金曜ロードSHOW! 「特別ドラマ企画 悪夢ちゃんスペシャル2014」 2014.05.02

皆さんこんばんは北川景子です今夜の『金曜ロードSHOW!』は『悪夢ちゃんスペシャル』をお送りいたします。
(結衣子)彩未先生。
(彩未)あぁ悪夢ちゃん琴葉先生も。
彩未先生視聴者の皆さんは絶対連ドラの内容覚えてません。
そんなことないわよ。
『悪夢ちゃん』は今もきっとみんなの心に刻まれてるわよ。
(琴葉)彩未先生はどのシーンがお気に入りなんですか?私?私はあの…何とかっていう機械で夢の映像を見ると何とか王子っていうのと白い犬みたいなのが飛んで来て…。
彩未先生全然覚えてない…。
1年半も経ってるんだからしょうがないじゃない。
そんなこともあろうかと「1分で分かる悪夢ちゃんVTR」を作りました。
始めっからそれ流せよ。
私古藤結衣子は予知夢を見ることができます
うわぁ〜!うわぁ〜!
でもその内容は目を覆いたくなるような恐ろしい悪夢ばっかり
でも彩未先生に出会ってから私の未来は変わりました
彩未先生は夢の中でも自由に動ける「明晰夢」で夢王子とダンスを踊るのが好きなおかしな先生
彩未先生は夢を映像化できる『獏』という機械で夢判断をしてみんなを悪夢から救ってくれました
事故に遭うぞ!
そんなある日私を狙って悪い大人達がやって来ました
おじいちゃんの助手で夢王子そっくりの志岐さんはその身をていして悪い大人達から彩未先生と私を助けてくれたのです
(海に落ちる音)なるほどよ〜く分かったわでもこんなもん見なくっても今回のスペシャルドラマは十分楽しめるわよ。
世間でもすごい話題ですね「きもクロ」今夜ついにお披露目ですね衝撃のアイドルデビュー!今夜一度きりだから生で見ろよ!
(結衣子の声)「ももクロ」は将来の夢や未来について藤する女子高生を熱演。
そしてもう一つの見どころが…。
私のコスプレ!…は置いといて死んだはずのGACKTさんの秘密が判明します。
私のコスプレ…。
悪夢ちゃん大事なお知らせ忘れてない?はい明日から『悪夢ちゃんThe夢ovie』が公開です。
ゴールデンウイークは「悪夢ちゃん祭り」ね。
見てね!
(古藤結衣子)先生私ここを夢で見た。
(武戸井彩未)ホント?ここにお父さんがやって来たの。
お父さん?私には分かったの!それも予知夢なのかしら?あなたが…。
夢みたい…。

(うめき声)
(雷鳴)
(雷鳴)
(雷鳴)キャ〜!ハァ…。
おはようございます。
(麦山)おはようございま〜す!彩未先生早速なんですがちょっといいですかどうぞどうぞ…。
麦山先生朝から一体どうされたんですか?いや実はですね先日実家のほうに帰省してましてそこでですね私の母が面白いものを用意してたんですね。
ジャ〜ン!こちら。
(貝原)何?それ。
これはですね私が小学生の時の卒業文集なんですねえぇ!そしてご覧ください「将来の夢」という欄があるんですがここで麦山クエスチョン!さて麦山少年は「将来の夢」何て書いたんでしょうか?麦山チャ〜ンス!
(稲本)全く見当もつきませんし知りたくもありませんね。
全然分かんないしどうでもいいわね。
存在自体に興味がないし考える時間がもったいないな。
コラコラコラ!コラ!ちょっとはこの麦山に興味を持ってください!ん〜ムギムギ。
(校長)皆さ〜ん!ちょっと話を聞いてくれる?先日都内の名門校霜月女子学院高校から連絡がありましてわが校と異年齢交流をしたいとの申し入れがありました。
異年齢交流…何ですか?それ。
(教頭)ちょっと稲本先生異年齢交流も知らないんですか?
(校長)異年齢交流というのは年齢の違う子供達が共に行事を行うことでお互いのコミュニケーション能力を高めようという取り組みです。
霜月女子学院高校っていったら都内屈指の進学校よね?
(校長)そうよ〜それで代表のクラスは今回は5年生の…。
(麦山)はいっ!私が担任します5年1組が責任を持って女子高生と交流させていただきます。
(校長)いえ結構です今回は5年2組武戸井先生のクラスに代表を務めてもらおうと思っています。
えっ?クェ〜。
妥当な人選ですね。
麦山先生が行ったら不純異性交遊になりそうですもの。
ハハハ!霜月女子学院高校にはもうその旨伝えてありますから早速来週の月曜日打ち合わせに行って来てください。
いいですか?武戸井先生。
はい。
(琴葉)ウフフフ…何だか面白そうな予感。
フフフ…ハハハ…。
異年齢交流を実施する日は2日間を予定しています。
霜月女子学院高校で行う1日目。
そして1週間後に明恵小学校で行う2日目。
他校の実績を見ていると討論会や合同でフォークダンスなんかをやっているそうよ。
(歩夢)高校生と一緒か…何かおっかねえな。
(卓弥)歩夢は生意気だからシメられるかもな。
(ざわめき)はいはいはい静かに!それで早速来週の月曜日に打ち合わせをしに霜月女子学院高校に行くことになりました。
代表で皆さんの中から男女3名ずつ先生と一緒に来てもらおうと思いますが誰か立候補はいますか?
(蒼太)はい!俺やります!蒼太意外だな。
じゃ蒼太がやるなら俺もやります!
(駿一郎)じゃあ…俺もやろっかな〜。
(萌)堀くんは年上好きだもんね。
ち…違ぇよ!
(綾乃)顔赤くなってるよね!はいえ〜っと女子はどうですか?はい!私やりたいです!おねえさん達にいろいろ教わって女子力を上げたいです。
美羽ちゃんもやるわよね?
