Nスタ 2014.05.01

中国・新疆ウイグル自治区のウルムチ市で昨夜起きた爆発事件。
駅前と見られる写真には爆発のせいか、黒く焦げた道路や破片のようなものが散乱している。
駅前のちょうどこの辺りで爆弾が爆発しました。
あそこが人が出てくる出口になっていましていつもこのように大変混雑しているということです。
国営の新華社通信によると日本時間の昨日午後8時過ぎ、駅の出口付近とバスターミナル間の路上で爆発が起き、これまでに3人が死亡、79人がケガをした。
何者かがその場にいた人たちに刃物で切りつけたほか、爆発物を爆破させたとのこと。
こちら駅前、すっかり普段の雰囲気を取り戻しているということなんですけれども、ところどころにマシンガンを携えた警官がパトロールに当たっていましてかなり厳重に警備を敷いているのがわかります。
この爆発について警察当局はテロリストによる攻撃と断定。
習近平国家主席は増長するテロリストを断固として打ちのめせと述べ捜査を急ぎ、容疑者を厳罰に処すよう命じた。
一方、中国共産党の機関紙「人民日報」は警察当局の話として死亡した3人のうち1人は民間人で2人が爆発事件の容疑者だと伝えたほか、自分の身につけていた爆発物を爆破させたと伝えた。
習主席は27日から新彊ウイグル自治区を視察。
住民に民族団結の大切さを語りかけたほか、警察署を訪問して、テロ対策の強化を指示したばかりだった。
爆発は30日の午後に習近平主席が帰ったすぐ後に起きていて視察のタイミングを狙ったものだった可能性もある。
新疆ウイグル自治区では政府の民族政策などに不満を募らせる勢力と当局との間でたびたび衝突が起きている。
また去年10月には北京の天安門へ自動車が突入し、炎上。
今年3月には雲南省で170人以上が死傷する無差別殺傷事件が起きているが、中国当局はいずれもウイグル族によるテロと一方的に断定している。
今後、政府はウイグル族への締めつけを強化していくと見られウイグル族のさらなる強い反発も予想されるなど事態が泥沼化する可能性もある。
もう一度ご覧いただきますが、こちらがウルムチ市の爆発現場です。
地面は黒焦げで、通行人の荷物のようなものがバラバラになって散乱しています。
爆発のすさまじさを物語っています。
現場には上海支局の辻記者がいます。
事件から一夜明けましたけれども、現場はどんな様子でしょうか?事件が起きましたウルムチの駅前です。
列車は既にスケジュールどおり運行しているということで表面上、普段どおりなんですけれどもただ駅前には至るところに警官が立っている、もしくはパトロールをしていまして我々も先ほど一度、身分証の提示を求められました。
警備当局、相当ピリピリしていると感じます。
それもそのはずでして、先ほどVTRにもありましたとおりこちら今朝の新聞なんですけれども、一面トップは先月27日から昨日までここ新疆ウイグル自治区を習近平国家主席が訪れて、地元の派出所に行ってテロ対策への強化を呼びかけたというニュースなんです。
しかし、その同じ一面に皮肉にもこちら小さくなんですけれども、今回の爆発事件の記述があるということでこの新聞からもわかるようにテロに対して政府が本腰を入れていこうといった直後に完全に出ばなをくじかれた形になりましたので余計躍起になって、このような厳重な警備を敷いていると言えそうです。
まだ犯人についての詳細はわかっていませんが、今後今回の事件を受けて政府がテロ対策にさらに力を入れていく、そしてその結果として、ウイグル族への締めつけを強めていくのは間違いなさそうです。
こちらが昨日までの習近平国家主席の視察先ですがご覧のように、警察や軍関係が多いんですね。
これはテロの撲滅と、さらにご覧のように村人や労働者と会ってますよね。
これは民族融和をアピールする、硬軟両面の4日間だったといえるんですね。
テロはこのすべての日程が終わった後にあざ笑うかのように起きたわけなんです。
習近平指導部のメンツはこれでまるつぶれになったということなんですね。
今後、ウイグル族への締めつけというのはどんどん強まるんでしょうけれども、それが新たな憎しみを生んで、そして新しいテロを生む、そんな負の連鎖が続くことになりそうです。
札幌で起きたカセットボンベ連続爆発事件。
逮捕された51歳の女は数年前、別の事件で取り調べを受けていますが、札幌市北区の無職、名須川早苗容疑者は先月3日午後11時半過ぎに札幌市北区の警察官舎でカセットボンベを破裂させて窓ガラスなどを壊した激発物破裂の疑いで昨日夜、逮捕された。
