うわー、富士山、きれいですね。
ですね。
こちらは神奈川県の箱根の今の様子です。
よく晴れていますね。
ですね。
さあ、カメラを引いていきますと、見えてくるのが。
あっ、芦ノ湖ですね。
そうなんです。
遊覧船は見えてないですね。
ちょっと今は見えないですね。
でも、青空が気持ちいいです。
きょうも行楽客でにぎわいそうですね。
こちらは。
福島県の会津若松です。
ということは、このお城は。
鶴ヶ城。
ですね。
そして今、近くに近づいてきました、磐梯山が見えてきました。
きれいですね、こちらも。
いいお天気。
おはようございます。
週刊ニュース深読みです。
きょうから大型連休の後半がスタートしました。
これから行楽地に出かける方も多いと思います。
まずは交通機関の混雑についてお伝えします。
高速道路からです。
こちらは関越自動車道の新座料金所の今の様子です。
これ、画面の左から右に向かうのが下り線、長野、新潟方面です。
日本道路交通情報センターによりますと、高速道路の下り線は午前7時半現在、関越自動車道が埼玉県の東松山インターチェンジ付近を先頭に、40キロの渋滞となっています。
40キロ。
続いて、こちらは東名高速道路、神奈川県大和市付近です。
こちらも下りはかなり車が多いですね。
のろのろ運転になってますね。
東名高速道路は神奈川県の伊勢原バス停付近を先頭に、38キロの渋滞となっています。
気をつけて行ってくださいね、皆さん。
そしてこちらは、中央自動車道、山梨県の上野原インターチェンジ付近です。
これも下り線が、明らかに車の台数多いですね。
中央自動車道は、神奈川県の藤野パーキングエリア付近を先頭に、37キロの渋滞となっています。
こちらも37キロ。
このあと昼前にかけては、関越自動車道が埼玉県の花園インターチェンジ付近を先頭に50キロ、東北自動車道が、埼玉県の羽生パーキングエリア付近、中国自動車道が兵庫県の宝塚東トンネル付近、九州自動車道が佐賀県の鳥栖ジャンクション付近を先頭に、それぞれ40キロの激しい渋滞が予想されています。
渋滞時の運転も気をつけてくださいね。
また新幹線ですが、午前中の下りを中心に混雑する見通しです。
このうち東海道・山陽の各新幹線と、東北、秋田、山形、上越、長野の各新幹線は、午前中の下りの指定席が、ほぼ満席となっているほか、九州新幹線の下りも、一部で指定席が、すでにほぼ満席となっています。
また上りの指定席も、午前中を中心に混み合う見通しです。
東海道新幹線と秋田新幹線は、午前中の上りの指定席はほぼ満席となっています。
東北新幹線と山陽新幹線、九州新幹線は、午前中、上りの指定席が多くの列車で、ほぼ満席となっています。
国内の空の便はきょう、羽田や大阪から、各地に向かう午前中のほとんどの便が満席となっています。
一方、Uターンラッシュは、高速道路があすとあさって、新幹線と国内の空の便は、6日がピークとなる見通しです。
また国際線は、あさってと6日に帰国ラッシュとなる見通しです。
そして気になるお天気ですが、ここからは気象予報士の南さんとお伝えします。
連休後半はどうでしょうか?
そうですね。
やはり1日ぐらい雨が降りそうですし、みどりの日があるだけに、天気のほうも、よりどりみどりとね、そんな感じにもなりそうですね。
選べるものであれば選びたい。
これは北日本から東日本にかけての天気ですけれども、きょうは北日本の日本海側などを中心に、雨の降る所があって、一時的には雷を伴うような所も出てきそうです。
そしてあす日曜日は全般に晴れますが、月曜日から火曜日にかけては雲が多くなって、また雨も降りそうなんですよね。
そして気温を見てみますと。
東京27度。
きょうはね、27度ぐらいまで気温が上がって。
札幌は19度と。
そう、札幌19度ですし、あすの札幌は15度ですよね。
そうすると、この南から北のほうに移動すると、寒い。
寒い?
そう、服もちょっと、選び方も気をつけたほうがいいかもしれないですね。
そして西日本から沖縄はというと、きょう、あすについては、晴れる所が多くなりますが、月曜日はまたね、広い範囲で雨が降って、このときも一時的に強い雨の降るような所も出てきそうです。
そして気温も、あすの日中25度ですが、大阪、あすの明け方は9度と、朝と昼の気温の差がかなり大きいんで。
16度もあるんですね。
そう、ちょっと服装もよく考えて、行き先の場所の気温もよく考えて、お出かけになったほうがいいと思います。
連休後半のお天気について、南さんとお伝えしました。
さあ続いては、こちらですね。
群馬県にある、富岡製糸場と絹産業遺跡群についてです。
来月にもユネスコの世界文化遺産に登録される見通しになったんですよね。
そうなんですよね。
ユネスコの諮問機関が勧告を発表してから1週間がたちました。
現地は今、どうなっているのか、富岡製糸場に取材に行ってきました。
あっ、ここですね。
富岡製糸場、着きました。
それにしても、ずいぶんたくさんの人がいますね。
本当ですね。
大にぎわいです。
訪ねたのは今週木曜日。
平日だったんですが、途切れることなく、観光客が来ていました。
富岡市総務課の職員です。
急増した観光客に、市の職員が交代で対応していました。
5.5ヘクタール余りという広大な敷地に建てられた富岡製糸場。
今からおよそ140年前の明治5年、日本で最初の官営の製糸場として建てられました。
殖産興業を目指す明治政府による、国家的なプロジェクトでした。
製糸場には、若い女性が全国から集まり、住み込みで働きました。
元祖キャリアウーマンですね。
その生糸は外貨を稼ぐ輸出品として、日本の近代化を支えました。
その後、民間に払い下げられた富岡製糸場は、昭和40年代に最盛期を迎えます。
しかしその後、輸入された安い生糸に押されるなどして、生産量は次第に減少し、昭和62年、115年にわたる歴史に幕を下ろしました。
大人1人なんですが。
1名様、500円ちょうだいいたします。
では、中に入ります。
中に入ると、すぐ目に入ってくるのが、オレンジ色の服を着た人たち。
ボランティアガイドです。
ボランティアガイドの方々。
世界遺産へ登録される見通しになって以降、回数を増やしてツアーが行われています。
およそ80人余りいるボランティアガイドの一人、高野賢一さんです。
近くで育ち、小さいころから、この場所に親しんできたという高野さんですが、仕事が休みの日にガイドを務めるようになって7年になります。
仕事がお休みの日にやってらっしゃるんですか。
ツアーは、およそ40分かけて敷地を歩いて回ります。
早速、案内されたのは、創業当時に建てられた、蚕の繭を保管する倉庫です。
こちらもクラシックな、きれいな建物ですね。
入り口にある創業の年を示す、明治5年の文字。
創業のいきさつが解説されます。
生糸の生産が盛んだったこの地域に、その中心となる施設として建てられたんです。
西洋と日本の建築技術を融合させ造られた建物は、建設当時の姿を、今も残しています。
次に案内されたのが、こちらの建物。
そうしじょうと読むんですか?
