ありそうです。
為替と株の値動きです。
こんにちは。
休みの日は剣道に打ち込んでいる。
そんな健康的な彼女が最近体に違和感を覚えていた。
体が言う事をきかない。
そして…。
どうしました?えっ?いやいやちょっとこれ大変だね。
ホルモンですね女性は。
多分33歳あるんじゃないかと思って。
若いんですけど…。
さあサヘルさん。
私も意外と今まで健康でしたが最近自分として気になるのは突如めまいがしてしまったりまっすぐ歩けない事が多くて気付いたら片方右側に寄ってしまったりしているので心配な部分もあるんですけど…。
それまずいんじゃないですか。
今の見てどうですか?脳の病気かな症状かなと思ってしまいました。
ろれつが回らなくなるという事は脳からきてるんじゃないかな…。
温水さんの脳じゃなくて頭の方も何か…。
これは一応ヘアスタイルという事で。
患者の声に耳を傾け体に問いかける。
総合診療医の武器は問診と診察だ。
症状は?仕事は?生い立ちは?病気を探るヒントはどこに潜んでいるのか。
意外な手がかりを一つ一つつなぎ合わせ病気を探り当てる。
私たちは彼を「ドクターG」と呼ぶ。
ちょっとかたいものを飲み込んじゃって…。
総合診療に東洋医学を取り入れて患者を診察する「漢方の専門医」でもある。
近いです。
これがもう大変なんです。
薬の力を借りないと駄目です。
ああ結構便秘。
矢継ぎ早の問診だ。
患者が訴える症状だけでなく患者が気付いていない事も詳しく聞き出し体全体を診る。
漢方というのは病気のある所だけ治せばいいとは考えないんですね。
異色のドクターGの登場だ!
(玉ちゃん)今回のドクターGは…
(拍手)さあ津田さんは二刀流。
(玉ちゃん)二刀流。
東洋医学と西洋医学やられてるんですよね。
東洋医学は西洋医学に比べてかなり幅が広いところがあって昔から漢方の言葉に…「中工」つまり中ぐらいの医者は病気になってから治療を始めると。
上級者は未病つまり病気になる前に治療を始めるという事ですね。
だからまだ症状が隠れている段階検査にも出ない段階から治療をやっていきましょうというのが漢方とか東洋医学の教えだという事なんですね。
症状が出る前から常に病院に通ってチェックしてもらう事大切なんですか?東洋医学的にみていくと具合の悪い所が見つかる事もあるのでそれで治療したりという事があるという事ですね。
病気の正体を探り当てるために今回全国から集まって頂いた研修医はこちらの3人です。
(拍手)
(拍手)
(拍手)平野先生お医者さんになられたきっかけは?僕の場合は生物系に興味があったのとそれで人のためになるような職業を選んでみたという。
(玉ちゃん)硬いですよ。
大丈夫ですか?緩めて緩めていきましょうよ。
藤堂先生は今のVTR見てもう何かありました?ひらめくものが。
まだちょっと何とも言えないですかね。
ホルモンはご指摘のとおりありかなと思ってるんですけど…。
拾われましたね。
ありがとうございます。
藤堂さん出世しますよ。
そして山崎先生は番組の開発当初…。
パイロット版。
そのころから見ていたという筋金入りの「ドクターG」マニアですよ。
はい。
第1回から見てました。
そのころはお医者さんになってたわけじゃないんですか?大学4回生の時でした。
(玉ちゃん)この番組が人生を変えたんです。
で患者さんに「梅ちゃん先生」と呼ばれた事が最高にうれしかった。
さあそれでは病名を探るための再現ドラマを見て頂きましょう。
ドクターGの症例に研修医の皆さんが挑みます。
テレビの前の皆様も一緒に考えてみて下さい。
ドクタージェネラル!昨日剣道の試合のあとに倒れてしまったんです…。
急に体が言う事をきかなくなって…。
私は仕事のかたわら週末に剣道を習っているのですが…。
(川田)
昨日は子供たちの指導のため地方の道場に行っていました
礼。
(一同)お願いします。
前進後退正面打ち10本始め!
