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アフガニスタン北部で地滑り350人超死亡
5月3日 12時18分

アフガニスタン北部で地滑り350人超死亡
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アフガニスタン北部で大規模な地滑りが発生して、これまでに350人以上が死亡し、今も多数の住民と連絡が取れなくなっています。

アフガニスタン北部のバダフシャン州では、ここ数日激しい雨が降り続き、2日昼前、大規模な地滑りが発生しました。
現地の国連人道問題調整事務所によりますと、この地滑りで、一帯にある住宅およそ200棟が土砂に押し潰されるなどして、これまでに350人以上が死亡したうえ、今も連絡が取れない人が数多くいるということで、犠牲者は増えるおそれがあります。
また、現地では2日朝にも小規模な地滑りが発生して、救助活動が行われていて、今回の地滑りではこうした人たちも巻き込まれたということです。
バダフシャン州は、北部がタジキスタンと接する山間部にあり、アフガニスタン政府は警察や軍を現地に派遣し、救助活動を続けていますが、現場周辺は大雨で地盤が緩んで、さらなる地滑り被害が懸念されているほか、捜索に必要な装備が足りておらず、難航しています。
アフガニスタンは現在、雨期の終盤に当たり、先月には同じ北部で大雨による洪水が発生して、150人が死亡しています。

総雨量は局地的に300ミリか

気象庁の資料によりますと、アフガニスタン北部では先月中旬以降、気温が平年より2度から4度ほど高い状態が続き、雨量も平年のこの時期を上回っていました。
また、国連の機関が人工衛星の観測データなどから分析したところ、アフガニスタン北部では、先月25日から29日にかけて雨が降り続き、広い範囲で雨量が200ミリを超え、今回地滑りが起きたとされるバダフシャン州でも局地的には300ミリに達していたと推定されています。
国連人道問題調整事務所のまとめによりますと、アフガニスタン北部では先月30日までに洪水などによって150人が死亡し、住宅3500棟近くが損壊して、6万7000人以上が被災していたということです。

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