そうなんです。
入り口には、これ、繰糸工場と書かれています。
ここでは、蚕の繭から生糸を取る作業が行われていました。
その建物に据え付けられた、この窓ガラス。
建設当初、フランスから輸入していたといいます。
窓ガラスを?
はい。
そして、こちらの自動繰糸機という機械。
昭和40年以降に設置されたものです。
こちらが、稼働していたころの様子です。
操業が終わって、すでに27年になるんですが。
電気を通せば、今も動かせるということです。
丁寧に保存されたことが伝わってきますね。
さらに敷地の奥には、製糸場の建設時、明治政府に雇われたフランス人技師の住宅があります。
これ、中に入ることはできないんですが、後には、働く女性たちに読み書きや和裁などを教える学校としても利用されたということです。
こうしたものまで、残されているんですね。
ツアーの最後には、観光客から次々と質問が出ました。
小野さん、それにしても驚くのが、建物や機械などの保存状態のよさ。
実はね、そこにはある企業の取り組みがあったんです。
入り口付近、大きな記念碑があるんですね。
こう書かれています。
片倉工業株式会社が保全管理に努めてきた。
この会社、どういう会社なんでしょうか。
民営化されてたんですもんね。
片倉工業は、国から払い下げられていた富岡製糸場を、昭和14年から所有していた会社です。
東京・中央区にある本社。
今もあるんですね。
はい、訪ねました。
当時を知る役員の冨岡はるきさんです。
冨岡さんが入社して12年後の昭和62年。
富岡製糸場は、生産を終えることになりました。
閉鎖された各地の工場は、会社の方針で、ショッピングセンターなどに次々と姿を変えていきました。
しかし、経営陣は、富岡製糸場だけは特別なものと考えていました。
当時の社長のインタビューが、NHKに残されています。
片倉工業は、それから18年間、富岡製糸場に社員を常駐させ、傷んだ建物の補修を行いながら、保存を続けてきました。
その姿勢は、いつのころからか、売らない・貸さない・壊さないということばで語られるようになったんです。
そして平成17年、富岡市に建物を寄付した際には、市から感謝状が贈られました。
今回の勧告では、今後、取り組むべき点として、女性たちの間で技術がどのように伝えられていったか、調査を行うことなどが求められています。
富岡製糸場と絹産業遺跡群は、富岡製糸場と絹産業遺産群は、来月開かれるユネスコの世界遺産に正式に登録される見通しです。
さて、韓国の旅客船沈没事故から半月余りが経過しました。
これまでに犠牲者は228人、不明者は74人にも上り、現在も捜索が続いています。
続いています。
今回の事故では韓国政府の対応を巡って、パク・クネ大統領が謝罪していますが、政府への批判が収まる気配はありません。
ソウル郊外に設けられた合同焼香所です。
今週火曜日、パク・クネ大統領が訪れ、犠牲者の死を悼みました。
会場では、大統領にこんなことばが。
その後、パク大統領は閣僚会議を開き、政府の事故対応の不手際を認めたうえで謝罪しました。
謝罪の翌日に行われた世論調査では、パク大統領の謝罪について、十分だと答えた人は31%にとどまり、十分でないと答えた人は63%に上りました。
批判が高まる中、大統領府のホームページには、あなたが大統領ではいけない理由というタイトルで、パク大統領を批判する文章が書き込まれ、アクセスが殺到。
一時、つながりにくい状態になりました。
そして今週、事故当時の新たな動画が公開されました。
傾き続ける船内で、高校生が撮影したものです。
動画は午前8時52分から始まっています。
当初は、はしゃぎ合うような声が出た船内。
高校生たちは、事態に混乱し始めます。
そのころ、船の機関長は、乗組員に脱出を指示。
傾いていく旅客船。
高校生たちの間で、次第に恐怖心が増していきます。
生徒の一人は、家族にメッセージを残していました。
9時7分、旅客船と海上交通管制センターとのやり取りでは。
旅客船は救助を求めていました。
しかし、船内では。
動画は9時9分過ぎに終了。
動画を撮影した高校生は死亡しました。
このあと、午前9時46分、船長は船から脱出しました。
原因究明を求めて動画を公開した父親は。
事実が明らかになるにつれ、捜索に当たっている海洋警察にも問題が。
事故当時、乗客が携帯電話で救助を求めた際、乗組員に聞くべき専門的な内容を、繰り返し、乗客に聞いていたことが分かりました。
やり取りに手間取ったことで、現場に行くのが遅れたのではないかという指摘もあり、事故現場を管轄する海洋警察の庁舎が捜索されました。
船を運航していた会社にも、新たな疑惑が浮上しました。
旅客船は、安全が確保できるとされる量の3.6倍の重さの貨物が積み込まれていたうえに、事故直後に、積み荷の重さを、実際より軽く見せかけるよう、記録を改ざんしていたことが分かったのです。
事故から半月余り。
現場では、今も安否が分かっていない人の捜索が続いています。
では、こちらのニュース、続いてご覧いただきます。
札幌市の警察官舎で先月、カセットこんろ用のボンベが爆発した事件。
警察は今週水曜日、札幌市北区の名須川早苗容疑者を、激発物破裂の疑いで逮捕しました。
名須川容疑者は、容疑を否認しているということです。
札幌市北区では、ことし1月以降、警察官舎やホームセンターなどで、カセットこんろ用のボンベが爆発するなどの事件が5件相次いでいます。
名須川容疑者の自宅からは、官舎での事件を含めて、一連の事件の発生日や、実際に使われたのと同じボンベのメーカー名などが書かれたメモが見つかっていますが、メモには、北警察署の警察官と同じ名字が複数記されていたことが、警察への取材で分かりました。
事件のあと、犯人を名乗る人物から、民放テレビ局に送りつけられた文書にも、北警察署の警察官の名前が記されていたことから、警察はメモの分析を進めるとともに、一連の事件との関わりについても捜査しています。
警察によりますと、名須川容疑者は、現場の近くを車で走ったが、自分はやっていないなどと、容疑を否認しているということです。
事故につながりかねないトラブルで、国が調査を始めました。
今週月曜日、格安航空会社、ピーチ・アビエーションの旅客機が、那覇空港に着陸する際、空港の手前で、高度が異常に下がったことを知らせる警報装置が作動しました。
高度は一時、およそ75メートルまで下がりましたが、旅客機はすぐに高度を上げて着陸をやり直し、乗客と乗員59人にけがはありませんでした。
国土交通省がピーチ・アビエーションから受けた報告では、管制官からの着陸準備の呼びかけを、機長らが着陸許可と勘違いした可能性があるということです。
国の運輸安全委員会は、事故につながりかねない重大インシデントとして、機長や管制官から話を聴くなどして、経緯や原因を調べています。
検察の捜査で、嫌疑不十分を理由に不起訴になったあと、検察審査会の議決で強制的に起訴された裁判で、初めての有罪判決です。
6年前、長野県松本市で行われた柔道教室で、当時、小学6年生の男子児童に投げ技をかけて、重い障害が残るけがを負わせたとして、業務上過失傷害の罪で強制的に起訴された元指導者に、長野地方裁判所は今週水曜日、禁錮1年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。
検察が嫌疑不十分を理由に不起訴にした事件で、有罪が言い渡されたのは初めてです。
判決を受けて、元指導者は、事故の結果と裁判を重く受け止めています。
控訴するかどうかは、弁護人と相談して検討しますと、弁護士を通じてコメントを出しました。
ニュースの深層迫る「深読み」のコーナー。
富岡製糸場にも、ゆかりのあるこの話題です。
富岡製糸場。
実は、生産技術以外にも日本の最先端だったことがあります。
それは、従業員の休暇。
明治の初めいち早く日曜日を休日に。
お盆と年末年始には10日の休みが与えられていたんです。
それから140年余り。
休暇の制度は、さらに充実。
皆さんしっかりお休みしていますよね?