(美羽)えっ私は…古藤さんがやるなら…。
えっ…。
(綾乃)じゃあ決まりね。
いいの?古藤さん。
え〜…このタイミングで?また悪夢を見たの?うん…。
志岐さんは生きてると思う。
えっ?昨日夢で見たんだけどホネホネ人間が人間になって雷が…。
それ…私も同じ夢を見たわ。
え?私の夢があなたの無意識の影響を受けたのかしら…。
分からない…。
でもそれだけでは志岐貴が生きていたとは断定できないでしょ?だって海上保安庁があれだけ捜索しても見つからなかったんだからさすがにもう…。
そうだけど…。
あの人のことはもう忘れましょう。
そんなことよりあなた異年齢交流の代表者なんかになって大丈夫だったの?高校生の無意識もらっちゃったりなんかしないでしょうね?それは…分かりません。
さすがに高校生の面倒まで見たくないわよ。
それだけは勘弁してよね悪夢ちゃん!はい…。
うわ〜…思いっきりもらっちゃいそうだな。
人間の意識は氷山の一角
その魂には無限の無意識が広がっている
そこには全ての感情全ての行動全ての時間さえも眠っている
その少女の無意識は他人の無意識とつながることができた
そして少女が眠る時その魂が目覚め他人の不吉な未来が悪夢となって現れるのである
あ〜ん。
あ〜ん。
(のみ込む音)
(琴葉)次の人。
あ〜ん。
あ〜ん。
(のみ込む音)
(琴葉)あら結衣子ちゃん。
ハ〜っ!フン!結衣子ちゃんも私の一部になりなさい。
えっ?キャ〜!ハァハァハァ…。
キモい…。
(祐輔)この前さ保健室に呼ばれたんだけど…。
(潤)俺も。
(祐輔)保健室に呼ばれて何かいろいろ聞かれてさ。
それ俺もやられたんだけど…。
(杏奈)琴葉先生何か最近おかしいよね。
(七海)ちょっと落ち着きがないっていうか何か変なテンションだよね。
(莉音)私夜駅前をうろついてる琴葉先生を見たよ。
(琴葉)はいじゃここに座って。
はいじゃ口開けて。
あ〜ん。
あ〜んあ〜んあ〜ん。
何?ちょっと何なのよ?琴葉先生が何かおかしいかも。
え?それはいつものことじゃない。
また夢で見たんだけど琴葉先生がみんなの口から出た魂みたいなのどんどん吸っちゃうの。
魂?彩未先生助けて!このままだと琴葉先生が筋肉質になっちゃう!はぁ?何それ。
まぁ別になってもいいんじゃない。
「筋肉質すぎる保健室の先生」って案外人気になるかも。
そんな…。
彩未先生こっちですよ!はいはい…っていうか何で琴葉先生が異年齢交流会の打ち合わせに来るわけ?これも養護教諭の仕事ですから。
そうなの?それに彩未先生だけじゃ大変でしょ?それにスクールカウンセラーを目指す私にとっては高校生の心を学ぶ絶好の機会ですから。
ふ〜ん…。
あっあそこあそこ。
(松田)あっどうも…こちらでございますどうも。
まずは今回の異年齢交流の実行委員長で本校の生徒会長の玉井です。
玉井詩織です意義のある交流会にしたいと思いますのでよろしくお願いします。
(拍手)
(松田)はいそしてこちらの田宮と村野がサポートします。
(静子)田宮静子ですよろしくお願いします。
(郁美)村野郁美ですよろしくお願いいたします。
(拍手)
(詩織)1日目は自分の「将来の夢」を両校の代表者が発表して2日目は出し物の対決ってことでいいですか?いいと思います。
いいよな。
出し物何にしようかな?すげぇ楽しみ。
では詳細は後ほどご連絡させていただきますので。
分かりましたよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
(綾乃)えっなになに?ダンス?
(松田)あ〜あれうちのダンス部ですね。
気にせず行きましょう。
(美羽)カッコいいんだけど!
(綾乃)美羽ちゃん行ってみよ!うん!行こう!ちょっと!みんな!♪〜♪〜
(夏菜子)OK!
(夏菜子)お〜小学生?何で学校内に?
(れに)あっ分かったあれじゃない?異星人交流!
(杏果)そうそう宇宙人と友達にね…ってバカ!異年齢交流だよ〜だ。
イェ〜イ!
(綾乃)私達明恵小学校から来ました。
ねぇねぇダンス見せてよ!
(彩夏)もうそんなキラキラした目で見ないでよ。
あっ君は明恵小学校のゆるキャラ?ゆるキャラじゃねえし…。
じゃあみんなのために踊っちゃおっかな〜。
ねっ夏菜子。
うん見せちゃう?イェ〜イ!あの…いいんですか?大丈夫ですよ先生。
では失礼して少しだけ…杏果。
OK。
♪〜『サラバ、愛しき悲しみたちよ』♪〜すっげぇ…。
♪〜超カッコいい!♪〜お〜!すげぇ!すごいわね…最近の女子高生ってこんなに踊れるの?うちら一応プロ目指してるんで。
そう。
へぇ〜道理でうまいわけだ。
まぁ勉強はできませんけどね。
(琴葉)え?ただの落ちこぼれですよ夏菜子達は…。
玉井さん?
(チャイム)はいでは回収しますので後ろから前に送ってください。
(奈央)古藤さん代表で発表する予定なんでしょ?うん…。
まだ書けていない人は異年齢交流の日までに忘れずに書いて持って来てください。
うわっ!ちょっと何してるのよ!フフフ…何でもありませんよ。
強いて言えば人間観察。
怪しすぎるからほどほどにしときなさいよ。
あっ琴葉先生。
何ですか?
(琴葉)あ〜!まさか彩未先生とお酒を飲みに来る日が来ようとは思ってもみませんでしたよ。
ちょうど聞きたいこともあったし。
聞きたいこと?琴葉先生子供達の魂吸ってないわよね?はぁ?魂?何言ってんですか吸うわけないじゃないですか。
まず吸い方が分かりませんよ。
あ…そうよね。
別にいいの気にしないで。
でも昨日は懐かしかったですね。
高校の構内に入ったのなんて卒業式以来ですよ。
そうね。
「将来の夢」の発表ってどんな話が聞けるかワクワクしますね。
どうしました?あっいや…今日その作文を子供達に書かせたのよ。
そしたら悪夢ちゃんだけ何にも書けてなくって…。
(琴葉の声)そうなんですか…まぁ無理もないですね。
結衣子ちゃんは人一倍未来に不安を抱えてると思います。
(彩未の声)今回の異年齢交流が自分の将来を考えるいいきっかけになればいいんだけど…。
そうですね。
ねぇ琴葉先生ってどんな高校生だったの?私ですか?聞きたいですか?そうですか…。
私の高校生活はそれはそれは悲惨なものでしたよ。
(琴葉の声)私は親の期待に応えるために毎日ひたすら勉強していました。
(琴葉の声)唯一の楽しみといえばひそかに自分の気持ちをポエムにして吐き出すことでした。
ねぇ平島!今日の課題うちらのもやっといてよ!いいでしょ?どうせあんた家帰ってもすることなさそうだし。
ってか平島趣味とかあんの?ポエ…。
ポエ?何?ポエって。
言ってない…。
言ったじゃん今ポエって。
ポエ…。
カポエラ?何?カポエラって。
え〜っと…。
こうやってリズムに合わせて踊りながらキックを…。
(琴葉の声)当然クラスでもちょっと浮いた存在でした。
あったあった!すごくない?
