甲斐バンドの甲斐よしひろさんと松藤英男さん。
ふるさと福岡にやって来ました。
甲斐バンドは１９７４年結成。
「ＨＥＲＯ」や「安奈」など大ヒットを連発し日本のロックを牽引します。
次々と新しい事に挑戦する姿勢は当時の若者から絶大な支持を受け社会現象となりました。
結成から４０年メンバーの入れ代わりや仲間の死を乗り越え彼らは今３人で歌い続けています。
この辺にあったんです階段が。
「ＳＯＮＧＳ」甲斐バンド。
バンドサウンドにこだわり続ける彼らの原点を結成の地福岡で探ります。
まずはこの曲「ＨＥＲＯ
（ヒーローになる時、それは今）」。
福岡県福岡市。
甲斐さんと松藤さんはこの町で生まれ育ちました。
川のすぐそばの柳橋連合市場。
甲斐さんが子供の頃よく通っていた思い出の場所です。
福岡の繁華街で育った甲斐さん。
子供の頃に見た風景は今も心に残っています。
１９７０年福岡に一軒のライブ喫茶が誕生します。
「照和」。
音楽を愛する若者が九州各地から集まりました。
新たな音楽文化の発信地となった照和からは多くのミュージシャンがプロデビューを果たしました。
財津和夫率いるチューリップ。
武田鉄矢の海援隊。
博多の音楽シーンが全国的に注目を集めます。
中学校でギターを始め音楽にのめり込んでいった甲斐さんは高校２年の時に初めて照和で演奏。
以来頻繁に歌うようになります。
今回甲斐バンドの２人は久しぶりにライブ喫茶「照和」を訪ねました。
当時甲斐さんはここで歌いながら他のミュージシャンのステージを観察。
ライブの腕を磨きました。
合同でライブイベントを開催。
ミュージシャン同士も交流を深めました。
後の甲斐バンドのメンバーは全てここに集った仲間たち。
甲斐さんがギターの大森信和さんと出会ったのも照和のステージでした。
甲斐さんはプロになる事を強く意識するようになりアマチュアコンテストに出場。
見事優勝を果たします。
バンドでのデビューにこだわった甲斐さんは１９７４年照和で出会った仲間と甲斐バンドを結成し上京。
「バス通り」でデビューします。
しかし思うようにヒットしませんでした。
セカンドシングル「裏切りの街角」７５万枚を超えるヒットとなりました。
メンバーが力を合わせて作り上げたこの曲は今も甲斐バンドサウンドを象徴する一曲です。
圧倒的なライブパフォーマンスそして大ヒットの数々。
甲斐バンドは甲斐よしひろの強いリーダーシップのもと走り続けました。
しかし１９８６年突然解散を発表します。
ギターの大森さんの病気が原因でした。
多忙を極め疲弊していくメンバーの思いを甲斐さんに伝えたのも大森さんでした。
その後甲斐バンドは大森さんの体調をみながら期間限定で活動します。
メンバー最年長でバンドの精神的な柱だった大森さん。
２００４年病気のために亡くなってしまいます。
５２歳でした。
２００７年甲斐バンドは本格的に活動を再開。
大森さんと作り上げたサウンドは今も甲斐バンドの中に生きています。
「破れたハートを売り物に」。
数あるオリジナル曲の中で唯一メンバーが一体となって歌い上げる一曲です。
掛けがえのない仲間の死を乗り越え新たな思いで歩き始めたメンバーが歌います。
夜の博多。
こんばんは。
いらっしゃいませ。
甲斐さんと松藤さんはなじみの屋台に向かいました。
お世話になっております。
早速注文したのはこの屋台の名物山芋焼きです。
バカじゃない。
一緒に音楽を始めた仲間たち。
バンドは続いています。
「立ち止まる事なく歌い続けていきたい」。
この町で生きる道を見つけ突き進んできた甲斐バンド４０年の変わらない思いです。

（沢嶋）
今夜あなたは目撃する。
2014/05/02(金) 01:30〜02:00
ＮＨＫ総合１・神戸
ＳＯＮＧＳ「甲斐バンド〜４０年目の誓い〜」[字][再]

結成４０周年を迎えた甲斐バンドが「ＨＥＲＯ」「安奈」ほか大ヒットナンバーを最新のアレンジで披露。博多のライブハウス「照和」を訪ね、バンド結成当時の思いを語る。

詳細情報
番組内容
甲斐よしひろと松藤英男、結成当時からのメンバー二人が故郷博多のライブハウス「照和」を訪ねる。甲斐よしひろが高校生のころから歌い、甲斐バンドのメンバーと出会った場所。今回、久しぶりに「照和」を訪ねた二人は、プロを目指して必死に音楽と向き合った日々を振り返り、バンドだからこそ作り出せた「甲斐バンド」サウンドの秘密、そして２００４年に亡くなったメンバー、大森信和への思いを語る。
出演者
【ゲスト】甲斐バンド

ジャンル :
音楽 – 国内ロック・ポップス
ドキュメンタリー／教養 – インタビュー・討論
音楽 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード（ステレオ）
サンプリングレート : 48kHz

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