(聖美)あなた今夜繁郎さんに抱かれなさい。
(愛美)それってセックスしろってことだよね?
(聖美)うん。
甘いささやきと優しい愛撫となまめかしい姿態。
(聖美)あなたの中の女という女を総動員してあの人の固い頭を打ち砕いてたけり狂った野獣に変えてちょうだい。
(愛美)やってやるよ。
(愛美)あんたの旦那に抱かれてやる!
(愛美)抱いて。
繁郎さん。
私を抱いて。
(繁郎)愛美さん。
何でここに?いいからもう。
じっとして。
姉さんへの復讐だと思って。
もっともっと燃えさせて。
ああ…。
あっ。
いいの。
いいのよこれで。
おはよう。
弘明先生。
教えてほしいことがあるんですけど。
セックスした後逆立ちすると妊娠しやすいってあれホント?
(弘明)何の話ですか?ゆうべやってみようかと思ったんだけどさすがに繁郎さんの前でそういうわけにいかなくて。
(弘明)兄貴の?いよいよ始まったんです。
プロジェクトが。
私も先生のお勧めに従って参戦することにしましたから。
一応ご報告をしときますね。
ほい。
脇。
よいしょ。
ああー。
さっぱりしたね。
気持ちいいでしょう。
(陽)うん。
よし。
できた。
ああー。
よく似合ってるわね。
よし。
じゃあこれちょっと返してくるね。
(陽)うん。
無茶なことをしたもんだ。
まさか姉さんがそこまでやるとは思わなかった。
(弘明)どういうつもりです?体外受精を待たずにいきなり本番を仕掛けるなんて。
自然妊娠の場合HLAが犠牲になる可能性だってある。
分かってるはずでしょ。
先々のことを考えたらちゃんと受精卵をつくって着床させるべきなのに。
でも臍帯血がある。
臍帯血で寛解状態になったとしてもまた再燃する危険は残るんです。
そのときのためにも。
思い切って賭けに出るしかなかった。
無茶と分かっていてもそうするしかなかったの。
でなきゃいつまでたっても繁郎さんは納得しない。
いくら愛美が産んでくれるといったってあの人が精子をくれなきゃ一歩も前へ進めないんだもの。
他に手はなかったの。
ハァー。
情けないもんだ男ってのは。
どんなに理性を働かせようともがいても体は言うことを聞いてくれない。
あの聖人君子みたいな兄貴でさえ欲望にあらがえないとはね。
愛美は何て?ゆうべのこと愛美は何て言ったんです?思うつぼだったようですよ姉さんの。
上々の首尾だったってことです。
そう。
うまくいったの。
もう愛してないんですか?兄さんのこと。
何も知らない兄さんを策略にかけた。
しかも常識では考えられない桁外れの謀略だ。
何も感じないんですか?夫のベッドへ妹を潜り込ませて交わらせて。
嫉妬も後悔も罪悪感も何一つ持たないんですか?自分でも驚いてる。
人間って。
女って。
母親って。
どんなものでも犠牲にできるんだって。
たった一つ本気で守りたいもののためならばどんな冷血漢にでも鬼にでも悪魔にでもなれてしまうんだって。
あなたは本当に恐ろしい人だ。
ますます好きになりましたよ。
ハァー。
・
(ノック)ちょっ。
ど…どうぞ。
私のこと軽蔑してる?憎んでる?なじりたければなじって。
ののしって。
たたかれたっていい。
私はそれだけのことをしたんだもの。
常軌を逸してるよ君は。
ハァー。
どうしたらいいんだ?僕は。
よりによって女房の妹と。
何も言わず生まれてくる子のお父さんになってくれればそれでいい。
昨日愛美は排卵日だった。
きっと赤ちゃんを授かるわ。
そこまで計算して…。
ありがとう。
愛美を抱いてくれて。
ふざけるなよ!あなたは愛美を拒まなかった。
抱いて抱かれて行き着くところまで。