どうやら休むのにはちょっと気が引けちゃうよう。
一方、休暇といえばやっぱりフランス。
2週間、3週間のバカンスは当たり前。
そんなフランスの皆さん!日本の大型連休をどう思いますか?
まだまだ短い?日本の休暇。
私たちは、休めないの?それとも、休まないの?今日は、日本人と休暇についてとことん深読みします。
禅の精神で頑張るって、どうやるんでしょうか?ちょっと黙ってみましょうか。
あのですね、実は国は8年前から、こんな目標を掲げてるって、皆さんご存じでしたか?連続2週間程度の休暇を取ろう!
知らないですよ!
まあ、実情はこんな感じですから、ご存じないのも無理ないかもしれません。
実際に連続2週間程度の休暇を取れた人2.2%。
少ない。
まあ、そう言って笑っておられる山田まりやさんは、ちゃんとお休み取っておられるのでしょうか。
私、NHKラジオ第1でね、帯のレギュラー番組で、午後のマリヤージュが始まってから、甲子園のときにこの間、2週間お休み頂きまして、それで10日間、初めてハワイ島のほうにバカンスに行ってまいりまして。
ちゃんとバカンスをお取りになってる。
でも番組名が変わってるんじゃないかとか、すごいね、怖かったんです、乗っ取られてるんじゃないかとか。
帰ったら、仕事がないんじゃないかとか。
そうなんですよ。
怖かったですね。
実はですね、今回も1100件を超える皆さんの声が寄せられていまして、埼玉県の30代の女性からは、ごめんなさい、こっちからいこう、ごめんなさいね。
徳島県の52歳の女性からは。
確かにデーブさんも。
大体この番組、きょう、休んでないのが問題ですよね。
でもね、確かに今あったとおり、お金持ちしか休めないから、冬休みという。
富裕休みね。
ってあったぐらいですからね。
春です、春。
でも休暇を考えることは、日本を考えることに、どうやらつながるらしいんです。
中山アナウンサーのこんなプレゼンからスタートです。
おはようございます。
いろんなお話があって、街の人たちもいろんな思いがあるわけなんですけど、実は国は、日本人を、もっともっと休んでもらいたいと、あの手この手、これまで打ってきたんですね。
時は1980年代後半。
バブルの好景気に沸いていたころです。
このころ、会社ではこんな問題がありました。
過労死、働き過ぎて亡くなる方。
これ、社会問題になり始めていたんです。
つまり多くの方々が、もう一生懸命、猛烈に働いていらっしゃった。
だから国も、もっと休んだほうがいいんじゃないかというふうに考えるようになっていったんです。
では一方で、このころ、バカンス大国、フランスはどうだったか。
あの休日の量、日本と比べても、いっぱいありますが、先ほど山田さん、ハワイ島というお話ありましたが、フランスの方々、こうです。
ね?バカンスですよ。
これ、というのも1年に1度、2週から4週間、連続で休ませることが、会社に法律で義務づけられているんです。
法律で?
そう。
だからもうね、ビーチでカクテル片手に、のんびりと過ごせるというわけ。
本当に相当、フランス人ばっかりなのかな。
空港で会った方々も、本当、こういった方が多かったんですよ。
こういった休みと、祝日と土日の休みなどを足すと、フランスでは休みの数、こうです。
143日。
日本は?
日本では少ないですけれども、これでね、こうした国を見習おうってことで、日本、どんどんどんどん休日の数、増やそうとしていったんです。
このころ、まだ日本はなんと100日ぐらい切っていたぐらいだったそうなんですね。
まずですよ、したのは、日曜祝日ありますが、ここに覚えてますね、皆さん、土曜日も休めるように、法律を改正。
週休2日を普及しました。
さらに、祝日です。
1989年、自然の恩恵に感謝しようとみどりの日、そして1996年には、海の恩恵に感謝しようという、海の日が作られました。
さらに、そして国はこれも充実させたんです。
有給休暇?
有給休暇ですね。
これ、会社で働く人がもらえるお休みなわけなんですが、文字どおり有給、休んでも、基本給がもらえるという、働く人にとっては、非常にありがたい休み、制度です。
何日ぐらい?
これ実際、どれぐらい伸びたのか、ご説明しますと、休日、これ、有給もらえる日数っていうのは、働いた期間によって変わってくるんですが、例えば半年間、働いた方、それまでは6日だったのが、10日もらえるようになったんですね。
6年半働くと、20日もらえるというものだったんです。
20日?
ええ。
その有給が、皆さん、もう知ってらっしゃる方いるかもしれませんが、こういったものなんですよ、制度。
どんな理由でも取ることができる。
いつでも好きなときに、休みたいって言えるものなんですけれども、会社側がこの時期、忙しいからといって、ちょっと来月に休み変えてもらうっていうようなこともいるんですが、原則的にはいつでもOK。
で、半年以上、働いていれば、非正規、パート、正社員、関係なく取ることができるというもの。
日本はこれも充実させたことで、休日の数が。
おっ!結構。
137日にまで増えたんです。
近い!フランスにあと6日で。
あと6日、だったらば、日本もこれでバカンス大国だー!働き過ぎも改善されるだろう。
さあ、皆さん、これでどうぞ休んでいただきましょう。
休んでください。
うん?休んでー!
あれれれれれ。
休んでよ。
休まないんです。
休まない?
新しいですね、今の。
何かが引っ張っているんですね。
休まない?