(琴葉の声)得意なはずの勉強も毎回学年8位どんなに頑張っても1位になることはできませんでした。
(真二郎)琴葉〜!どうしてお前は毎回進歩がないんだ?すいません!器用に8位ばかり取りやがって。
結果がついて来ないということはどっかでサボってるということだ。
余計なことを考えずにおとうさんの言うことを聞いて勉強だけしてればいいんだ!アンダースタンド?すいません…。
グ〜!すいません…。
(戸を閉める音)・アハハ…・今日家行かない?行きたい!行きたい行きたい!「涙の…数だけ…強く…なれるよ…アスファルトに咲く…花のように…」。
…ってこれパクリじゃん!あぁ〜〜!
(泣き声)
(エンジン音)うわぁ〜〜!!盗んだバイクで走り出す行き先…かわいそうね…。
でしょ?そば屋。
そっち…。
彩未先生はどんな高校生だったんですか?私の話はいいわよ。
うわ〜ずるい!私の話だけ聞いといて!教えてくださいよ!すっごくモテたんじゃないですか?彩未先生。
まぁ言い寄って来る男子は多かったけど…。
(教師)ではこの問題今日は21日かな?出席番号21番は…。
武戸井。
2プラスルート3です。
お〜…さすが武戸井。
《当然だろ》《色恋にうつつぬかしてるお前らとは出来が違うんだよ有象無象ども》すごい…。
さずが武戸井またもらってる。
《こんなもの妄想野郎の自己マンだろ?》《ただただ気持ちが悪い…男なら直接コクってみろよ》
(チャラ男)チョリ〜ッス!あやみるぅ〜!君さぶっちゃけ俺に気があるんじゃないの?…ってことでこれ恋文〜!…にしても君かわうぃ〜ね〜!《頼むから死んでくれ》フフフ…。
ハハハハ…ハハハハ…。
サイコJKですね。
誰がサイコJKよ!高校生の時夢とかなかったんですか?私は楽な羊飼いになりたかった。
だから小学校の先生になったのよ。
じゃあ夢は叶ったんですね。
まぁ思ってた通りにはなったわね。
私も何か夢を持ってたらがんじがらめの高校生活を少しは変えられたのかも…。
どうかしらね…。
今となっては考えても分かんないわよ。
そういえば昨日会った生徒会長の玉井さんってそういう意味では何か私と似てるような気がしたな。
ただの落ちこぼれですよ夏菜子達は…何となくがんじがらめのような…。
ふ〜ん…。
(夏菜子)ツーツースリーフォーファイブシックスセブンエイト。
じゃ一回合わせてみよっか。
彩夏スイッチ押して。
はいは〜い。
じゃ行くよ。
OK。
♪〜『サラバ、愛しき悲しみたちよ』♪〜メロディーがスローになる
(ノイズ)
(吠え声)キャ〜!
(うなり声)
(鳴き声)詩織!?キャ〜!キャ〜!あっ!うっ!キャ〜!うぅ〜!うわ〜〜!!うわ〜〜〜!!ハァハァ…。
(うなり声)うっ!キャ〜!ハァハァハァ…。
見てね!じゃあ他に2日目の出し物対決でやりたいことありませんか?
(蒼太)はい!
(美咲)間宮くんどうぞ。
サイエンスステージがいいと思います。
何ですか?それ。
(卓弥)賛成!でっかいシャボン玉を作ったり段ボールの空気砲とか…。
手作りの花火とか。
そうそう…。
(亜美)ちょっと待って何それ超寒いんだけど。
(佳奈穂)ダッサ〜い!何で理科の実験をわざわざやらなきゃいけないの?理科の実験なんてレベルじゃねえよもっと全然すげぇから。
そんなの家で2人でやってなさいよ。
出し物は劇!しかも『シンデレラ』で決まりよ!もちろん主役は私ね!綾乃ちゃんは自己チューすぎよ。
(綾乃)うるさいようるさい。
(綾乃)先生私向こうの出し物はダンス部のおねえさん達のダンスが見たいです。
えっ?・ダンスって何?・高校に行った時ね超カッコいいダンスを踊るJKがいたの。
みんなにも見せたかったよね美羽ちゃん。
うんカッコよかった!ねっ!
(ざわめき)分かりました。
では先生から向こうの学校に伝えておきます。
その代わり皆さんの出し物も負けないものを作り上げてください。
もちろん1日目の「将来の夢」の作文もですよ。
(一同)は〜い。
(美羽)先生夢といえば今日は古藤さんが来ていません。
(ドアが開く音)
(古藤万之介)結衣子!またまた見ちゃったのね。
彩未先生生徒会長の詩織さんとダンス部のおねえさん達が危ない。
えっ玉井詩織とダンス部が?彩未先生お願い!おねえさん達を助けて!えっ何で私が高校生の面倒まで見なきゃいけないのよ。
どんなに悪い夢でも私が受け止めてみせるって言ったでしょ。
私に1億3000万人分の悪夢の世話しろっての?それに夢王子が出て来た。
夢王子!?頼む先生!孫を悪夢から救ってくれ!あ〜もう!
(蒼太)・女子はホント分かってないよな何が『シンデレラ』だよ・
(卓弥)でも多数決で決まっちゃったし…。
あ〜あやりたくねえもうどうでもいいよ…。
「どうでもいい」って何よ。
琴葉先生!あの…俺達『年の差交流会』で別の出し物がやりたくて…。
だったらどうやったらそれが実現できるか考えなさい。
でも…。
グズグズ言ってないで男なら欲しいもんは奪い取るぐらいの意気込み見せやがれぃ!「やがれ」?あ…。
行こうぜ卓弥。
おう。
あっノート忘れてるわよ!ん?これ何の教科?いや…その…これは…なっ?さようなら!さようなら!
(鳴き声)
(うなり声)うぅ〜!うわ〜〜!!うっ!キャ〜!大丈夫これは夢だよ。
あったなそんなやりとり…。
(山里)このフクロウの化け物は何でしょう?あれは…アンドラスよ。
アンドラス?ソロモン王が封印したとされる地獄の大侯爵。
どんなに結束力が高い集団でもたちまち内部分裂を起こさせる恐ろしい悪魔よ。
みんながムンクみたいになっちゃったのは?ムンクの絵画『叫び』は「愛」と「死」とそれがもたらす「不安」をテーマにしてる。
そうか!つまりどういうことだ?玉井詩織がダンス部の4人に不調和をもたらしみんなが不安に陥る…ということかしら?これだけ分かれば対策は立てられるんじゃないか?そうね。
…でどうしよう?そ…それは玉井詩織って子を見張るしかないでしょう。
じゃあ…。
あんたとりあえず帰りに霜月女子学院高校に行って来なさいよ見張るくらいはできるでしょ?え〜…。
見てね!