一戸建てが建ち並ぶ閑静な住宅街、こちらの一角、あちらが容疑者の自宅です。
3年前に引っ越してきて、借家住まいだったということです。
夫と2人暮らしの名須川容疑者。
20歳以上年上の夫は、体が不自由で近所づきあいは少なかったと言う。
札幌市北区では1月以降、半径3km圏内で大型スーパーやホームセンターなどでカセットボンベが爆発する事件が5件相次いだ。
1月に北警察署の駐車場でボンベが爆発してから2日後、犯行をほのめかす手紙が警察に届いた。
手紙は封書で郵送され、すべてローマ字で書かれていた。
特定の警察官の名字を上げ、北警察署に恨みがあるという内容の文書だったとのこと。
しかし、手紙から指紋は見つからず有力な物証がないままだった。
4月中頃、捜査線上に1人の人物が浮上する。
過去にある事件で北警察署が取り調べたのが名須川容疑者だった。
そして、その際に担当した警察官の名字が犯行をほのめかす手紙の中に書かれていた。
捜査本部は、このときの取り調べで何らかの恨みを募らせ犯行に及んだ可能性があると見て動機の解明を進めている。
捜査本部がある札幌北警察署には角木さんがいます。
5日間連続の任意聴取で容疑者は関与を否定し続けたと思うんですけれども、逮捕の決め手は一体何だったんでしょうか?捜査幹部はこれが決め手という証拠はないと話しています。
名須川容疑者の取り調べは現在も続いており、現在のところ大きな進展はありません。
一貫して容疑を否認している名須川容疑者。
捜査本部が今回、容疑者を特定したきっかけが事件があった時間帯に容疑者の車が映っていた警察署の屋上の監視カメラや複数のタクシーのドライブレコーダーだった。
さらに、およそ5km離れた容疑者の自宅との間の防犯カメラも解析し、当日の動きを把握したと見られている。
犯行声明文に書かれた警察官との接点、さらに自宅から押収した証拠品などわずかな証拠を積み重ねて立件は可能と判断し逮捕に踏み切ったと見られている。
捜査本部は引き続き動機の解明を続けている。
LCC=格安航空会社、ピーチ・アビエーションの旅客機が海面に異常接近したトラブルで機長と副操縦士の会話記録が消失した可能性があることがわかりました。
先月28日、那覇空港への着陸の際に海面からおよそ75mまで異常接近したピーチ機。
このトラブル時のアルゼンチン国籍の機長と副操縦士の会話記録が消失した可能性があることがわかった。
国土交通省によるとこの機体のボイスレコーダーはおよそ2時間ごとに記録が上書きされるが、正午過ぎに那覇空港に着陸した後も機長がトラブルを報告せず、午後3時過ぎに関西国際空港に着陸するまで運航が続けられていた。
このため、トラブル時の記録が上書きされた可能性があるとのこと。
ピーチ機と那覇空港の管制とのやりとりは管制側に記録が残っているが、操縦室内の会話記録が消えていると事故調査に支障が出るおそれがある。
沖縄入りした運輸安全委員会の調査官はピーチ社から機内のボイスレコーダーや飛行記録装置の提出を受けたことを明らかにした。
調査官はこのほかに6人の管制官から当時の状況を聞き取ったほか、レーダーの航跡を確認するなどして2日間にわたる沖縄での調査を終えた。
今後、運輸安全委員会では飛行記録装置の解析などを進めトラブルの原因を調べることにしている。
アメリカ訪問中の自民党、石破幹事長が集団的自衛権の行使容認について理解を求めました。
ワシントンを訪問中の自民党の石破幹事長はバーンズ国務副長官と会談し、集団的自衛権の行使の容認に向けた政府・与党の取り組みを説明し、理解を求めた。
バーンズ副長官はこれを歓迎すると述べたとのこと。
また現在の日韓関係について石破氏は河野談話を変更するつもりはないし、これまでも謝罪の気持ちを表してきたと述べ、日米韓3カ国の連携が重要との認識で一致したとのこと。
2割カットされていた国会議員の給料が今日から元の額に戻った。
議員歳費は復興財源の捻出のためおととし5月以降、段階的に2割削減されていたが特例措置が4月いっぱいで期限を迎えたため今月分から満額のおよそ130万円が支給される。
歳費をめぐっては、野党3党が3割カットする法案を提出しているほか、公明党も削減の一部継続を主張しているが実現のメドは立っていない。
こちらは韓国の客船沈没事故で弔問に訪れたパク・クネ大統領ですお年寄りの女性と握手をしています。
この女性が韓国大統領府から頼まれてこの場にいたといういわば演出疑惑が出てきてしまいました。
韓国で渦巻く政府の事故対応への不信。
海洋警察のトップは初動のまずさを認めた。