休まない。
どうしてか、実態はこういうことだったんです。
ここまで行くかな?
有給休暇を?
もう見えなくなってきていますが、この有給休暇が取られていない。
こんなデータ見つけました。
これ、有休取得の率、各国の割合を比べたものなんですが、日本、ほかの国に比べても、少なくて、半分以下。
バカンス大国のフランスを見てみれば、ほぼ100%有給休暇が取れているというものなんですね。
でも、日本は何かが引っ張る、これなんだと思いますかかね?
罪悪感とか、仕事感、責任感。
責任感?その辺りの調査、結果がありました、ご覧いただきましょう。
まずは、じゃあ、これからいきましょうかね。
責任感ということで、周りの目が気になる。
みんなが休んでないのに、自分だけ有休もらうなんていうことできませんよねという方、いらっしゃる。
ほかにも自分がやらないと、これもう責任感を持って働いている、自分の仕事を自分でやらないといけないし、先ほどね、ほかの人が仕事を取っちゃうかもしれないというようなこともあるっていうようなこともあって、さらにはこんな理由、いざっていうときのため。
病気にいつなるか分からないし、不幸が突然あるかもしれない。
だったらば、有給残しておかないといけないよねということになっていった。
だから、休んでくださいって言っても、休まないということなんですね。
でも、こうして休んでいなくて、それもあって、過労死。
変わってないですし、問題解決してませんし、これも新たに最近では問題として増えてきております。
そんな中、先週、国会で国はこんな法案、話し合われました。
おっ?
新しい祝日ですか。
8月11日の山の日。
祝日を1日増やしてみませんかっていうんですけどね。
今、デーブさん、頭をかなり傾げてらっしゃる。
きりがないんですよ、そのうちハムスターの日とか、なんでもいいじゃないですか。
でもこういう連休と祭日とお正月と、あんまりにも多いから、気が済んでる人も多いと思うんですけど、程よく休めるっていう。
やっぱ長期休暇を取らなきゃいけないのか、別にもうこれでいいじゃないかっていうご意見ですね。
だって、お金もかかりますしね。
今、日本がこれだけ不景気だっていわれてる中、そんなにお金使ってね、休んで、じゃあ、満たされるのかっていったら、そんな保証はないですよね。
あと1週間プールとか、外国人の人がそれが好きみたいですけど、日本人だと、イライラしたり、もったいないと思って、いろんなことしたくなるんですよね。
そう、ぎっしりスケジュール詰め込みますからね。
あんまり向いてないんですよ、何もしないバケーションというのは。
長期休暇に向いていない日本人。
もう休まなくていいんじゃないかって話が、まず出てきましたが、どうでしょうか。
専門家の方々、まず文化人類学者として日本人のメンタリティーの読み解きに明るい上田さん。
おはようございます。
これについては。
だからね、日本人はどっちが合ってるかっていう話があってね、まず会社にいないと不安っていう人が、たくさんいるわけですよ。
休んじゃって、帰ってきたら、本当に自分の席がないんじゃないかと。
あと、俺、このごろ、睡眠時間3時間なんだよとかね、全然休みの日がなくてさぁって言ってる人をよく見ると、結構、生き生きとしながら、喜びながら言ってる人もいるわけね。
つまり会社から俺はそんなに必要とされてるんだと。
なるほど、この話の行く先は、やっぱり休みはいらないぞという。
そうそうそうそう。
だけどね、本当にもう休めなくて苦しんだって、もう一歩行っちゃったら、メンタルが壊れちゃうって言って行ってる人もいるわけですよ、同時に。
そこの差はものすごいぎりぎりのところで、俺はこんなに必要とされてるから、もう休みを取らないで頑張ってるぞっていう人が、ある日突然、ものすごい疲れちゃって、うつになって、来れなくなる。
だからね、そのいい方向だけ見てると、働いてるのが楽しみじゃないか。
これ、全然日本人はそんな苦しんでないんだって見える人もいるし。
じゃあ、苦しい思いをしている人たちのために、別に苦しくない人も、みんなで休もうということですか?
そうですね。
だからそっちの苦しまないで、どんどんどんどんやってる人だけがいい、そのやり方が標準なんだっていうふうに言っちゃったとたんに、今度は休めない人をものすごく抑圧することになるでしょ。
そうですね。
上司がまず行かないんですよね。
上司は大体、社長とか、ふだんから結構いい思いしてるから、行かなくていいと思ってるかもしれないけど、その上が行かないから、下の人たちも行く気になれないんですよね。
そうですね。
堂々と行ってくれればね、こっちも行きやすくなる。
なるほど。
4000社もの会社の働き方について、調査なさっている渥美さん。
今、デーブさんおっしゃったように、そもそも日本の職場って、過度な顧客第一主義で、お客様を大切にするんだったら、休暇を取る社員なんて評価しないっていう、そういう評価の仕組みがやっぱりまだ根強いです。
また、そもそも休暇を取らないこと前提で、要員態勢組まれてますから、例えば毎週、誰かが職場にいないって状況があると、じゃあ、1人いなくても職場が回るんだったら、1人減らしてっていうふうに、人件費カットとなったりしますね。
なるほど。
だからこういうメールが来るんですね。
埼玉県の30代の女性からです。
連休中も同僚は休まず出勤。
自分だけ大型連休にしたら、白い目で見られるんじゃないかと心配で、休みを申請しづらい。
で、神奈川県の60代の男性も、家族で長期の旅行に出かける計画をしたが、3日以上の休みは同僚に気がねしてやめざるをえなかった。
気を遣う日本人。
やっぱ特にこのところ、やっぱりなんていうか、休みたくても休めない社会的な状況というのもあったと思うんですね。
というのもやっぱり、デフレが続いていて、そのときには、長時間、人を安い給料で働かせて、いかに安いもの、安いサービスを提供するかっていうビジネススタイルがもてはやされて、その究極が、いわゆるブラック企業ですよね。
だけども、嫌なら、そういう働き方、嫌だったら、もう辞めてくださいと、ほかにいくらでも代わりはいますよっていう、そういう時代がずっと続いてきた。
だけども今、これ、大きな転換点を迎えつつあるんじゃないかなと思うんですね。
というのも、この1年ぐらい、やっぱ景気回復、それから団塊世代の大量退職で、人が足りなくなってきてる。
もう深刻な今、人手不足になりつつある。
要するに今度、人が働く会社を選べる時代に今、なりつつある。
そうなってくると、やっぱり給料だけじゃなくて、いかに働きやすいか、いかに休みやすいか、そこを会社としてもアピールしていかないと、優秀な人材が集まらない。
そういう時代に今、入りつつある、大きなチャンス。
欧米型の、いわゆる雇用のしかたになってきた、条件とかですよね。
になっていく。
バケーションで釣る会社もあるぐらいです、4週間あげるとか。
似てきたんですね。
そうか、もともとそういう感じで、みんな転職を考えたりするのが欧米では当たり前なんですよね。
ただ、どこの国でもお休み取らないで、働きたいという人は、必ずいるんですよね。
いることはいて、そういう人たちに引きずられていくと、本当に休みが切実に必要な人が取れなくなるっていうのが、先ほどのお話ですよね。
ですから、国の制度でも、あるいは会社の制度でも、何か、そういうことを保障するような制度的な裏付けがないと、一人で私、休み取りますといっても、取れないですよね。
野田先生は休暇を研究してらっしゃる。
休暇を?