(杏果)でもさうれしいよねうちらのダンス見たいだなんてさ。
曲どうする?何かねあの小学生達学習発表会で『サラバ、愛しき悲しみたちよ』を歌って踊ったらしいよ。
じゃあ『サラバ』にしよっか。
でもあれ5人で踊るほうがキマるんだよね。
(少女)ワンツースリーフォーファイブシックスセブンエイトワンツースリーフォーファイブシックスセブンエイト。
(少女)あっ詩織ちゃん!みんな今日も練習してるの?コンテストが近いから。
ねぇ詩織ちゃんまたちょっと教えてくんないかな。
え〜…。
お願い!いいでしょ?もうしょうがないなぁ。
やった!ありがとう!
(夏菜子)そういえば明日の『年の差交流会』どうする?「将来の夢」の発表会だっけ?出ねえでいんじゃね?詩織が仕切ってんでしょ?私立候補しちゃったよ。
はぁ?あんたホント目立ちたがり屋だよね。
じゃあ全部れにに任せた!うちら適当にサボるから。
そうだねよろしく!
(れに)ちょっと!待ってよ…。
ワンツースリーフォーファイブシックスセブンエイトワンツースリーフォーファイブシックスセブンエイト。
いい感じいい感じ!
(詩織)ヒナちゃんさもうちょっとここのところ手大きく。
そうそう…勢いよくねうんいい感じ…。
ねぇ詩織ちゃん…あの子ストーカー?あっ。
あっ!
(詩織)結衣子ちゃん!…でしょ?
(詩織)1人でどうしたの?たまたま通りかかったもので。
明日の『年の差交流会』楽しみだね。
結衣子ちゃんの作文楽しみだな。
まだ書けてない…。
そうなの?うん。
実は私もなんだ。
え?「将来の夢」って簡単に言うけど難しいよね。
自分が本当にやりたいことを見つけられる人って実は結構少ないんじゃないかな。
うん。
まして高校生にもなっていつまでも叶いもしない夢を追いかけるわけにもいかないし…。
もしかして詩織さんさっきの…。
何?それ。
あっダンス?うん。
違うよ。
ダンスはもうやめたの。
結衣子ちゃんはまだ小学生なんだからあんまり深く考えないで好きな未来想像していいと思うよ。
じゃ私用事あるから行くねバイバイ。
あ…。
(優斗)「僕の将来の夢は消防士になって火事で困ってる人をたくさん助けることです。
消防士になるには体力元気が必要だと思います」。
かわいい!
(優斗)「消防士は火を消したり火の中にいる人を助ける仕事でとてもカッコいいと思います」。
(拍手)
(郁美)はい名倉優斗くんありがとうございました。
では最後は古藤結衣子さん。
はい。
・古藤頑張れ・
(小学生達)頑張れ!「将来の夢古藤結衣子」。
わ…私の…将来の夢は…。
将来の…夢は…。
緊張すんな。
緊張してんのか?
(ざわめき)すみません…分かりません…。
(郁美)はい…え〜古藤さんありがとうございました。
将来の夢早く見つかるといいですね。
では続いて霜月女子学院高校代表の発表です。
まず初めは生徒会長の玉井詩織さんお願いします。
はい。
「将来の夢玉井詩織。
私は高校を卒業したら国立の大学に入ります。
そこで経済の勉強をして将来はIT関係の会社を経営するつもりです。
そのために私は生徒会長に立候補しました。
生徒会長は私にとって…」。

(拍手)
(郁美)さすが生徒会長見事なスピーチでした。
続いて運動部を代表してダンス部の高城れにさんよろしくお願いいたします。
は〜い!
(高校生達)れに頑張れ!いってくるね!「私の夢は世界一のダンサーになることです。
ダンサーになって『東京ドーム』の5万人の観衆の前で踊ります。
私が踊ると観客は狂喜乱舞し私は生きる伝説となるのです」。
ハハハ…。
ちょっと何そこ笑ってんのこれマジだからね。
私が有名になっても絶対サインあげないから。
いらないって…。
え?高城さんここは妄想を発表する場所じゃないので。
妄想なんかじゃないわよれっきとした私の夢。
村野さん次の人に進んでください。
高城さんの発言および態度は小学生達に悪影響を及ぼす可能性があります。
はぁ?ちょっとあんた何なの!見てね!昨日の高校生さちょっとびっくりしたよね。
(裕子)空気とかもう結構ヤバかったよね。
(佳奈穂)あの生徒会長激おこだったよね。
夢を発表してる人に向かって「妄想を発表する場所じゃない」って結構キツいよね。
(未来)夢なんてただの妄想ってこと?
(翔)妄想なんかじゃねえよ!頑張れば夢はぜってぇ叶うんだ。
(冬馬)お前は単純でいいよな俺はまだ将来のことなんて考えらんねえよ。
(優雅)そうも言ってられないだろ俺達も高校生ぐらいになったらきっと真剣に悩むことになるんじゃない?
(葵)私はうちのケーキ屋を継ごうって思ってたけどつぶれちゃったからな…。
結論!結局大きすぎる夢は見るなってことよ。
地道に生きろってことね。
古藤さんは予知夢は見られるのに自分の将来は見えないの?え…。
「将来の夢」の作文やっぱり書けなかったの?私は未来は全て悪夢でしか見えないから…。
彩未先生私は将来に希望を持っていいの?引っ越しですか。
はいどちらに…。
北海道!?父さんの仕事の都合で…。
だから…卓弥と同じ中学校にも行けないし同じ高校にも行けなくなった。
はぁ!?一緒に発明家になろうって約束しただろ!マジかよ!
(卓弥)だったら…。
やらなきゃ。
え?私の…将来…。
・古藤だ!・・出た!・・ヤッベェ!・・目を合わせるな・・夢のぞかれるぞ・おじいちゃん。
やっぱり私はうまくやれないみたい…。
呼んだ?キャ〜!
(古藤)痛っ!コピーやっといて。

(エラー音)おいおいおい…古藤君!君一体何をやってんの?え?この間も君シュレッダーをバラバラにしちゃったんでしょ。
彩未先生。
やっぱり私は大人になってもダメみたい…。
呼んだ?キャ〜!私は…結局…。
(ノイズ)あ…。
フフフ…あんたの人生こんなもんよ!うっ…!う〜…!ハァハァハァ…。
・ユメ〜?・夢獣…。
(夢獣)こんにちは結衣子ちゃん。
今のは予知夢?こういう未来もあるってことね。
今感じている将来への不安がこんな夢を見せたんじゃない?そう…。
全てはこれからの結衣子ちゃん次第だよ。
キャ〜!ハァハァハァ…。
この靴を履いてはくれまいか?えっ私が私が…。
全然入らん。
あぁダメだわ。
そうか失礼した。
彩未先生。
何で『シンデレラ』でお地蔵様の格好してるんだっけ?役が足りなくて話し合いでこうなりました。
切ないわね。
みんなはハマり役だって…。
そう…。
で何?どうかした?琴葉先生はいますか?琴葉先生?そういえば今日見てないわねどうしたの?昨日夢で…。
武戸井先生武戸井先生…!ちょっといいですか?校長先生がお話があると…。
はいすぐに行きます。
ごめん後で聞くわ。
「3月7日14時37分明恵小に七色の爆発がおきる天才発明家はその眩しい閃光と共に学校もろとも消え去るだろう」。
これがその…爆破予告ですか?昨日明恵小学校宛てに送られて来たの。
さらに霜月女子学院高校の職員室のガラスが昨晩全部割られたというんですよ!
