさいの時間」4月号に掲載されています。
藤田流ポタジェの栽培方法を詳しく紹介しています。
また今月号は巻頭に人気のある春夏野菜の作業カレンダーが付いた保存版です。
是非参考になさって下さい。
今日の作業はこれで終わりです。
田さん楽しかったですね。
楽しかったですね。
ポタジェづくり。
最初は何か狭くて窮屈なんじゃないかなと思ったんだけど意外とこうやって植えてみるとボリューミーじゃないですか。
それであれでしょ作って楽しい見て楽しいそして食べて楽しい。
言う事ないじゃないですか。
そうですね〜。
これは次回からも楽しみが増えましたね。
先生アイデア期待しておりますので。
期待してますよ。
これからいろんな栽培の方法を出しますよ。
楽しみにしています。
皆さんも楽しみにしていて下さい。
最後のこのコーナーも野菜づくりの楽しさを教えてくれます。
今回は…。
(3人)この方です!
今回は…
「私たちは6年前に転勤でシカゴ郊外にやって来ました。
いつも国際放送で「やさいの時間」を楽しんでおります。
アメリカのお店で売られているキュウリは少し大味と感じた私たち。
そこで輸入された日本のタネを手に入れ自らプランターで育てる事に!しかしシカゴは夏が長く湿気の少ない土地柄。
水切れを起こしなかなかうまく育ちません。
考えたあげく水やりの回数を1日3〜4回に増やす事に!子供たちも水やりを手伝ってくれたおかげで昨年はこんなに見事なキュウリがどっさり!口にしてみるとみずみずしく歯応えも抜群!懐かしい日本の味に家族一同大満足。
海外でも日本の野菜が味わえる家庭菜園。
それが『私のやさいの時間』です」
「私のやさいの時間」では家庭菜園を楽しんでいる皆さんの写真やエピソードを募集しています
詳しくは番組ホームページでも紹介しています。
ご覧の宛先までどしどしご応募下さい
次回もポタジェ頑張りましょう!いいアイデアをどんどん出しますよ!それではまた次回も…。
(3人)お楽しみに!2014/05/01(木) 11:30〜11:55
NHKEテレ1大阪
趣味の園芸 やさいの時間「ポタジェ春夏編(1)葉姿と葉色を楽しむ菜園」[字]

収穫だけでなく鑑賞性も重視した家庭菜園ポタジェ!4月は“葉姿と葉色を楽しむ菜園”をテーマにチンゲンサイ、リーフレタスなどを使ったタペストリー状のポタジェを作る。

詳細情報
番組内容
野菜作りだけでなく鑑賞性も重視した家庭菜園ポタジェ! 4月は“葉姿と葉色を楽しむ菜園”というテーマでチンゲンサイ、リーフレタス、コスレタス、ミズナを使ったタペストリー状のポタジェを作る。区画は今年から一般家庭の庭や貸し農園でも再現しやすい一坪サイズに変更! より身近な箱庭作りにチャレンジする。【講師】藤田智(恵泉女学園大学教授)【ゲスト】