私は、労働法ですけど、休暇の研究をしております。
少し質問させていただいていいですか?日本の制度の特色といってもいいと思うんですけれども、こういう日本の労働基準法というのがあります、1947年に出来た法律なんですけれども、特色なんですけれども、継続し、または分割したと、10日間の、10日間って、ほぼ2週間なんですけれども。
このまたは分割したというのがみそなんですね。
これ、ほかの国には、そういうものはないんです。
これは日本の労働基準法で、日本の労働基準法だけは、分割してもいいことになってるんですか?
はい。
ということは、国際的な約束である、このILOというのがあるんですけども、この枠組みの中でも、もともとは1936年に出来たんですけれども、だんだん更新されていってるんですけれども。
初めからあくまでも休暇は原則として、継続してなきゃだめなんだと。
そしてこれ、この段階で3週間の休暇を認めなさいというのが、国家間の約束なんですけれども、そのうち連続2週間は必ず継続して与えなさいという、国の約束になってます。
ですからこういう日本はそういうことができてませんので、まだ未批准という、そういう状況なんですね。
こういう日本の特色が、1つの大きな制度的な要因にあるということはあると思いますね。
あれじゃないですか、企業側が長い休暇の価値が、付加価値が分からないんじゃないですか。
つまりモチベーションがよくなる、ストレス解消される、充電するとか、やる気満々で帰ってくる、そういう発想ないですかね。
やっぱり上が行かないからなんですよね。
今はね、出世してる人たちがどういう人たちなのか。
企業の中でね、例えばものすごく効率的に仕事をやって、ばんと2週間有給休暇を取るような人が出世するのかどうかっていうとね、日本の企業はね、そこの場にい続けて、いつでもあいつ、深夜1時までいるなと。
それで飲み会にも一緒に出てきて、部長に横で、部長なんとかですねとか言いながら、ビールをついでると。
だから常に一緒にいるっていう人が、やっぱね、出世していくんですよね。
何かその人が自分の視界から消えると、あいつ、一体何やってるんだと。
何か裏で、何か謀り事をしてるんじゃないかとか。
つまりね、見えてることが重要なの、場の中に。
その人が仕事をしてようが、してまいが、あんまり関係なくて、ここにいつもいて、こいつは裏切らないぞっていうタイプの人が出世をしていくので、だからその人はやっぱり、出世するためなら会社から帰るな。
休みを取るな。
だからさっき今井さんがおっしゃったように、ここら辺で、企業のイメージを変えていかないといけないと思うんですよ。
だからブラック企業じゃなくても、われわれの意識全体が、もうそれをブラックにしちゃっているので。
で、なおかつ経済状況が悪かったっていうことで、ますます取れない、取る人間は裏切り者だと。
あと会社の効率性を下げて、利益を下げる人間だってことが、先生がおっしゃったような、われわれ、権利として持ってるのに、その権利が行使できない。
だから、サラリーマンの在り方そのものを、改革しなければならないんで、最近、企業が夜7時にもう強制的に帰らせる企業もあるんですよ。
むだになんか上司がまだ残ってるから、いるという、お芝居みたいなのむだだし、早く帰ったほうがいいですよ。
だから、だんだんそういうのが増えると、その個人主義的に休暇、堂々と、行ってきまーすっていう気持ちになりやすいと思う。
先ほど話題に出たフランスでは、バカンスの出発率と長さというのの統計があるんですけれども、企業の中の地位が高ければ高いほど、よく出かけるし、かつその期間も長いというのは、はっきり出てるんですね。
休暇を取るということが1つのステイタスシンボルになってる。
なるほど。
じゃあちょっと、ここで届いているご意見、ご紹介します。
零細のサービス業経営者だけど、休むのが怖い。
月の稼働日が少ないと、売り上げが心配。
休みはいらない。
今、雇用されている人数がぎりぎりだから、休んでいる人の分をフォローできる余裕がないのよね。
こうしたツイッターきています。
介護職をしています。
3連休すら取ることが難しいのが現状です。
きつい労働、安い賃金、仕事はやりがいがあるのですが、辞める人は多いです。
うちの会社は有休を取ることができません。
取るとボーナスが減らされるらしく、みんな怖がって取らないようです。
つらい会社ですと書いておられます。
メールでもですね、大阪府の51歳の女性から。
休まれて困るような、最低限の人数しか雇っていないので…。
病気やけがでさえ、休むことができない。
その長期休暇は夢のまた夢。
とりあえず、有給休暇だけでも言い出しやすくしてよというような声がいっぱいきているので、実はこれを現状を変えようと、立ち上がった社長さんたちを、これからご紹介いたしましょう。
中山アナウンサーです。
先ほどのそちらのプレゼンにもありましたし、今、お話にもありました、この有給休暇って、労働者の権利。
なのに、取られていない、その意識にはこんなのがありましたね。
周りの目が気になるとか、自分がやらないと。
この意識を、変えた取り組み、企業があったので、ご紹介いたしますよ。
どんなふうに?
ナイスアイデアで堂々と休める会社に!ということでまず、こちら。
東京のIT企業、ITベンチャー企業の会長、土屋さんが取り組んだのは、言い出しにくい雰囲気を変えようというものです。
いきますよ。
この企業、インターネットショップの会社などに対して、商品が売れやすくなるホームページのデザイン、提案するようなお仕事してるんです。
創業した10年前、仕事を軌道に乗せようと、みーんな一生懸命、バリバリ働いていました。
有給休暇取りたいなんて言い出しにくい雰囲気。
実際に取った方、ほとんどいなかったです。
中には、ある女性、こんなふうに思っていたそうなんですね。
そんな中、両親が私、亡くなっていて、今度、妹の卒業式に出てあげたいと思ってるんだけど、まあみんなね、会社こんなに忙しく働いてるのに、家族のことでみんなにそんな休む、家族のことで休むなんて、みんなに理解してもらえるのかしらっていうようなことを思っていらっしゃった。
それを、この会長さん、耳に入ったんです、その情報が。
それを聞いた土屋さん、ちょっと考えました。
ならば、みんなに理解してもらえるきっかけを作ったらどうだろう。
そのきっかけにねらいを定めたのがここ。
プレゼンです。
これ、会社で仕事でプレゼンする機会が皆さん多い。
だったら皆さん、それにも慣れている、だったらそのプレゼンで、休みたいって思いをみんなに伝えてもらえばいいかなというふうに思ったんです。
早速、こちらの女性、プレゼンに挑みます。
会議の場で、休みたい理由をみんなに伝えました。
すると皆さん、聞いてみたら、ぜひ休んで行ってきなよ。
大きな拍手が起きて、この女性、特別な休暇をもらい、休めることになったんです。
この女性、妹さんもびっくりするぐらい驚いたということで、サプライズ休暇という名前がこの休暇に付けられています。
これがきっかけとなりまして、社内では、こんな思いが広まっていった。
私も休もうかな。
すると、続々、プレゼンに臨む人が出てきた。
例えばこんな方も。
僕、彼女の誕生日に、彼女が大好きなひまわり畑に連れていってあげたい、だから休みが欲しいんです。
というようなことを言ったら、同僚の方、あっ、それすてきじゃん、いいね、頑張れよ、行ってこい、休みいいんじゃない?というふうになっていった。
これも許してくれるんですか?
