(古川)おはようございます。
皆さん体調管理はいかがですか?この番組では9回にわたって体の基礎である「血管」シリーズをお送りしています。
今回は日本人に特に多いといわれている糖尿病についてお話しいただきます。
教えてくださるのは…。
まずは糖尿病とはどのような病気なのでしょうか。
教えてください。
体を動かすエネルギーであるブドウ糖がまず血液中にどれくらいあるかを示す指標これが血糖値といいますけどもその数値が高い状態つまり…。
日本人に特に多いということでしたけれどもそうなんですか?
(小杉先生)そうなんですよ。
今現在ですね…。
へえ〜。
じゃあもう10人に1人に近い…。
でこれはですね高度成長期以降に食生活が欧米化しましたし車がすごく普及し運動不足になってるということがどうも原因してるようですね。
おまけに…。
欧米人と違うのは…。
日本の特徴です。
じゃあ太ったから心配するんじゃなくて痩せてても心配した方がいいんですね。
そういう方もあるということです。
なるべくなりたくないんですが…。
(小杉先生)そうですね。
どんなことに気をつけていたらいいんでしょうか?残念ながらですね…。
だからなかなか病院で治療を受けるということをしないもんですからそのままほっといてしまう。
そうするとですね糖尿病特有の合併症として腎臓が悪くなったりそれから大きな血管が動脈硬化を起こして心筋梗塞だとか脳梗塞だとかそういったことを…だいたい糖尿病では3〜4倍そうでない方より起こしやすいといわれてます。
おまけに最近では高齢者になると認知症も起こりやすいといわれてるんですね。
そうならないためには生活の上ではどんなことに気をつけたらいいんでしょうか?まずは食事です。
もうこれは食べ過ぎないこととか栄養のバランスに気をつけてゆっくり食べるってことが大切ですね。
でまあ食事の順番としてはできるなら菜葉類などから食べていただいて。
菜葉類はカロリーが低いですしおまけに食べ過ぎることをそれで抑えることができる。
それから菜葉っていうのは随分食物繊維が多いんですね。
その食物繊維が食後の血糖が上がるのを下げるということをしますのでそういった意味では野菜から…菜葉類からですね食べていただくいうことです。
それから…。
運動によって筋肉が保たれていれば…足の筋肉ってすごく大事なんですけどもインシュリンの効きはよくなります。
すい臓からのインシュリン分泌があまりなくてもそれだけで血糖上昇を防ぐことができます。
そういった意味ではやっぱり将来寝たきりにならないためにもですねエレベーター乗らずに階段を使う。
それからバスやタクシーを使わず歩いてみる。
そういったことが大事だと思います。
「早期発見早期治療」。
糖尿病はかなり血糖が高くなっても自覚症状がありませんので発見が遅れる方が多いです。
しかしそれが血液透析につながる腎障害や失明となる網膜症といった合併症や認知症などへもつながります。
機会があるごとに血糖を測って糖尿病があるかどうかをチェックしておくことをお勧めします。
例えば風邪をひくなどして病院に行ったときにはぜひ血糖を測ってもらってください。
早期発見し血糖をコントロールできれば大きな病気を防ぐこともできますし食事や運動だけで糖尿病を管理治療することも十分できますから。
来週は脂質異常症について神戸大学医学部附属病院の平田先生にお話しいただきます。
より詳しい情報が詰まった番組ホームページもぜひご覧ください。
2014/05/03(土) 05:35〜05:45
MBS毎日放送
医のココロ[字]【疾患について、正しい知識をわかりやすくお伝えします】
「メタボと糖尿病」▽日ごろ気になっている疾患について、地域医療に接している先生が登場。正しい知識をわかりやすくお伝えします。
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番組内容
■血管を知る
血管ってどうなってるの?
高血圧や糖尿病、メタボリック症候群は血管をどうわるくするの?
身近な血管への疑問をわかり易くお伝えします。
出演者
【専門家】
小杉圭右(大阪警察病院 副院長・内科統括部長)
【アシスタント】
古川圭子(MBSアナウンサー)
ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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