(校長)この2件が立て続けに起こったのを受けて両校で話し合った結果安全面を考慮して残念ですが…。
(綾乃)えっ中止!?じゃ出し物もなしってことですか?残念ですがそういうことです。
え〜!マジかよめっちゃ練習したのに!・せっかく練習したのに…・
(ドアが開く音)どうしたんだ?こんな所に呼び出して。
すいません松田先生。
あまり大声で話せる内容ではないので…。
えっ?爆破予告とガラス割ったの琴葉先生が関係してるのかもしれない…。
えっまた夢を見たの?うん。
私がOLになってそれでおばあちゃんになってそれでおじいちゃんが生き返って琴葉先生が割れた…。
言葉で聞いても全く分からんな。
ねぇ彩未先生琴葉先生助けて…。
助けないと彩未先生死ぬかも…。
はぁ!?どういうことよ?予知夢じゃないかもしれないんだけど彩未先生死んでた。
「死んでた」って何さらっと言ってんのよ!その後に琴葉先生が出て来たから何か関係してるのかも…。
ハァ…おいおい勝手に殺すなよ。
とりあえずじゃその夢札を見せなさい。
ない…その時はヘッドホンしてなかったから…。
それじゃ夢判断のしようがないじゃないの!ごめんね。
そんな…何で…。
琴葉先生ベッド借りるわよ。

(夢獣)・ユメ〜?・何だか大変そうね。
相変わらず悪夢ちゃんに振り回されてるわよ。
今日はどこに行きたいの?琴葉先生の無意識の世界に連れて行って。
できる?うんいいよ。
琴葉先生!あら彩未先生。
ちょっと待ってくださいね今取り込んでますので。
玉井詩織!?あ〜ん。
あ〜ん…。
(のみ込む音)ちょっと何してるのよ!琴葉先生あなたホントにおかしくなっちゃったの?爆破予告出したりガラス割ったり…。
あんたのせいで『年の差交流会』が中止になったのよ!え…中止になったんですか?えっ?あなたが関係してるんじゃないの?爆破予告は知りませんがガラスを割ったのは私じゃなくて私とよく似た…。
私…。
玉井詩織!?あなたが犯人だったの?どうしてこんなことを…。
どうしてって気に入らないから。
えっ?いつまでも叶いもしない夢を追って小学生からダンス見たいって言われたからって浮かれちゃって。
気に入らないからガラス割って夏菜子達を犯人に仕立て上げたの。
ダンス部に『年の差交流会』で踊らせないためにたったそれだけのためにこんなことをしたの?そうよ。
別にいいでしょ?夏菜子達の夢もどうせ叶わないんだから。
そんなこと分からないじゃない。
分かるわよ…見たもの。
見た?私は自分の…みんなの未来を見たの。
(夏菜子)ツーツースリーフォーファイブシックスセブンエイト…。
イヤっ!
(死に神)あいつらは何も手に入れられないままムダな時間を過ごしそして死ぬまで踊り続ける。
お前もそうなりたいのか?
(夏菜子達)ファイブシックスセブンエイトワンツースリーフォーファイブシックスセブンエイトツーツースリーフォー…。
キャ〜!それって夢札?ゆめふだ?誰に夢判断されたの?知らない男の人。
知らない男の人…。
私が抜ければダンス部は消滅すると思ってた。
でも夏菜子達は4人で続けることを選んだ。
5人でプロになろうって言ってたのに…。
あなたもダンス部だったの?だったらどうして…。
夢ばかり見てると現実がどんどん見えなくなって行くからだから私は抜けたの手遅れになる前に…。
要するに夢から逃げたってわけね。
逃げてない!自分の置かれてる現状に折り合いをつけたのよ。
だったら他の4人は関係ないでしょ?あなたの心に潜んでる本当の声を聞かせて。
それは…。
自分の心にウソはつけないはずよ。
うっ…。
うっ…うっ…。
うわ〜〜〜!!そんなふうに言ったら逆に心を閉ざしちゃいますよ。
やるのなら…。
こういうふうにやらないと…。
ちょっと何してるの!やめなさい!彩未先生も私の一部になりますか?えっ?うわぁ〜〜!!キャ〜!彩未先生大丈夫?大丈夫よ…。
え〜っといろいろと確かめなきゃいけないけど…。
まずは…。
ここだ。
琴葉先生!?ちょっと琴葉先生!彩未先生!?結衣子ちゃんも…どうして?こんなふざけた格好してどうしちゃったのよ?どうしちゃったのって…みんなの悩みを聞いてるんですよ。
えっ?みんなの悩み?そうです。
私は将来スクールカウンセラーになるためにこうして家に帰らずにたむろする若者達の悩みを聞いているんです。
そういうことか…。
それで玉井詩織の所にも行ったのね。
何で知ってるんですか?あなたの行動はお見通しよ。
詩織ちゃんはまだ心を開いてはくれませんでしたけど…。
琴ねえの知り合いっすか?チ〜ッス。
何だよ「琴ねえ」って…。
サイコ先生はあてぇのマブダチだからおまんら全員仲良くしろし!琴ねえが言うなら分かりました。
よろしくお願いします!サイコねえさん!誰がサイコねえさんよ!琴ねえにはマジで感謝してるんっすよ。
クソみてぇなうちらのくだらねえ悩みを真剣に聞いてくれて…。
てへぺろ!おまんらやめろっつうのハズいじゃねえか…。
何なのこの絶大な信頼関係は…。
ナウなヤングとソウルを共鳴させるにはあてぇがまずは同じ境遇に身を置かねえと。
夜露死苦!琴ねえマジ最高っす!じゃああの夢の口から出てた魂みたいなのはみんなの「悩み」ってことね。
じゃあムキムキマンみたいになってたのは…。
(彩未の声)その悩みを聞くことで琴葉先生が成長するってこと?私の目標はスクールカウンセラーとして立派に成長すること。
子供の魂吸うわけないじゃないですか…。
もういいわよ。
あ…ねぇ琴葉先生ちょっと連れてってほしい所があるんだけど。
連れてって欲しい所?どこですか?アンドラスの所よ。
ハッ!ちょっと!何してるんですか!どういうつもりよ?さすがは彩未先生全てはお見通しというわけか…。
その水鉄砲は…。
(志岐)僕のだ。
生きてたのね…。
久しぶりだね。
僕を信じろほんの少し信じたこともあったのよそうでなければあなたを好きになんてなっていなかった!生きてたんなら…さっさと連絡よこしなさいよ!すまない。
説明してもらおうじゃないなぜ黙ってたの?僕は人身売買の組織に命を狙われていた。
だからしばらく姿をくらますことにしたんだ。
とはいえ夢の研究を怠るわけにはいかない。
ここで玉井詩織の夢札を引いたのね。
あぁ…ひと月ほど前に来たダンサーの…。
よくあんな恐ろしい夢札見せたわね。
彼女自身の夢だ隠す必要はないだろ?将来への不安が色濃く反映されている実に興味深い夢だった。
あなたのせいであの子の心はズタズタよ!僕はあくまで夢判断をして未来の可能性を提示したにすぎない。
よくそんなこと言えたわね。
あの子はあなたのせいでダンサーになる夢を諦めたのよ。
彼女がそう判断したのならそれもまた正解だと僕は思うけどな。
あなたがやってるのは夢判断なんかじゃない。
ただの夢オタクの自己満足よ!ひどい言いようだな。
あの子の…あの子達の未来はあなたの言う通りなんかにさせない。
私が絶対守ってみせる。
(琴葉)彩未先生!