また、遺族に向き合っての謝罪ではなく閣議で謝罪したことで遺族から非難を受けたパク・クネ大統領には、こんな指摘が。
焼香所でカメラの前で大統領と握手する高齢の女性は実は遺族ではなく、大統領府が準備した人物だという演出疑惑まで噴き出している。
一部の韓国メディアは韓国政府関係者の話として、大統領の後に続いて弔問するよう大統領府が女性に依頼していたと伝えているが、大統領府側は、報道は誤りで話にならないと火消しに躍起となっている。
このほか、海洋警察の情報捜査局長が捜査対象である運航会社の実質オーナーのグループ企業にかつて勤務していたことが発覚。
韓国メディアは、局長がかつてオーナーの関係する宗教団体の信者で大学院時代の研究費の支援も受けていたと、その近過ぎる関係を報じ、局長は今日、事実上更迭された。
こうした事態を受け、パク大統領の支持率は50%を割り込む状況となっている。
事故の犠牲者は216人に上ったが、昨日は船から2km離れた海上で遺体が発見された。
いまだ行方のわからない人は86人。
家族が待ち続ける中、現場では遺体の流出の防止が重要な課題となっている。
ドクターヘリ、急を要する患者のもとに医師を乗せて空から駆けつけ救命活動に当たる専用のヘリコプターです。
兵庫、京都、鳥取の3つの県にまたがって、昨年度の出動件数が1400回を超えたという、日本一忙しいドクターヘリに密着しました。
駆け足でヘリコプターに乗り込むのは兵庫県にある公立豊岡病院の救命救急医。
離陸後、詳しい状況が知らされた。
ケガ人が車内に閉じ込められていると言う。
車なら40分はかかる現場に10分で到達。
国道では軽乗用車が横倒しになっていた。
駐車場の幅はおよそ35m。
パイロットは慎重にその機体を下ろしていく。
機長の合図を待って2人の医師が事故現場へ飛び出していく。
重傷の女性は車の中に閉じ込められていた。
女性は頭を強く打ち、事故に遭ったことすら覚えていなかった。
患者の症状から判断すると容態の急変もあり得ると言う。
ヘリの中では医師が診察を始めた。
狭い上に揺れる機内での診察はほかの病院では行われていない。
しかし、豊岡の医師たちは治療開始までの時間を少しでも短くするため積極的に取り組んでいる。
8分後、病院に到着。
患者が運ばれたのは、診察室ではなくCT検査室だった。
ヘリの中で診察が終わっていたのですぐに精密検査ができる。
女性は外傷性クモ膜下出血。
処置が遅ければ命の危険もあった。
ドクターヘリの昨年度の出動件数は1422件。
日々の努力により、年々救命率が上がっている。
その1分を短くするためのシステムが消防本部にある。
それがキーワード方式。
通報者が衝突、呼吸困難など47個のキーワードのうち1つでも発した段階でドクターヘリを要請する。
「呼吸困難」のキーワードによりドクターヘリの出動。
そして、出動要請からわずか13分45km離れたスキー場に到着。
スキー客同士で衝突したという患者は呼吸困難の状態が続いていた。
すぐに女性に鎮痛剤を服用させる。
すると…女性を病院に運んでいた、そのときだった。
新たなヘリ要請。
しかし、ドクターヘリはこの1機しかない。
新たな要請に、どう対応するのか。
ヘリは公園に着陸。
医師だけを降ろし吐血した男性の診察に向かわせた。
一方、患者を乗せたヘリは豊岡病院へ。
そして、患者を託した後、1分足らずで再び出動。
豊岡病院では生存の可能性の低い外傷患者の生存率がドクターヘリの導入後、4倍以上に向上したということです。
2014/05/01(木) 17:50〜18:15
MBS毎日放送
Nスタ[字]

取材経験豊富な記者・竹内明とTBSアナウンサー・加藤シルビアらがお届けする大型報道番組。ニュースを速く、深く伝えると共に「Nトク」ではホットな話題を徹底取材。

詳細情報
番組内容
きょうのニュースを速く深くわかりやすく。徹底取材したVTRに加え、今さら人に聞けないニュースのポイントもわかりやすく解説。政治・経済・事件はもちろん、身近なニュースや生活情報もお伝えします。「Nトク」では全国各地で起きているホットな出来事を徹底的に掘り下げます。
出演者
【キャスター】
竹内明(TBS記者)
【出演】
加藤シルビア(TBSアナウンサー)
藤森祥平(TBSアナウンサー)

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32722(0x7FD2)
TransportStreamID:32722(0x7FD2)
ServiceID:2064(0×0810)
EventID:629(0×0275)