そうでしょう?愛美は事実上の実母として赤ちゃんを産む。
そしたら生まれた赤ちゃんから臍帯血をもらってすぐに陽に移植を受けさせてあげられる。
完全にはめられたってことか。
僕が代理母を認めないと言ったからそれでこんなことを。
そうよ。
そのために私は2人目の子の本当のママになるのを諦めるしかなくなった。
HLAが同じ愛美の卵子を使うしかなくなった。
そこまで譲歩したんだもの。
あなただって少しは譲って折り合いをつけてほしかったわ。
黙って精子をよこせってことか。
体外受精で愛美があなたの子を妊娠すればそれが一番よかった。
なのにあなたは逃げるばかりでちっとも話を聞いてくれようとしなかった。
聞いたところで受け入れられるわけがない。
そんな無茶な話。
だからこそあなたの男としての本性に懸けるしかなかったの。
いざとなったらそこまでするのよ母親は。
ハァー。
生まれた後はどうする。
一つ屋根の下に父親は1人。
母親は2人。
僕をハーレムの王様にでもするつもりか?赤ちゃんは養子にする。
私とあなたの子として陽のきょうだいとして育てましょ。
よくもそんな大事なことを軽々しく…。
彼女が…。
愛美さんが産んだ子供を引き取るというのがどういうことか分かってるのか?僕の血を引くその子供は僕にとっての弘明と同じ。
陽の腹違いのきょうだいになるんだぞ。
ええ。
そうよ。
分かってないよ君は何にも!弘明がどんなつらい目に遭ってきたかを知らないから。
僕は生まれてきた子供をあいつの二の舞いにだけはどうしてもしたくない!なるわけないわ二の舞いになんか。
私が望んで生まれる子よ。
憎い愛人の子を嫌々引き取ったお母さまとは立場が違うもの。
愛せるのか?君は。
その子をわが子として。
当たり前じゃない。
だってその子は陽を救いにやって来る天使なのよ。
待ち遠しいわ。
妊娠判定が。
ハァー。
おっとっとっと…。
あっ。
(愛美)うーん。
待ってたの。
繁郎さんに会いたくて。
ちょっちょっ。
お願いだから放して。
もういったいどういうつもりなんだよ。
これも姉さんの命令か?姉さん?姉さんなんて関係ないわ。
関係ないことないだろう。
2人してつるんでぼ…僕をだましてさ。
何であんなことができんの?ホントに僕の子供を妊娠なんかしていいと思ってんの?思ってる。
どうかしてるよ。
聖美も君も。
君が僕の子供を産んだら世間の目はどうなんの?聖美は自分の子として育てるって言ってるけどさそうそうごまかせるものじゃないでしょ!もう。
世間の目と陽の命とどっちが大切なの?冗談よ。
姉さんならそう言うと思っただけ。
すてきだったわ。
ゆうべ。
久しぶりに生き返った気分だった。
体中を熱い血が駆け巡って。
ああ。
私は女なんだって。
女に生まれてよかったなって。
男の体温って男のにおいっていいなって。
繁郎さんはどうだった?うん?私。
姉さんと比べてどうだった?いや。
そ…そんなこと。
ごまかしたって駄目。
あなただって気付いてるはずよ。
私たち体の相性が抜群にいいってこと。
私はきっと妊娠する。
きっと素晴らしい子が生まれるわ。
その子が陽君の役に立つんだったら繁郎さんあなたも万々歳じゃない。
みんなで幸せになりましょうね。
繁郎さん。
フゥー。
うっ。
ちょっ。
つなぐんじゃないよ。
(愛美)フフフ。
おやすみなさい。
妊娠してれば年内に出産ってことになるわね。
自信があるのよ私。
これは当たったなって。
そう願いたいわね。
ねえ。
どうする?繁郎さんがまた私を抱きたいって言ったら。
一度覚えちゃったものをお預けにしたらかわいそう。
(瑞穂)院長。
ああ。
婦長。
どうしたの?