3年前に亡くなった父が剣道の師範だったので物心ついた時からずっと剣道を習っていました。
私もゆくゆくは父の残した道場を引き継いで剣道を教えてみたいと思っています
指導には同じ道場生でおつきあいしている三沢さんも一緒でした。
彼は私より年上で誠実な人ですが練習の合間にタテのまねをして遊んでしまう子供っぽい一面も持っています
ちょっと!ちゃんと稽古しなさい!ズドッ!
(笑い声)
指導も一段落ついて練習試合を行ったんですが…
やぁ〜!やぁ〜!
何だか昨日はいつもと感覚が違ったんです
やぁ〜!
相手は格下でしたが小手をとられあっさり負けてしまいました。
そのあと一息つこうと思ったんですが…
どうしました?負ける相手じゃないじゃないですか。
私にできる事は何でも言って下さいよ。
あっ。
どうしました?利子さん!
(ろれつが回らず)あああああああああ…。
えっ?大丈夫ですか?利子さんどうしたんですか?苦しいんですか?大丈夫ですか?えっ?苦しい?えっ…。
(ろれつが回らず)あああ…。
利子さん!大丈夫ですか?
それで三沢さんに近くの診療所へ連れていってもらったんです
先生突然倒れちゃったんです剣道の練習中に。
診て下さい。
とにかく診て下さい。
落ち着いて下さい。
とにかくベッドに寝かせて下さい。
はい。
ただ体が言う事をきかなくて…。
診療所の先生は疲労が原因ではないかと言われていました。
点滴を打ってもらったらすぐに具合は良くなったんですけど一応大きな病院で診てもらった方がいいと言われて…
もちろんです。
ただ…半年前から少し気になる事があって…。
私はふだん図書館で司書の仕事をしているんですが…
ここよね。
あ〜っもう本当に腰痛くて嫌になっちゃう。
大丈夫ですか?あと少しですから…。
その日は同僚のはるえさんと書庫の整理を行っていました。
春先でしたが蒸し暑い日でした。
それで休憩時間にコーラを飲んだんです
読み聞かせの前にコーラなんか飲んでゲップ出たりしないの?でも好きなんですよね…。
そして子供たちに読み聞かせをしたんですが…
「おばあさんがいました。
竹林の奥に一本だけ…」。
(せき)風邪ひいてるんだね。
おうちに帰ったら手を洗ってうがいしてね。
なぜか手がしびれてしまって…
なんかこう…力が入らないというか体が言う事をきかないというか…。
実は3か月前にも…
その日は三沢さんと練習試合を行ったんですが…
やぁ〜!大丈夫ですか?大丈夫です。
もう一本。
あっ…。
やっぱりちょっと休みましょう。
何だかいつもの調子を出せなくて…
はいコーラ。
ありがとう。
利子さん元気出して下さいよ。
あっそうだ。
今度子供たちに見せるタテテレビ見て研究したんですよ。
あっ斬って。
あっ斬って。
あ〜っ斬って!あ〜っ斬るぞ〜!ハハッ。
本当三沢さんって年上とは思えない。
でもちょっと元気出たかも。
本当?ありがとう。
よしもう一本。
大丈夫ですか?
この時も体が言う事をききませんでした。
それから先週母から電話があった時も…
今年は帰ってきなさいよ。
去年の法事も帰ってこなかったでしょう。
分かってるけど忙しいのよ。
できるだけ帰れるようにはするからさ。
・
(母)それはそれとあなた誰かいい人いないの?いいからその話は。
それよりお母さんは体調どうなの?お父さんもクモ膜下出血で亡くなってるんだし気をつけてね。
・
(母)もしもし?切れちゃったわ。
あら〜全くどうなってんのかしら。
思い出してみるとコーラを飲んだ時に限ってそんな症状が出ているような気がして…。
先生私何かおかしな病気なんでしょうか?さあコーラはキーワードですかね?