こんなことしないと休めないんですか?
気軽にまず言い出しやすい雰囲気を作ってあげたということで、どんどん、皆さん、自然に有休くださいって言える雰囲気が出来ていったそうなんですね。
いまや、もうこの取得率が、にーん、にん、60%まで上がった。
でも、休みたいたびに、これやらないといけないんですか?
ちょっとプレッシャーですよね。
今ほとんど使われていないということです。
そして皆さんね、プレゼン得意な方だったから、気軽にやって、仕事の延長線上として臨むことができたんですね。
もう、だから言い出し安い雰囲気に変わったっていうことなんですよ。
だから結局、なぜ休めないかっていう3つの理由があるとしたら、これですね、個人の意識を変えないと、職場としても会社としても、人材を集めるためには、休める会社にしたい。
けど、みんなの意識が邪魔してるみたいなケースだったんですね、これ、きっとね。
そうですね、今、個人の意識ですけど、その上の職場の風土に関連して、こちら、ご紹介いたしますよ。
こちらは静岡県の仏壇仏具の販売会社。
社長の浅野さん。
互いの仕事を覚え合おう!ということで、取り組みを進めました。
この会社、悩みがあったんです。
従業員30人ほどなんですが、年に実に5、6人が辞めていた。
理由に挙げていたのが、だってこの会社いると、有給休暇取れないんだもん。
実際、取得率が20%ほどだったそうなんです。
その原因を考えてみたんです、社長。
そうすると、これか、仕事の専門性だなと思ったんですね。
1つの店舗に4つのお仕事、役割があった。
それぞれ専門的、例えば販売。
これ、仏具の販売、売るというお仕事ですけど、実際、仏具って宗派ごとにいろいろあるそうなんですね。
その宗派ごとにそれぞれの特徴を覚えないといけない。
それをアピールして売らないといけない。
なかなか難しい、専門的。
そしてこちらを見ても、設計もそうなんですね。
パソコンで仏具、墓石のデザインをするわけなんですけれども、お客さんのニーズに合わせて、一つ一つ細かく丁寧にニーズを聞き取って作り上げないといけない専門性が必要。
だから、それぞれに大きな垣根があった。
従業員の方々も、ああ、自分が抜けたら会社に迷惑かかるなぁと、休みがなかなかもらえなかったという。
行けなくて、ぶつぶつ言ってたでしょうね。
ぶつぶつね。
そこでこの社長、考えました、この垣根、取っ払っちゃえ。
みんなで仕事をフォローし合えば、休みも取りやすくなるんじゃないかということで、社員の皆さん、猛勉強です。
いろんなお仕事ありますけれども、それぞれのマニュアルをしっかりと読み込む、100ページ近くあったそうです。
そして休み時間にはそれぞれの仕事を教え合う。
これね、一見大変そうですが、実は皆さん、新たなね、分野を知ることができるっていうことで、楽しかったそうなんですね。
僅か1か月で、それぞれの専門、しっかりと全部覚えることができたそうなんです。
となると、こうですよね。
販売の方が、ちょっと休みを頂きますね。
休んで有休もらいます。
そうすると、設計の方がこの販売のカバーができる。
この販売、この設計の方がまたお休みになっても、こちらからカバーができるということで、辞める方がいなくなり、効率アップ、業績アップ、この有給休暇取得率が、まだまだ、97%まで上がったっていうんです。
これはだから、社長さんたちは、どちらも、自分の会社が魅力的な会社になってほしいと思って、人材の集まる会社になってほしいということで、休暇をちゃんと取れる会社にしようとされたんですね。
大抵の日本の職場っていうのは、そもそも仕事って聖域にプライベートを持ち込むなっていう、そういう職場風土って強いんですけれども、最初のIT企業みたいに、あえて自分たちのプライベートライフを見える化して、知ってもらうことによって、それぞれ人生ありますから、お互い見える化意識を持とうというライフの見える化っていうんですけれども、あともう一つは、次の会社みたいに、ワーク、見える化、そもそも仕事が…化してしまっていると、抜けたら、周りはフォローできなくて困るっていう状況ですけど、あえてそういう職場でみんなで一人三役、隣の人の仕事もできるようにすることによって、助け合う。
これは単に休みやすくするだけじゃなくって、業務の効率化、そもそも人の目が入ると、もっとこういうふうにしたほうがいいんじゃないか、ほかの人が入るとこういうふうにパスしたほうがいいんじゃないか、全体の業務が効率化して、この会社、すごく業績が上がってます。
やっぱり経営者のマインドを変えるっていうことが、決定的に重要ですよね。
やっぱりこれまでの大量生産の時代は、みんなが一斉に長時間働いて、また一斉に休んでっていう働き方が合ってたと思うんですけれども、これからはやっぱり、いかに付加価値を付けて、物やサービスを売っていくか。
いかにユニークなもの、ユニークなデザインのもの、ユニークな使い方のものを作っていくかっていうことで、そのためにはやっぱり休み安い環境を整えて、社員に異文化体験をしてもらったり、いろんな人脈を地域で作ってもらったりすることで、それをまた会社に持ち帰って、働いてもらう。
それは企業にもバックしてくる、これからの時代かと。
中小企業はやりにくいって、声があって、実はこの2社とも中小企業で、中小企業って、人口減少社会だと人を確保するの大変ですから、やめられるくらいだったら、休める、働きやすい職場を作って、それで社員にアピールするっていう、そういう企業が増えてます。
大型連休があるかぎりは、結局、休まないと思うんですよ、大半の人が。
大型連休だったら、もう言い訳できてるから、行っちゃうのに、料金高い、こんでるし、大渋滞なのに我慢していく。
やっぱり行政と企業のリーダーシップがないと、行かないと思うんですよ。
だから大型連休なんとかしなければ、お正月、お盆とゴールデンウィークですか、もうそれを分解するとか、あるいは祭日、少し減らすとか、増やすんじゃなくてね。
逆にね、そうですね。
この国の制度3つ書きましたけれども、この国の制度っていうのは、1つはあれですよね、いわゆる、みんなで休める休みのほうを増やそうとしているっていう流れに見えてますけど、合ってるんでしょうか?