(瑞穂)近ごろ大奥さまはお変わりございませんでしょうか?うん。
元気だけど何で?
(瑞穂)あのう。
実はここのところあまりお声掛かりがないものですから。
(瑞穂)陽坊ちゃまのご病室にいらっしゃるのをお見掛けするんですがこちらから声をお掛けしていいものかどうか。
うん。
婦長とおふくろの仲でしょ。
何を遠慮することがあんの?
(瑞穂)でも…。
ごめんね。
ちょっと急ぐんだ。
駄目だったの?妊娠してなかったんだ。
(弘明)2週目の時点で陰性。
念のためにもう1週待ってみましたが生理がきました。
絶対できてるって確信があったのに。
お気の毒と言うべきなのかどうか。
できてるできてるって大騒ぎしてはしゃぐから。
人事を尽くして天命を待つ。
おとなしくしてればよかったのよ。
姉さんだってはしゃいでた。
一番喜んでたのあんたじゃん。
いや。
私は…。
(弘明)まあまあまあまあ。
兄さんにとってはアクシデントみたいなものだったんだ。
今回の場合人事を尽くしたとは言えないでしょう。
それとも次回もまた本番でいきますか?冗談やめてくれよ。
まさか!あなたもさすがに覚悟は決まったでしょう?分かってるわよね?もう逃げられないって。
今度こそ徹底的に人事を尽くす。
弘明さん。
愛美の次の排卵までに体外受精の準備を進めてください。
了解しました。
あんたの思いどおりにはさせないから。
軽蔑してんだろ?僕のこと。
ざまねえよな。
女たちの作戦にころっと引っ掛かって。
(弘明)それが男ってもんですよ。
ハァー。
いいのか?ホントにこんなことして。
ただ陽の命を救うためだけに人工的に命をつくりだすなんて。
前に言ったでしょ。
その子にはその子の人生がちゃんとあるんだって。
《どんな生まれ方をしたって陽のためだけにその子の人生があるわけじゃない》愛してやればいいんですよ。
兄さんはただ。
お前と同じ立場になるんだぞ。
生まれた子は陽にとっては腹違いのきょうだい。
僕はそれがつらいんだ。
おふくろさんに疎まれて虐げられて。
それでもお前はいつも黙って耐えてた。
僕は何一つ力になってやれなかった。
そんなことに兄貴が罪悪感を感じる必要はない。
そうやって無理やり言い訳を引っ張りだして必死でブレーキを踏もうとしているように見えますよ。
そんなつもりじゃ…。
俺たちは医者なんだ。
怖がってどうするんです?腕があり技術がありやれる方法があるのならためらわずに何だってやる。
それが医者じゃないですか?俺はね姉さんが喜ぶ顔が見たいんですよ。
それがモチベーション。
医者としての俺の喜び。
このプロジェクト必ず成功させてみせます。
(峻)「ねっ。
羊の絵を描いて」「えっ?羊の絵を描いて」「僕はびっくり仰天して飛び上がりました」
(陽)峻君下手くそ。
弘明叔父さんだったらもっとずっと上手に読んでくれるのに。
(峻)あの叔父さんが?夜勤の日に時々来ていろんな本を読んでくれる。
その本もそうだよ。
(弘明)《「けれど王子さまは僕が聞いたことには答えないでこう言いました」》《「大切なことはね目に見えないんだよ」》《「うん。
そうだね」》《「花だっておんなじだよ」》《「もし君がどこかの星にある花が好きだったら夜空を見上げる楽しさったらないよ」》
(峻)だったら叔父さんに読んでもらった方がいいね。
(陽)行かないで。
(峻)「ぼくはびっくり仰天して飛び上がりました」「何度も目をこすりました」「辺りを見回しました」「するととても様子の変わった坊ちゃんが真面目くさって僕をじろじろ見ているのです」
(愛美)ちょっと待って繁郎さん。
わっ。
ちょっ…。
何何?赤ちゃんのことなんだけど。
