“Broadwell”ではCPUおよびGPUの性能を向上させ、さらに消費電力を低減させるために、多岐にわたるアーキテクチャの拡張が行われている。CPU Worldでは“Broadwell”の新GPUについて、Execution unitの増加とVP8 codecのサポート追加について過去に述べてきた。そして今回、“Broadwell”のGPUの拡張について、3Dグラフィック、ディスプレイコントローラ、APIそしてユーザーインターフェース制御に関する様々な項目が明らかになった。
“Broadwell”のGPUは第8世代のアーキテクチャをベースとする。“Broadwell”世代のGPUの最も大きな拡張の1つがExecution unitの数が20%増加することである。つまり、GT2では24に、GT3では48となる。アーキテクチャそのものも向上した性能に最適化されたものとなる。この他、アーキテクチャの改良項目として列挙されているものとしては、GPUキャッシュの増量、Hi-ZおよびTessellation性能の向上、Pixel clock fill rateの向上がある。“Broadwell”世代のGPUはNativeに2x MultiSample Anti-Aliasingをハードウェアでサポートする。
“Broadwell”のGPUはマルチメディアにおいても様々な拡張がなされている。その1つがオープンソースなコーデックであるVP8の仕様で、VP8 streamの完全なハードウェアアクセラレーションが可能となる。Scalable Video Codec (SVC) は“Haswell”世代から搭載されたものであるが、“Broadwell”ではHigh Profile specificationについて説明がある。このSVC High Profileは標準のSVCにあったいくつかの制約を外し、任意の解像度・croppingをサポートするようにしたものである。GT3を搭載する“Broadwell”では加えてQuick Syncの機能を高速化する回路が搭載されている。なお、動画の前後処理技術については変更はない。
“Broadwell”のディスプレイコントローラはいくつかのインターフェースでより高いディスプレイ周波数に対応するようになり、より高いディスプレイ解像度に対応できるようになった。たとえば“H series” processorでeDP 1.3やDisplayPort 1.2を使用した時の最大解像度は4096×2304@60Hzまで向上した。“U series”では3840×2160まで、“Y series”では3840×2160@60GHzまでとなる。ただし、この高解像度対応は1画面までとなり、また消費電力の増加も伴う。
“Broadwell”ではこのように性能の底上げがなされているが、一方で消費電力の低減の工夫も見られる。消費電力低減のためにIntelはPanel Self RefreshとLow Power Single Pipeと呼ばれる2つのディスプレイ低消費電力化技術を盛り込んだ。一方、LVDSとVGAインターフェースは廃止された。
“Broadwell”世代のGPUの対応APIは“Haswell”と同様にDirectX 11.1とOpenCL 1.2である。一部のSKUでは加えてOpenCL 2.0とOpenGL 4.2への対応も行われる模様である。
“Broadwell”世代のiGPUの情報が掲載されています。
わかりやすいのはExecution unitが20%増しとなる点で、“Haswell”世代がGT2で20、GT30で40であったのに対し、“Broadwell”ではGT2で24、GT3で48となります。
デスクトップでは“Broadwell-K”でGT3搭載SKUが投入されるのではないかといわれており、アーキテクチャの改良と併せて大幅な性能向上が期待できそうです。
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