(ドアが閉まる音)久しぶりに会えたと思ったら…。
あの…。
ん?あなたは…。
さてと…じゃ琴葉先生はもう一回玉井詩織の所に行って来てくれる?はぁ!?さっきは「私が守ってみせる」って…。
不遇の高校生活を送った琴葉先生のほうが彼女の気持ちをくんであげられると思うんだけど。
不遇って…。
あの子の心の奥には誰にも言えない本当の理由があると思う。
やっぱりそうですよね。
私は爆破予告をはっきりさせないといけない。
爆破予告!?あ〜っ!これ!じゃ置いて来て。
よしテスト行くか…。
よし行くよ。
せ〜の!
(蒼太)よ〜し!うまく行った。
(卓弥)成功したな。
こんな所にいたのね。
(蒼太)彩未先生!爆破予告のつもりなんてなかったんです。
俺達…自分達だけでサイエンスステージをやろうと思って…。
えっ2人だけで?
(卓弥)はい。
最初はどっかの公園とかでやろうと思ったんです。
でもやっぱりみんなに見せたくなって…。
出来た!よ〜し…
(卓弥)おっと…最後にこれをつけねえと俺達の友情の証し!
(卓弥)卓也の「T」と蒼太の「S」と…何かルパン三世みたいだなテンション上がって来た
(卓弥)だろ?じゃ早速自家製花火ってやつ作ろうぜOK俺どうしても蒼太のために最後に2人で…。
2人が本当に親友なら「最後に」なんて絶対に言わないはずよ。
佐藤君は間宮君のためって言ってたけど友情ってそういうものかしら?私の監督不行き届きです申し訳ありませんでした。
事情は分かりました。
顔上げてください武戸井先生。
ではこれで『年の差交流会』再開できますね?えっ?霜月女子学院高校からも『年の差交流会』を再開したいと連絡が入ってるの。
ガラスを割った犯人が名乗り出て来たそうなのよ。
そうですか…しかし…。
武戸井先生が今までさまざまな困難を乗り越えて来たことを私は知っています。
あなたなら今回もきっと乗り越えられるわよ。
はい。
詩織ちゃんも本当は夏菜子ちゃん達とプロのダンサーを目指したかったんです。
でも彼女は他の4人に比べて実力が劣っていた。
そのことでずっと1人で悩んでいたそうです。
そこで志岐貴の夢札攻撃か…。
詩織ちゃんはダンス部を辞めることを決断しました。
でも内心では夏菜子ちゃん達がうらやましかったんだと思います。
それがねたみに変わってしまった。
ねぇ琴葉先生ちょっと手伝ってほしいことがあるんだけど。
はい?玉井さんが?名門校の生徒会長を務める玉井詩織ですら心に闇を抱えて生きてるの。
悩んでいるのはあなただけじゃないのよ。
一生未来におびえて生きて行くつもり?想像するのが怖いの?未来は必ずしも悪夢ちゃんの夢のようにはならないわよ。
「将来の夢」の作文もう一度書いてみたら?え?悪夢のせいにしないでちゃんと自分と向き合いなさい。
キャ〜!ハァハァハァ…。
見てね!舞踏会では母親や姉達が踊っていました。
そこへシンデレラがやって来ました。
あぁあなたは何とお美しい!踊っていただけますか?ええ喜んで!古藤教授この映像は?昨夜の結衣子の夢札なんだが…。
(拍手と歓声)こ…これは…。
♪〜翼はためかせ♪〜行きたい
(拍手)霜月女子学院高校合唱部の皆さんありがとうございました。
これで全ての演目が終了となります。
以上をもちまして『霜月女子&明恵小年の差交流会』を終わりにしたいと思います。
大川さんちょっといい?はい。
皆さんすみません。
少し時間を頂きます。
前回の『年の差交流会』でうちのクラスの古藤結衣子が「将来の夢」を発表することができませんでした。
今回この場を借りてもう一度発表させてください。
古藤さん前へいらっしゃい。
はい。
自信を持って発表しなさい。
はい。
(拍手)「将来の夢古藤結衣子。
私の将来の夢は将来の夢をはっきり言えるようになることです」。
えっ?何それ。
ないの?「今は…今はまだ見つかってないけど逃げないできっと見つけます」。
ねぇあの子大丈夫?「だから将来の夢は今はまだ分かりません」。
何かよく分かんないこと言ってるよね。
・わざわざもう一回やってまで言うこと?・終わりです。
えっ?終わり?ハハハハ…。
笑うな。
ハハハハ…。
ひとの夢を笑うな!今の作文は古藤結衣子が自分なりに一生懸命考えその上で導き出したひとつの答えです。
この子の大切な夢を笑うことは誰であろうと許しません。
ここにいる全員が将来について何かしらの悩みを抱えていることでしょう。
将来の夢は見つけるのもそれを守り続けるのも簡単なことではありません。
皆さんがこれから先生きて行く中で予想もできない困難に直面することが何度もあると思います。
しかしそこで夢を捨てないでください。
夢を捨ててしまったら未来を切り開くチャンスすらなくなってしまうんです。
もう戻りなさい。
はい。
玉井詩織さん。
ステージへ上がって来てもらえますか?えっ?先日霜月女子学院高校の職員室のガラスが割られたことは皆さんももう知っていると思いますがやったのはこの玉井詩織さんです。
えっ?