今、国の制度、先ほど言いましたように、有給休暇というのが、日本の場合には、もう基本になってるんですね。
ここにありますように、有給休暇というのは、非常に便利で、いつでも取れると、原則としていつでも取れるということになってますので、そうすると、もういろんなものに便利に使うわけですね。
自分がちょっと病気に。
ちょっとこれ、見せてください。
これ、こういうことですよね。
今、日本とフランスとありまして、日本のほうは、有給休暇の中に、病気、ボランティア、冠婚葬祭、レジャーなどの目的に使えますって意味ですよね。
でも、フランスのほうは有給休暇以外に、こっちは無給ってことですか?
病気は一部有給ですけれども、ほかのものは無給ですね。
病気、ボランティア、だからこういうものがほかに設定されているから、有給休暇を、この病気になったときのために、キープしとかなくていい制度になってるってことですか?
それをまねしてくれないと、日本もやってくれないと。
国にとってもいいことなんですよね。
たくさん、みんなが休むと、経済が回っていかないんじゃないかって心配する声があるんですけれども、実は日本人全員が、有給休暇を完全に使うと、16兆円近い経済効果が生まれるって試算もあるんですね。
これは?
これは財政出動を伴わない景気活性化の手段ですよね。
そうですね。
そっか。
ただ、一方で、きょうの特集をうちの社長さんにぜひ見てもらいたい、でもきょうも仕事だから、見てないだろうなというツイッターが来ています。
あとでビデオを送ったほうがいいですよ。
昔、先輩、上司に休日と書いて、仕事と読むんだよと教えられた。
休みを取るやつは職場にいらないと言われたと。
声も聞かれますね。
私もそうですよ。
だって、うちの野田会長に、お前の代わりはいくらでもいる、スケジュールを真っ白にするのは簡単だって、脅されながらやってきたわけですよ、19年。
そんなこと今、ここでばらして大丈夫ですか?
見てますか?そう、だからね。
経営者のマインドを変えることも確かに重要です、でも、どこのセクションがすごく忙しいとかですね、この人は本当に休みを取れないで、ずっといるよというのは、従業員どうしで分かるんです、かなり。
やっぱり一番自分たちが、一番よく分かってるので、そこでやっぱりみんなで話し合って、この部分は足りないので、少し回したらどうかとか、いろんな形で提案するような、従業員どうしの話し合いとか、あるいは組織を作るような、そういう取り組みも待ってるばかりじゃなくて、多少やるというのも重要だと思いますね。
やっぱり、抜け駆けを許すことなんですよね。
抜け駆け?
みんな政治家に聞いたら、皆さんに国民を幸せにしますっていう、企業のトップだって幸せにしますって、でも、幸せ、なんなのか。
休暇も取れずにね、ギリギリ働いて、それが幸せなのか。
日本人はね、一緒に苦労することっていうのが、ものすごく得意なんですよ。
一緒に苦しむこと。
だから震災が起こっても、みんな、本当に、エゴイストにならずに、あの人も困ってるんだからって、忍耐することができるのね。
でも、個別に楽しむことをね、許すのがすごい下手なんですよ。
だから、一緒に苦しむのはものすごく得意だから、戦後もあれだけ空襲があって、何もなくなったけれども、一緒に苦しんで、ここまで来た。
でもマインドを変えて、じゃあ、今、それをやり続けることが本当に幸せになってんの?ってことを考えないと、それをやり続けちゃいますよね。
あれなんですよ、行く、行かないって、ちゅうちょしてる人が、行くと、あっ、行ってよかったと。
99%、絶対思うと思うんですよ。
そうですよね。
あのプレゼンした会社あるでしょ。
会社はみんな苦しい、苦しい、俺はこんだけしか寝られないっていう会話が交わされてる会社と、ああいうふうに彼女と花畑に行きたいってね、そういうことの会話がね、交わされてる会社とどっちがいいかと。
そうですね、ただやっぱり、こんなご意見来てますよ。
なんか、きょうの深読み、異次元の国の話としか思えない。
社長の考えが古くて有休は取らせない方針の会社は、社長に罰を与えてほしい。
でも、それはそうですね。
でも、だからこれからは、そういう会社に人が集まらなくなる、優秀な人が採れなくなって、逆に会社が困っていく。
だから、でもやっぱり、これだけ夢物語じゃないのという声が来てるってことは、実際、そちらにかじを切る、思い切ってそこに踏み出すってことが、かなりハードルが高いんだと思いますが。
どうすればそのハードルは越えられますか?
僕、今まで4000社調査してきて、基本的に不祥事が頻発してる会社っていうのは極めて休暇消化率低いです。
これ、2つ理由があって、そもそも業務抱え込んでいると、不祥事の温床です。
業務をオープンにして共有する、カバーすることによって、みんなでチェックし合えるってこともありますし、またもう一つは、これだけソーシャルメディアが発達してると、社員一人が悪さをしちゃうと、会社全体の信頼性が損なわれる。
だからそもそも休暇っていうのは、単に仕事をしない期間じゃなくて、人生の質を高めて、充実した思いで仕事をする、…が高まる、人間力が高まる機関なんで、そこに投資をするって考え方が重要だと思います。
そういうふうに会社の経営者を説得するっていうことでしょうか。
こんなメールが来ています。
フランスのようにバカンスが習慣になれば、人生をもっとエンジョイできて、幸福感が増すのではないか。
なんでフランスは、バカンス大国になれたんですか?
最初から働いてないんじゃないかなと思うんです、思うぐらい。
フランスにもモーレツ社員いるんでしょ。
最初は景気対策ですよね。
景気対策?
ですよね、フランスは。
あと、バカンスで休んでるときに非正規の人が入ってきますから、ワークシェアにもなってますよね。
それがこれ、これ、期待されるこれですね。
いや、でもそれは国がかじを切ったということですか?
いやいや、そうではなくて、フランスも戦後、ルノー公団という、当時はルノーは公団だったんですけど、
公団?
公車です。
車の?
ルノーの車。
そこが協約を結んで、2週間、3週間って、それに追いついて、法律がどんどんどんどん休暇の日数を増やしていったんです。
これが非常に普及していって、そのあと法律が追いついていった。
だから基本的にはやはり労使がイニシアティブを取って、休暇制度を作り上げたというふうに言っていいと思いますね。
1個はこういう制度ですよね、そしてなんかさっき、義務化してるって言ってませんでした?有給休暇、連続休暇をフランスでは。
2週間から4週間の範囲内で夏の期間に与えなければならないという、最低の連続期間が2週間であるということですね。
上限が4週間。
しかも夏なんですか?