うん?私産むんだったらちゃんと産みたいの。
えっ?どういうこと?私の体にはちゃんと妊娠できる機能が備わっているんだから体外受精なんかじゃなくてちゃんとあなたと愛し合って赤ちゃん産みたいの。
だから来月また排卵日にしよう?ねっ?そうしよう繁郎さん。
いや。
ちょっ…。
ちょっとごめんね。
ごめんね。
ハァー。
ハァ。
《また排卵日にしよう?》《ねっ?そうしよう繁郎さん》ハァハァハァハァ…。
駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ。
ああー。
駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ。
どうしたの?聖美!分かった。
全部納得した。
うん?体外受精だよ。
もう二度とごねたりしない。
愛美さんの排卵日に合わせてちゃんと精子を提供します。
どうしたの?急に。
どうしたもこうしたもないよ。
陽のためだ。
陽のために体外受精で産んでもらおう。
愛美さんに赤ちゃんを体外受精で。
うん。
ちょうだい。
えっ?えっ?ちょっとあっ…。
ああー。
(弘明)最終的な確認?うん。
(弘明)昨日の今日で何でまた?来月の採卵と受精卵の移植に向けて確実に段階をこなしてほしいと思って。
愛美さんに。
そのためにちゃんとしたスケジュールを作ってほしいんだよね。
(弘明)もちろんそのつもりです。
人目につくわけにはいきませんから外来休診日と夜のできるだけ遅い時間を狙っていきましょう。
何か不満があるならはっきり言ったら?後であれこれ言われても困るもの。
納得がいかないことや不満があるなら今のうちに解決しておかないと。
認知はしてくれるんだよね?えっ?
(愛美)繁郎さんがパパだってことはっきりさせてくれるんだよね?ねえ?どうなのよ?どうするのよ!2014/05/01(木) 13:30〜14:00
関西テレビ1
聖母・聖美物語 #23[字][デ]【愛の母子篇〜天使の子】
白血病の息子のため、聖美(東風万智子)は妹の愛美(三輪ひとみ)に代理母となり骨髄移植ができる子どもを産んで欲しいと訴える。結果を急ぐ聖美は驚くべき方法を提案し…
詳細情報
番組内容
繁郎(原田龍二)と一夜をともにした愛美(三輪ひとみ)は聖美(東風万智子)に対して、強気な態度を取るようになる。一方で、繁郎は自分の犯した罪の重さにおののき、聖美を責める。しかし、すべては“陽(平林智志)のため”という信念のある聖美には、夫の罵声など取るに足らぬものだった。
繁郎は愛美から再び抱いて欲しいと迫られる。
番組内容2
身体の相性は良かったはず、と妖艶な笑みを浮かべる愛美の前で、繁郎は蛇に睨まれたカエルのごとく、動けずにいた。
絶対に妊娠したと自信満々の愛美だったが出た結果は…。愛美との一夜を思い出しては苦もんしていた繁郎は、思いを断ち切るべく、聖美にある提案をする。
出演者
柳沢聖美:東風万智子
森尾愛美:三輪ひとみ
柳沢繁郎:原田龍二
柳沢弘明:金子昇
柳沢波津子:丘みつ子
星川真輔:風間トオル ほか
スタッフ
企画:横田誠(東海テレビ)
原作・脚本:いずみ玲演
演出:吉田使憲
プロデュース:西本淳一(東海テレビ)
中頭千廣(TSP)
神戸將光(TSP)
齋藤頼照(TSP)
音楽:辻陽
主題歌:「炎の花」ハルカ ハミングバード(ユニバーサル ミュージック)
制作著作:TSP
制作:東海テレビ
ご案内
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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