(ざわめき)ちょっと先生!玉井さんは『年の差交流会』でのダンス披露を中止させるために職員室のガラスを割ったんです。
しかもダンス部の4人がやったように見せかけて。
えっ!?ちょっと待ってよ!ひっどっ!信じらんない…。
詩織どういうこと?何か言えよ!ヘタだったのよ。
えっ?ダンスの実力があなた達4人より劣っていると玉井さんは感じていたの。
そうだったの?百田夏菜子さん。
はい。
あなたは玉井詩織さんが自分の実力のことで悩んでいるのに気付いていましたか?いいえ。
ダンス部のキャプテンだったんでしょう?5人でプロのダンサー目指そうって約束していながらそんなことにも気が付けないのね。
それは…。
あなた達の友情なんてしょせんその程度の薄っぺらいものなのよ。
家庭の事情で辞めたいって言われたから…。
それをあっさり信じたんでしょ?その裏にある玉井詩織の心の叫びに気が付かずに。
先生もうやめて!
(詩織)全部私が悪いのよ。
みんなごめん…。
ごめんなさい。
だって才能ないんだもん。
玉井さんはこう言ってるけどどうする?みんな。
許さない。
絶対許さない。
何で私達に相談しなかったのよ。
うちらの中で誰か言った?詩織には才能ないって。
自分で勝手に決めてるだけじゃん。
(杏果)詩織はいつもマイペースで自分勝手。
突然辞めてからは私達のことガン無視。
それでいきなり生徒会長に立候補って…。
もう全然意味分かんなかったよ。
別にヘタでもいいじゃん。
私目立てるし。
将来のカリスマダンサーがいっつでも教えてあげたのに。
みんな…。
(夏菜子)約束したじゃん5人でプロになろうって。
まだ遅くないよ。
夏菜子…。
じゃあ…今からみんなの夢叶えるわよ。
えっ?♪〜『サラバ、愛しき悲しみたちよ』♪〜
(爆発音)
(古藤)これは…一体どういうことだ?彩未先生が踊ってる…。
体育館ってことは…これは今日?ヤバいですよ…彩未先生と生徒達が危ない!どうする?僕達で夢判断するしかないですよ。
えっ?
(山里)何だこの小さな生き物は…。
こんな妖怪昔どっかで見た記憶が…。
え〜っと何だったか…。
思い出してください!それがきっとこの夢を解くカギです!ポチョムキン…じゃなくて…。
スタルヒン…じゃなくて…。
教授急いでください!分かってる!え〜っと…ガレ…ギ〜…。
グレムリンだ!
(正解のチャイム)
(山里)あった!グレムリン。
「機械に取りつきイタズラをする妖怪…」。
そうか…分かった!!や…山里君!見てね!
(蒼太)よ〜し!
(卓弥)よし!どっこいしょっと…。
さぁ踊りなさい。
どうしたの?私無理です。
やっぱり怖い…。
ここで乗り越えないと先に進めなくなるわよ。
でも…。
玉井さんあなた本当はどうしたいの?あなたの正直な気持ちを聞かせて。
私は…。
詩織!早くおいでよ!私は…。
詩織!私はみんなと一緒に踊りたい。
だったら踊ればいいじゃない。
でもみんなの足引っ張っちゃう…。
大丈夫よ私も一緒に踊るから。
えっ?
(一同)え〜っ!?だから…私も一緒に踊るって言ったの。
『サラバ』はうちの子達も踊ったことがあるからよく知ってるし。
でも…。
ダンサーでも何でもない私がこれだけの生徒達の前で大恥かいて一緒に踊ってやろうって言ってるのにそれでもあなた踊らないっていうの?さぁ行くわよ。
(松田)ちょっとちょっと彩未先生何やってるんですか!ダンスは中止という決まりですよ!松田先生『年の差交流会』はもう終わっているんです。
これはもう時間外何をやっても構わない。
えっ!?琴葉先生!は〜い!え〜っと…。
(山里)ストップ!ハァ…間に合った…。
ハァハァ…。
そ〜れ!スイッチオン!♪〜『サラバ、愛しき悲しみたちよ』♪〜
(拍手と歓声)♪〜ヘイ!ヘイ!ヘイ!♪〜♪〜行くの?行かないの?行っちゃえばいーじゃん♪〜言えよ言いたいよVS言えない♪〜裏か表か底無しのクエスチョン♪〜だけどどうしてどうにもこうにもだいたい♪〜♪〜彩未先生すごいっすね!♪〜
(貝原)すごいわね!♪〜彩未先生がやっていいって言った?盛り上げるためになら目をつぶるって。
原因彩未先生かよ…。
とんでもない大事故になるとこだったんだぞ!分かってんのか!?彩未先生は…きっと俺達のことを思って…。
ちょっとあなた達!作戦はどうなったのよ?あんたも共犯かよ!えっ!?まぁ大体の事情は分かった。
ただ…ちょっと作り方が良くなかったな。
よ〜し!お前ら来い!
(琴葉)ちょっと!どこ連れてくのよ!このくらいかなぁ〜。
よし!見とけよ!お前らの夢は俺が守ってやる!ちょ…ちょっと待って!私も…夢を守りたい!えっ?♪〜こころの声が木霊する♪〜涙と希望のカーニバル♪〜生意気なくらいの夜明けに♪〜行かないで…行かないで…♪〜泣かないで…泣かないで…♪〜サラバ、昨日をぬぎすてて♪〜勇気の声をふりしぼれ♪〜「じぶん」という名の愛を知るために♪〜眠れない羊の群れよ♪〜迷えるこころの叫びを♪〜振り返るな我らの世界はまだ♪〜始まったばかりだ
(拍手と歓声)♪〜
(校長)アハハ…♪〜一体どういうこと?♪〜どうして武戸井先生が!?♪〜
(手拍子)♪〜
(手拍子)
(拍手と歓声)
(花火の音)
(卓弥)すっげぇ…。
ヤベェ…。
ヤバかったな俺達。
でもすげぇよ蒼太!お前ぜってぇ発明家にいや発明王になれるぞ!ハハハ…。
(卓弥)すっげぇな!