(玉ちゃん)アクティブな女性なのにね。
バイタルをご紹介しましょう。
(玉ちゃん)血圧が上が125下が84。
あ左右ですね。
左と右で測った血圧が同じぐらいだったという意味なので…。
体温が高いように見えますけども若くて結構運動される女性だとこれぐらいになる事ありますね。
炭酸に引っ張られますねあれ見ていると。
コーラ飲まれる方多いじゃないですか。
それが原因でという話あまり聞いた事ないんで…。
私は炭酸ですね。
炭酸系のものが一切飲めなくなってしまって飲むとしゃっくりが止まらなくなってしまったり息がしづらくなってしまうんです。
僕は苦手なものないんで…。
苦手なもの何もなくてこうなってるんですか?いやいやいやそれが原因じゃないと思いますよ。
脳のどこかに異常があるんでしょうかね。
そろそろ研修医の皆さんは病名を書き終えたようです。
フリップオープン!
(玉ちゃん)まず藤堂先生病名お願いします。
平野先生。
(玉ちゃん)山崎先生。
ここからはドクターGと研修医との真剣勝負です。
カンファレンススタート。
まずじゃあ病気の説明から。
藤堂先生から「インスリノーマ」ってどういう病気ですかね?すい臓にインスリンという血糖値を下げるホルモンを出す細胞があるのですが…。
インスリノーマはすい蔵に腫瘍ができインスリンという血糖値を下げるホルモンが増え低血糖状態となる極めてまれな病気です。
先生インスリノーマを考えた根拠を教えてもらっていいですか?運動中はもちろん食べ物を食べないので血糖値が上がらないですしそこのところにコーラを飲んだ事によって反応してインスリンが多量に分泌されて症状が出たのではないかと思いました。
コーラを飲んだ事が引き金だと考えておられるわけですね。
平野先生また難しい病気ですね。
「周期性四肢麻痺」。
電解質異常が起きて発作性に麻痺が起こる。
甲状腺が非常に出過ぎると時々電解質異常といってカリウムという塩っけの一部がすごく減る事があるんですね。
やはり発作性に起きて一度は完全に治るというところと年齢的にも甲状腺疾患があってもおかしくないという事で考えてみました。
さて山崎先生「多発性硬化症」説明して下さい。
脳や脊髄などの中枢神経の病気なんですけど…。
多発性硬化症を考えられた根拠を教えて下さい。
初発が半年前で徐々に頻度と症状が悪化して症状が出たり治まったりしつつでも全体的には進行しているという事とかを考えてまずは鑑別にあげておくべきかなと。
研修医のあげた3つの病名。
山崎先生は半年前から神経の異常が繰り返し起きている点に注目し鑑別をあげた。
そして平野先生は倒れたシーンに注目し手足が麻痺したと考えた。
藤堂先生は糖質の摂取が症状の引き金になったと考えた。
ここまでお話ししてきて最初の方でこの患者さんは何をすると症状が出るとおっしゃってました?コーラを飲む。
どうですかね?コーラ。
病気そのものはあるけれど引き金なんじゃないですか?何か食べたり飲んだりしたあと具合が悪くなる。
(玉ちゃん)ありますもんねそばアレルギーとか。
アレルギーという事考えませんでした?アレルギーか〜。
本人は気付いてないという事ですか?でも3人とも言わなかったんです。
典型的には全身にじんま疹がダーッと起こってかゆみも出ると思いますし…。
川田さんにコーラによる…藤堂先生インスリノーマ合わない点があるとしたら教えて下さい。
コーラの中に糖分が含まれているのでそれに反応してインスリンが出過ぎたと考えたんですけどただそれだと普通の食事においても糖分が含まれているものをとると出ると思いますし…。
山崎先生はどうですか?合わない点があるとすれば。