まず夏。
夏与えて、もちろん余れば冬、冬期に。
イタリアもね、大体あのへん、似てますけど。
同じ時期にみんなが休んだら、また混みますよね。
そうなんですよ、それがやなんだ。
よけい疲れちゃうみたいなことになりますけどね。
それはフランスでも大問題で、もう夏になると、高速道路がザーッと混んで、っていうことではありますけどね。
パリの街が空っぽになってしまうという状況が生まれてきますよ。
それは問題なんですけども、そういうものと戦いながら、しかしそれは休暇をやりたいという話なんです。
でも日本でもまだね、社員の話でフリーの人とか、契約社員とか、何も言えない立場の人多い。
あと、例えばお弁当売る店だと、もう大変なんです、売り上げそのものが。
休みイコール迷惑って、やっぱり思わざるをえないところが多いからね。
そこを思い切ってかじ切りをするには、何か休日をちゃんと取らせないとだめですよ。
だめですよという企業に対して、義務づけが必要だったり、何か休暇をどうするんでしょう、休暇取らないと。
本当は国会議員に言いたいんですけど、ただみんなきょう、海外行ってるからね。
買い取り制度っていうのがあるんじゃないんですか?
しかし買い取りは、本当の意味の休暇を与えたことにはならないですよね。
お金を与えることだけになる、休暇を取らないから、その分、お金を渡すってことですよね。
買い取りというのは。
だけどそうすれば、企業はお金払うぐらいだったら、休みあげようっていうことにならないですか?
そうですね、実際日本の企業でも、外資系の企業は、取らせないと、実際それでその分の利益が減っちゃうので、上司はどんどんどんどん取れ、取れっていうふうに100パー、取得の職場が多いんで、買い取りっていうのは一つの選択肢だと思います。
あとね、ブラック企業みたいなところを消費者が使わないってことですよ。
そこで、ちょっと安いかもしれないけど、そこの労働者がそんなことになってたら、結局、その商品を買い続けるってことは、自分が労働者になったときに、それを認めてることになるわけだから、だからやっぱり、われわれが一人一人のマインドが変わっていかないと。
あとやっぱり、格差を縮小していかないと、やっぱ厳しい職場で取れませんよ。
だからそこをしっかりと、ちゃんと小さい企業とか、応援していくっていうことも含めた意味で、みんなが幸せになっていくということを考えていかないと、勝ち組みだけが、いい休暇取れるってだけでは、やっぱりまずいんじゃないですかね。
すみません、もう一つ、世界にあまり例のない、この、または分割したというのを取っていただきたい。
労働基準法が。
取れば、つまり10日間というのは、2週間のことですからね。
それで連続した休暇というのが、それで国際的なスタンダードになると、合うことになる。
誰でも、その非正規の方でもみんな同じように取れるという。
これを取り除けば、これだけでだいぶ変わってきたように。
2週間連続って、大きいですよね。
この間、初めて20年間、芸能界にいて、10日間、初めて連続で休んだんですよ。
初めてだったんですか?
初めてだったんです。
だけどそれは、息子、1歳4か月になる息子と、旦那さんと、すごくね、家族の絆が深まって、帰ってきてから、すごくけんかとかもしなくなったし、お互いが個々のことをすごくね、尊重し合えるようになったりとか、いい結果が出てるんですよ。
だからね、家庭も会社みたいなもんですから。
これね、実は労働者っていうか、お父さんを救うんですよ。
会社に一元化しても、それしか人生がない、ほかに居場所がない、その人が会社からリストラされたりとか、今度は退職する。
もう居場所がなくなっちゃうのね。
だから、いるときから2週間ぐらい取っといて、自分の居場所をもう一つ作っておくみたいなね。
大丈夫ですかね?でも、京都府の47歳の男性からは、こんなメールが来てますよ。
2週間も3週間も休んでもやることがない。
別荘があるわけでもないし、時間を潰せない。
それね、3年間ぐらいやったらね、いい休暇の使い方が分かるんだけど、1年目はね、分かんないです。
家族サービスでへとへとに疲れて戻ってきちゃうという心配もないですか?
でもフランスの長期休暇というのも、全くっていっていいぐらい、お金使わないんです。
自分の車でどこか行って、オートキャンプ場に行って、1週間、2週間ぼんやり過ごして帰ってくるという、せいぜい自転車を運んで、そこらへんで自転車に乗るという。
フランス、自転車文化っていうのは、長期休暇を取るようになってから。
そうです、そうです。
そうなんだ。
1936年に休暇制度が出来たときに、自転車の大ブームが起こったんですね。
それで今もツール・ド・フランスとか、そういうのがありますですよね。
安く過ごせる。
そうですね、海外の人って、あんまり海外旅行でお金使ってないですよね。
日本人だけですよね、ああやってツアーとかで、朝から晩までびっちり。
買い物も行かないです、ほとんどね。
だから安く遊べる楽しみ方も、なんか、全然少ないような感じはしません?
でもフランスの人見習って、ビーチでごろごろしてれば、いいんですよね、本読んだりとかね。
会話とかが楽しいわけだよね。
そうですよね。
日本の夫婦はさ、夫婦で2週間も置かれたら、何しゃべったらいいんか分かんないんだよね。
だから退職後に2人で何しゃべっていいんだか分かんなくなって、大変なことになるわけだよ。
熟年離婚みたいになったりね。
だからもう、若いときから、コミュニケーションが楽しいと。
だからきょうは、会社に行って休むことですよ。
2014/05/03(土) 08:15〜09:30
NHK総合1・神戸
週刊 ニュース深読み「休めない?休まない?大型連休に考える“日本人と休暇”」[字]
連休まっただ中!日本人と休暇について考える。働く人の権利である有給休暇。日本人の取得率は世界最低レベルだ。なぜ休まないのか?それとも休めないのか?深読みする。
詳細情報
番組内容
労働者の権利である有給休暇。休む理由がどんなものでも堂々と休んでよいはずなのに、職場の目が気になってしまう…。ある調査では、去年1年間の有給休暇消化率は世界の中でも最低レベル。日本人は休暇を楽しむのがちょっと苦手なのかも。休む権利があるのに、なぜ私たちは休むことに遠慮がちになってしまうのか?もっとゆったりと休暇を楽しめるようになるためには何が必要なのか?とことん深読みする。
出演者
【ゲスト】山田まりや,デーブ・スペクター,【解説】九州大学教授…野田進,東京工業大学教授…上田紀行,東レ経営研究所研究部長…渥美由喜,【キャスター】小野文惠,高井正智,【気象キャスター】南利幸ほか
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