(蒼太)すげぇ!ハハハハ…。
(拍手と歓声)武戸井先生!彩未先生!おはようございます。
(貝原)昨日はお疲れさまでしたすごかったわねあのダンス。
ホントびっくりしましたよ。
花火まで打ち上げちゃうんですもん。
警察署や消防署にまで迷惑かけちゃってホントお恥ずかしい限りです。
いやそんなことはございません。
まるでレディー・ガガのようでしたよ。
(稲本)へぇ〜麦山先生でもレディー・ガガなんて知ってるんですね。
当たり前でしょ!最新トレンドと彩未先生の心は変わりやすい!だから常に私は両方ともチェック!チェックチェック!麦山先生に対する私の気持ちは一度も変わっていませんよ。
ちょっともしかして…実は僕のことを…。
全く興味がありません…という意味です。
バビョン。
麦山はこのあたりでもう閉店ガラガラ!私はカラス先生に変わります。
カ〜!カ〜!フンをポトっ!カ〜!カ〜!昨日の夏菜子さん達超カッコよかったよね!私も将来はダンサーよ!フゥ〜フゥ〜ハァ!綾乃ちゃんにはちょっと無理だよ。
そんなのやってみないと分かんないでしょ。
詩織さん達もしかしたら国民的アイドルグループになるかもしれない。
えっ!?みんなが踊ってる時未来が見えた気がしたの。
予知夢?マジかよ!・すげぇ!・・すごいね!・はいみんな席に着いて〜!え〜授業の前にひとつ皆さんに報告があります。
間宮くんが引っ越すことになりました。
えっマジ!?聞いてねえし。
お父様が単身赴任することになったのでお母様と近くのアパートに引っ越して2人で暮らすことになったそうです。
何だよ!驚かせんなよホントに蒼太!水くさいじゃないですか先輩生きてるなら教えてくださいよ!お前は僕に甘えすぎだ。
何カッコつけてんのよ。
あんたのせいでえらい目に遭ったんだから。
まぁまぁ…そんなに怒ると無意識に影響が出るよ。
もうすでに出まくってるわよ!うんそのようだね。
何をコソコソやっとるんだ?僕と結衣子の秘密ですよ。
何だ?何を言ったんだ?…ったくいちいちその涼しげな顔が腹立つわね。
僕はこうして再び彩未先生と出会えたのはうれしいけどな。
何なのよ…そんな言葉にだまされないから。
疲れた?はいお茶どうぞ。
ありがとう。
おいてぃ〜!フフフ…でしょ?どっかほか行ってやれよ。
(山里)冷たくておいちぃですね〜ハハハ…。
(夢獣)・ユメ〜?・あらどうしたの?悪夢ちゃん私の明晰夢に何か用?彩未先生。
また作文を書いてたの?決めたの。
私は彩未先生になります。
え?「彩未先生はいつも嫌だ嫌だって言いながら誰にもまねできない夢みたいな方法で私達を助けてくれる。
腹黒いしすぐイライラするし口は悪いけど…」。
ねぇちょっと言いすぎじゃない?し〜っ!ちゃんと聞いて。
「ブツブツ文句を言いながら結局なんだかんだで私達の未来を切り開いてくれる。
彩未先生が私の将来の夢です」。
「なんだかんだ」って…。
フフ…でもうれしいんでしょ?そんなことないわよ!彩未先生私にも明晰夢を教えてください。
えっ?これからは逃げたくないから…。
自分で悪夢と戦いたいから…。
そっか…それで明晰夢で待ってたのね。
分かったじゃ少し勉強してみようか。
うん。
夢獣。
そうね…あの人の志岐貴の無意識の世界に連れて行って。
フフフ…いいよ。
あっあそこ。
船から落ちて無人島に流れ着いた時ね。
彩未先生志岐さんかわいそう。
そうねでも大丈夫よ。
明晰夢なら何でも自分の思い通りになる。
助けることだって簡単よ。
ちょっと行って来るわね。
え?大丈夫?あ…彩未…。
ノド渇いてるでしょ?す…すまない…。
もう…3日も…水…。
あぁ〜!フフっ手がすべった。
え〜…!残念!全然助ける気ない…。
そんなに欲しいの?しょうがないわね。
ほら。
ぐあぁ〜っ!?世界一苦いお茶センブリ茶よ。
ぐあぁ〜っ!アハハハ!いいリアクションね!アハハハハ!彩未先生怖い…。
今のはちょっとやりすぎたわね。
(夢獣)だいぶやりすぎだよ。
昼間のお返しをちょっとしただけよ。
悪趣味!明晰夢の中では何でも自分の思い通りになるから悪夢ちゃんも今ここで何かイメージしてみたら?うん。
ん〜…!ダメみたい…。
何を念じたの?私にも王子様が欲しいって。
あら!悪夢ちゃん思春期?結衣子ちゃんにはまだ早かったみたいだね。
うん…。
何か衝撃的なラストでしたね!最後に出て来た少年こそ明日から公開の映画『悪夢ちゃんThe夢ovie』のカギを握っている少年夢王子よ。
そして悪夢ちゃんの…。
あ〜〜〜!言わないって。
彩未先生意地悪ですね。
映画はすごい面白いんでしょ?はい。
少しだけその見どころをお見せしちゃいます。
悪夢ちゃんの新たな夢に出て来たのは?
悪夢姫!夢王子!夢王子?
ミステリアスな転校生
恋の予知夢?これからは僕が君の悪夢を受け止めてあげる。
チュ〜して。
しかし彼にはとんでもない秘密が…
あなた一体何者なの?彩未先生助けて!大丈夫よ先生が必ず見つける。
夢獣!私を無意識の世界へ連れて行って!ハハハ…。
あの子達には人とのつながりを見ようとする力がある。
私が完司くんの悪夢を受け止めてあげるから。
はっ!呼びましたか?別に呼んではいない!
絶体絶命の大ピンチ!
この悪夢変えられるの?
やめて〜!危ない!
『悪夢ちゃんThe夢ovie』明日公開!
弱っ!またとんでもないことになってるわね。
ぜひ…。
映画館へお越しください!
ここで耳より情報!映画館で今ご覧の「きもクロアイドルバージョンフル動画」をゲットできるチャンスが!
詳しくは公式ホームページへ
(よね)この店出て行きなはれ。
(直吉)約束が違う!
(よね)分かったあんたらの好きなようにしなはれ。
万歳!
(岩治郎)商売に口出すな!
(後藤)商売人のくせに天下国家の話か。
(木村)誰のせいで我らがこんなに苦しいのか『鈴木商店』が米を買い占め米価をつり上げてるからだ!
(よね)負けへんで!
5月16日世界最高峰の冒険ファンタジーがついに地上波初登場
『ナルニア国物語第3章アスラン王と魔法の島』
2014/05/02(金) 21:00〜22:54
読売テレビ1
金曜ロードSHOW! 「特別ドラマ企画 悪夢ちゃんスペシャル2014」[解][字][デ]

完全新作!小中学生の熱狂的支持を集めたアノ腹黒先生〈北川景子〉が帰ってきた!将来の夢に悩む女子高生をももクロが熱演!異色コラボ「きもクロ」今夜、奇跡のデビュー!

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