毎回症状が出た時というのは少し汗をかいているあとに症状が出ていたし携帯落とした時は風呂あがりのような状態で落としていたので多発性硬化症とはあまり合致していないかなと思います。
平野先生はどうですか?ご自分の診断。
えっと…。
何て書いたの?周期性四肢麻痺ですよね。
ちょっとVTRを見てみましょうか。
ドクターGは川田さんの両手足に注目するよう促した。
何ですか?苦しいんですか?…という事です。
四肢麻痺だと左も出てもおかしくないじゃないかという事があります。
最後は右の足もちょっと症状出てましたけど…。
川田さんの体が言う事をきかなくなったのは右半身のみだ。
両手足に脱力が起きる周期性四肢麻痺では合わない。
これで研修医のあげた病名は全て可能性が低くなった。
カンファレンスは振り出しに戻った。
右半身手足が動かなくなって発汗があるんですね。
もう一つぐらい今のVTR特徴があるんですが…。
倒れた時に恋人の顔が二重に見えていたので複視もありかと思ってます。
(玉ちゃん)細かい所見てますね。
藤堂先生いいですよ。
こういうの複視っていうんですか。
そうですね。
もう一つありますよね倒れた時の症状が。
ろれつが回らない。
(ろれつが回らず)あああああ…。
こういうのが起こっているというのを話だけ聞いたらどういったものを思い浮かべます?TIAって何か説明して下さい。
脳の血管が一過性に血が足りなくなってそういう事によって症状が出てくる。
脳梗塞と違ってそのあと症状がとれるというのが特徴。
左脳の血管に起これば体の右側に右脳に起これば体の左側に麻痺が現れます。
川田さんに起きた右半身が言う事をきかない。
複視。
そしてろれつが回らないという3つの症状は左脳の血管に一過性脳虚血発作が起きたと考えられる。
しかし…。
なぜTIAをあげなかった?患者さんの年齢…。
その可能性…かすめてるんだ。
実はこれを考えたがためにTIAを消したという。
そうなんだ〜。
三十路女性には起きづらい病気なんですか?これは。
脳の血管の病気は年齢を重ねるごとに血管が傷ついて起こる事なので33歳の女性ではまだ血管はしっかりしてるだろうと普通は考えると思います。
若い女性に一過性脳虚血発作が起きたらどういった事を考えますか?また出た。
俺も常にもやもやしてるけど。
「もやもや病」はどういう病気か説明してあげて下さい。
ちょっとした事で細い血管が詰まってしまったりとか収縮してしまうとそこの部分に血液がいきづらくなるので…。
これは何で閉塞するか知ってます?生まれつきという事ですよね。
細い血管は立ち上る煙のように見えるのでもやもや病と名付けられました。
他にはどうですか?なぜ家族性を考えたかというと…?お父さんが血管の…。
病気で亡くなっているからこういう可能性もあるんじゃないか。
他にどうでしょう?だから心臓の生まれつきの奇形ですね。
(玉ちゃん)生まれつきのものがあるんですね。
若い方は生まれつきの病気を考える事が多いという事ですね。
他にはどうでしょう?先生説明して頂けますか?血液が必要以上に固まりやすくなってしまう病気で…。
もう一個ぐらいないかな?もう一個。
さあひねりましょう。
若い女性。
あっ!ピルというお薬は時々血液が固まりやすくなる…。
川田さんに起きた一過性脳虚血発作の原因はこの5つの中にあるのだろうか?それでは診断を絞り込むために再現ドラマの続きをご覧下さい。
ドクタージェネラル!昔から本当に丈夫でこの年になるまで病気らしい病気にはなった事がありません。
ただ1か月ほど前から…。
ちょっと冷房きつくないですか?えっそう?なんか寒気しちゃって…。
私なんかさ更年期障害だからか暑くってしょうがないわよ。
そうっすよね。
調子悪いの?ちょっと疲れがたまってるのかも…。
最近ニキビまで出てきちゃって嫌になっちゃう。
まだ若いんだからちゃんと手入れしないと…。
私なんかさお肌の水分なくなっちゃって。
もう手遅れですよね。
とにかく気をつけた方がいいわよ。
でも…ここんとこ私も本当肌の曲がり角っていうか…。
無駄毛処理してても荒れちゃうんですよ。
そのうち結婚してウエディングドレスぐらい着るでしょう。
お肌のお手入れしておかなきゃ駄目よ。
まだまだ先ですよ。
やっぱり寒い。
すみませんちょっと上着取ってきます。
日中ずっと冷房の中にいるせいか風邪をひきやすくなったみたいで熱が出る事がたまにあります
う〜ん…。
(ノック)あの…三沢さんという方がお見えです。
三沢さん?利子さん大丈夫ですか?先生どうでしょうか?利子さん何か大きな病気じゃないですか?私心配で心配で…。
三沢さんから見て最近川田さんに変わった事はないですか?う〜ん…あっそういえば最近剣道の調子が悪いです。
(三沢)
2か月ほど前から何度か肘や膝の関節が痛いって言ってました
(川田)
そういえば痛かったかもしれません。
でも整形外科から出してもらった薬をのむと痛みはすぐに治まったんですが…
また1週間くらいしたら…
やぁ〜!とう!風邪で関節痛がきているのかとも思っていましたし…。
他に気になる事はないですか?あっそういえばほらこの間一緒に御飯食べた時も。
どうしました?今日は大好きなケジャンが全然進んでないですね。
どこか体調でも悪いんですか?大丈夫。
頂きます。
うっ…。
(三沢)痛いんですか?うん…。
その時も体調が悪かったんですか?少し前から生理が来ていてそのせいか口内炎もできてしまってて…。
おなかはすいていたので食欲がなかったわけじゃないんです。
なるほど。
もう大丈夫です。
川田さんの病気分かりましたよ。
え?
(玉ちゃん)さあ今の2つ目のVTRに…。
(温水)いやいっぱい何かヒントありましたね。
寒気とか肌荒れニキビ風邪ひきやすくなって。
メモが大変そうでね山崎先生なんか3枚組みですよ。
超大作ですよ。
手がかりが多いとね難しいですね逆にね。
(玉ちゃん)でも先生はあの時点で分かったんですよね?分かったんですよ。
どの時点でどのシーンで分かりました?どのシーンで分かったか言っちゃうとすごいヒントになっちゃうので。
さあ研修医の皆さん書き終わったようです。
それでは最終鑑別です。
フリップオープン。
(玉ちゃん)さあ出ました。
じゃあまず藤堂先生からお願いします。
(玉ちゃん)平野先生。
(玉ちゃん)山崎先生。
さあ再びドクターGと研修医との真剣勝負。
それでは最終カンファレンススタートです。
さっきは藤堂先生から説明してもらったのでじゃあ山崎先生から「全身性エリテマトーデス」。
この病気は膠原病の一種で若い…これぐらいの患者さんぐらいの年齢の方に後発する病気です。
「全身エリテマトーデス」は自己免疫疾患の一つで…この病気を疑った理由としては多発性の関節痛関節痛がある事。
あとそれからニキビができやすくなってる事。
それから肌荒れがいわゆるカミソリ負けなのか皮膚がちょっとぜい弱になってるのかなという事。
あとは口内炎ができるのも起こる症状なので考えました。
もともとの訴えであった一過性脳虚血発作を起こしうる抗リン脂質抗体症候群も合併しうるので鑑別にあげました。
じゃあ次平野先生いきましょう。
ちょっと僕はあまり考えが及ばなかったんですがやっぱりたまに微熱が出るという事と脳虚血発作が起きるという事を含めるとここかなというふうに。
原因は不明で…じゃあ次藤堂先生いきましょうか。
「ベーチェット病」という自己免疫疾患の一種なんですが全身のいろいろな所皮膚であったりに炎症を起こすものがあるんですが…。
「関節が痛い」であったり熱が出るなどは膠原病全般でありうる事なのですごく悩んだんですが無駄毛処理をしたぐらいですごく肌が荒れたり口内炎がちょっとした事でできたりちょっとした刺激でも炎症が起きやすいと捉えました。
3人ともこの大きな星印でいうとここ「自己免疫疾患」というところに3人とも実は集中しているんですね。
3人の研修医があげた病名はいずれも…そして全員が自己免疫疾患による炎症を疑った。
川田さんに現れた関節痛肌荒れ口内炎などの多様な炎症は…藤堂先生と山崎先生は全身型をあげると。
平野先生は大動脈というすごい太い血管がターゲットになる病気をあげられたという事ですね。
合わない点があるとすれば?僕もやっぱり発疹口内炎の症状は出てこないかなというふうに思います。
脳虚血は説明がつくけれども他の症状が説明つかないので。
「高安動脈炎」では肌荒れや口内炎の症状を説明できないため可能性は低い。
全身性エリテマトーデスとベーチェット病は…病気を鑑別する手がかりは他にないのか?途中で1か所だけ右手を病院に通った時になぜか右手にズームした時に傷…。
あ〜アザアザ!アザがすごかったです。
(サヘル)あのアザが気になってどうしてあそこにフィーチャーしたのかと思ったんですが。
小手のレベルのアザじゃないですよね。
あれかなと思いました。
(玉ちゃん)研修医の方たちはそこ気付いてなかったんでしょうかね。
川田さんの右手にできたアザ。
これは剣道の練習でできたものなのか?それとも病名を導く重要な手がかりなのか?僕も実は子供の頃剣道やってたんですね。
どうです?剣道で…。
普通だったらもっと早く治るのに治りにくく消えにくくなってるという事なんですかね?あんな小手でアザになるならもうアザだらけですよ。
あれやってるわけだから。
漢方では「病の応は大表にあらわれる」と。
やっぱりあのアザは意味があったんだ。
こういうことわざが実はあって私たち内科医も皮膚をよくみます。
皮膚の一つの見方として…皮膚に現れるアザは皮下出血によってできる紫色の「紫斑」と炎症によってできる赤みを帯びた「紅斑」がある。
これが剣道に関係があるかないかを簡単に確かめられる方法があるんですけどどうしたらいいですかね?圧迫するとどうなるんですか?それで消えるのは何ですか?虫刺されの時考えてみて下さい。
かきむしってガーッと押さえると白くなって赤色が一瞬消えるでしょう?ところがアザを押しても消えないでしょう?川田さんの右手にできたアザは明らかに赤色である事。
全身に炎症が起きている事から紅斑であると考えられる。
そしてもう一つ「大きさ」。
大きさで皮膚の症状を区別できます。
さて大きさで名前が違うんですが知ってますか?あの方は?「結節」というのは大きさが1cmから3cmのものをいいます。
何か難しくなってきましたけど。
川田さんのアザはおよそ3cmの膨らみだった。
その大きさから「結節」に分類される。
川田さんにできた手首のアザは…この人の場合は実は「結節性紅斑」だったという事です。
結節性紅斑ができる病気ってある程度限られてるんですよ。
(玉ちゃん)さあ何かないか?さあ!ベーチェット病は炎症の病気に入りますね。
それから?
(玉ちゃん)あとは?さあさあ。
私が先ほどあげた全身性エリテマトーデスでも症状としては可能性が高いかなと考えます。
川田さんの手首にできた結節性紅斑は全身性エリテマトーデスにもベーチェット病にも現れる。
病名を特定するための手がかりを何か見逃してはいないのか?どうですか?気が付いておられたと思いますが。
どうです?
(玉ちゃん)え?口内炎出てて…じゃない。
何だろう?どうですか?皆さん。
何かないですかね?ドクターGが再度注目するよう促したのは恋人三沢さんとのデートーシーン。
大好物のケジャンを食べに行ったが食事が進まなかった。
その理由は?口内炎もできてしまってて…。
おなかはすいていたので食欲がなかったわけじゃないんです。
しかし…。
ベーチェットの場合は痛い口内炎でSLEは無痛性といって痛くないというのが一応特徴とはされてるので。
ちょっとじゃあVTR見てみましょう。
川田さんの口内炎痛かったのか痛くなかったのか。
うっ…。
(三沢)痛いんですか?うん…。
(玉ちゃん)おっと…。
ねっ。
じゃあ皆さん一斉に答えをどうぞ。
(3人)ベーチェット病。
正解です。
(拍手)ベーチェット病は全身にさまざまな炎症が起きる自己免疫疾患。
いくつかの症状の組み合わせで診断が確定する病気です。
川田さんの場合痛みを伴う口内炎皮膚症状と関節炎更に脳の血管病変で一過性脳虚血発作が起きていた事でベーチェット病と診断された。
川田さんは…三沢さんと婚約し子供たちに剣道を指導している。
ベーチェット病という病気は20世紀になってからトルコのベーチェットという人が初めて報告した病気なんですね。
実はシルクロードに多いと言われていて…。
トルコで名付けられたという事はそうなんですね。
20世紀になってトルコの先生が発見されたという事は裏を返すと例えばイギリスとかドイツとかヨーロッパとかアメリカの先生はなかなか発見できなかったというような病気なんですね。
それでこれは1,800年前の…。
1,800年前!?中国の古文書です。
我々漢方医がバイブルとして使うような「金匱要略」という教科書なんですが実はここに「狐惑」という病気が書いてあるんですね。
1,800年前に中国で書かれた漢方医の指南書「金匱要略方論」。
そこには「狐惑」という病名が書かれている。
…とベーチェット病の口内炎外陰部潰瘍によく似た症状が記されている。
更に甘草などを用いた漢方薬で治療を行ったと記録されている。
結局私たちは我々は現代の西洋医学というのを教科書で勉強してるんですがヨーロッパとかアメリカに非常に少ない病気の場合は教科書に載ってない場合もあるわけですね。
やっぱり我々は…ヨーロッパには少ないアメリカには少なくて我々の周りだけで病気が発生する可能性も今後あるわけなんですよ。
そういう時どうするかというとやっぱり患者さんをしっかり診る事ですね。
分からなくても記録に残しておいて発表してみんなで知識を共有するという事。
それが後々いろんな人の発見とか知恵とかが積み重なってきて最終的に「あっこういう病気だったんですね」というふうに分かる日が来るかもしれないのでそういう時はやっぱりしっかりと患者さんを診てしっかり正確に記録を残して患者さんに還元してあげて下さいというのが今日の私からのメッセージです。
ありがとうございます。
山崎先生どうでした?全身をきちんと診て自分の診断と合わないところがあったとしたらそれも捨てずにきちんとくみ上げて残してそういう経験を積み上げていきたいなと思いました。
いや〜ためになりましたね。
「病は皮膚にある」。
でもいつもよく見るじゃないですか。
だから先生がおっしゃったようにこれからもう少し気を付けてもうお医者さんのお世話になりますと。
私もやっぱり人間が人間を診てるという部分ですごい発展だなとも思いますし昔から受け継がれたものをまた皆さんが受け継いで次の世代につなげていく。
常に新しい病気を探してどういうふうに患者さんを助けなければいけないというすごい熱い魂が見えました。
ありがとうございます。
次のシーズンでまたお会いする事ができますでしょうか?さようなら!さようなら〜。
(玉ちゃん)「ドクターG」!生字幕放送でお伝えします2014/05/02(金) 16:05〜16:55
NHK総合1・神戸
総合診療医 ドクターG「体が言うことをきかない」[字][再]
新感覚!病名推理エンターテインメント「総合診療医ドクターG」シリーズ最終回!33歳女性が剣道の稽古の後、道場に崩れ落ちた。「体が言うことをきかない」と訴えた。
詳細情報
番組内容
小さいころから剣道をたしなむ女性(33歳)。仕事は、図書館の司書。剣道の稽古をした後、コーラ1杯を飲んだところ、道場に崩れおちてしまった。体が言うことを聞かない。振り返ってみると微熱が出たことや関節が痛かったことがある。そういえば、図書館で仕事中、力が入らなくて本のページをめくれなかったことも…。ドクターGは、さまざまな病気の可能性を探りながら、ある症状に注目! その症状とは?
出演者
【出演】JR東京総合病院医師…津田篤太郎,【ゲスト】温水洋一,サヘル・ローズ,【司会】浅草キッド
ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
バラエティ – クイズ
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学
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