心の声
(シロエ)ノンプレーヤーキャラクター。
プレーヤーではないゲームの世界の住人。
あらかじめ設定されたセリフをしゃべり人格はもたずゲーム内での決められた役割を果たしている存在である。
エルダー・テイルにおいては僕たちプレーヤーを「冒険者」と呼び彼らの事を「大地人」と呼ぶ。
しかしあの「大災害」を経てある変化が起きていた…。
(オープニングテーマ)
(念話・マリエール)…セララ!?無事なんやな!?ああよかった〜ホンマよかったわ〜。
(念話・セララ)…はい。
心配かけてごめんなさい。
それじゃ…。
本当に私助かったんですよね…?一気にライポート海峡を越えたからね。
(にゃん太)ヤツらはグリフォンを持ってないにゃ。
ここまで来ればもう大丈夫ですにゃ。
あ…安心したら何だか…皆さん…ありがとうございましたぁ〜…。
(腹の虫が鳴る音)
(直継)おっこっちは安心したら腹の虫祭りか!
(アカツキ)ひ…人のせいにするなバカ直継!
(一同の笑い声)つかコレ…自分らで設置すんのかよ。
直継グランドシート広げといて。
…ってシロエお前アウトドア趣味だっけ?昔本で読んだ事があって。
とは言っても現実だとこんなにすんなりとはいかないだろうね。
何が役に立つか分かったもんじゃないなこの世界じゃ。
(草の音)…野生の鹿?モンスター以外にも動物っているんですね。
これは…腕の見せどころですにゃん。
え?よしっと。
寝床確保だぜっ。
これがゲームならただログアウトして寝ちゃえばいいだけだったけど…。
どうせならこういう手間も楽しんでいかねえとな。
でも…肝心の食事がね。
見た目はフツーにうまそうなのにどれも味のない湿気った煎餅…。
セララたち遅いな。
…匂うぞ!?何だよ急に。
…ってこれは肉の焼ける匂い?匂いに釣られてハラペコさんがやって来ましたにゃ。
…つってもサ匂いをおかずに味のしない肉を…。
う!うぅ〜!?うんめぇっ!主君主君これは何と言うべきか至福だ!噛んだ時の弾力溢れ出る肉汁…!脂身の甘み!絶妙の塩加減そして隠し味のローズマリー!これは紛れもなく…本物の料理だ!食いモノの味だ!至福の食事だ!すげ〜よ班長お代わり!まあまあ…そうガッツかなくてもまだたくさんありますにゃ。
けど一体どうやって…。
うふふ。
にゃん。
素材をそろえメニューから作りたい料理を選ぶ。
すると見た目はそのとおりの食料アイテムが完成しますにゃ?ええ。
ゲームと変わらず。
けど味がしねぇ。
(にゃん太)ゲーム時代の発想からは離れるにゃ。
野菜や果物のような素材アイテムにはそのものの味がありますにゃ?要するに現実世界と全く変わらずこのようにメニュー画面からではなく自分の手で素材を切ったり焼いたり普通に料理を作ればよいのですにゃ。
それは僕らも試しました。
けどほら。
見ろよこれ!煮込めば変なペーストになってしまうしどうやっても料理なんてできなくてだからこの世界ではそれがルールなんだと…。
(にゃん太)それは作る人が料理人でないかもしくは料理人のスキルレベルが低いために起きる現象ですにゃ。
って事は…。
そうですにゃ。
我が輩のサブ職業は料理人。
なるほど。
適正なスキルを持った人間が実際に作ればいいのか…。
心の声確かにこれまではゲーム的発想だった。
…ん?って事は…。
にゃん太老師。
ろ…老師?改めて自己紹介を。
アカツキといいます。
職業はアサシンレベルは90。
さっきは見事な動きだったのにゃ。
とんでもないです。
あの戦いぶり敬服しました。
何だ?俺の時と態度が違うなぁ。
当たり前だバカ継。
略すな!じゃあデカ継。
変わってねぇ。
アハハ。
シロエちにもいい仲間ができたのにゃあ。
さあセララさんも。
あはいっ。
きちんとご挨拶もせずすみません。
三日月同盟のセララといいます。
まだ駆け出しのドルイドでレベル19のひよっこです。
サブは家政婦で…あのっ先ほどは私のつたない回復呪文でご迷惑をおかけしました。
十分助かったって。
うん。
ありがとうございます。
…シロエさんも本当に。
…え?本当にどうもありがとうございました。
えええと…いや別に大した事してないから。
シロエちは昔から照れ屋さんですからにゃ〜。
セララちゃんはアレだな。
クラスのかわいいランキング3位だけどラブレターをもらう数は一番多い系だぜっ。
は…はい?んがっ。
主君失礼な人に膝蹴りを入れておいた。
だから膝も事後報告もやめろって!ついでに肉を没収した。
あ〜動けね〜…。
食べすぎだプヨ継。
それで古いお知り合いなんですよね。
にゃん太さんとシロエさん。
(にゃん太)直継っちもですにゃ。
ゲーム時代我々が所属していた団体があったのですにゃ。
放蕩者の茶会…「デボーチェリ・ティーパーティー」という…。
そういえば…かつて数々の高難度クエストを攻略した伝説のパーティーが存在したとか…。
まさか主君と老師の事だったとは。
いや俺もだから!
(セララ)じゃあ皆さん一緒のギルドだったんですね。
あれはギルドじゃないんだって。
たまり場みたいなもんかな。
所属するギルドも性格もバラバラ。
共通点は何もナシ。
たまたまそこに居合わせたような感覚で冒険を楽しんでいたのにゃ。
心の声これで合点がいった。
主君らがハイレベルのクエスト攻略の証しグリフォンを所有している事そしてあの見事な連携…。
私も主君とはそれなりの戦闘をこなしてきたが今の私では…まね事すらおぼつかない。
もっと精進せねば…。
アカツキ?食べすぎたか?いや…ただその話には一つウソがある。
…え?そんな伝説のパーティー直継がメンバーであるはずがない。
ウソじゃねえよ!
(にゃん太)それにしても実にいろんな所へ遠征しましたにゃあ。
仲間も大勢いて楽しかったなぁ。
にゃ〜…。
心の声
(セララ)にゃん太さんカッコいい…優しくて頼りがいがある美青年…ううん渋いオジサマのはずだから美中年?でもスマートすぎるのが困りますぅ…一緒にいると私が太めに見えちゃうから…ちょっとプヨプヨちゃんだからなぁ私…でもでもっ…。
(シロエ直継アカツキ)分っかりやす…。
にゃ?にしても中年趣味って!大人の魅力でしょ。
にゃ〜にゃ〜うるさいけどな。
アハハ…。
セララは趣味がいい。
えっ…アカツキも班長はOKなの?老師は一流の剣士だ。
心の声それはともかくう〜んにゃん太班長はアリなのかぁ…。
主君主君。
ん?主君は剣士ではないが…大層な手練れだと思うぞ。
ええっと…それは慰めてくれてる…の?…別に。
こうして見るとあどけない顔だなぁ。
いくつくらいなんだろ。
見た目はあてになんねえからなこの世界じゃ。
外見だけならアカツキなんか小学生…。
中学生くらいかな。
…だとしたらあの双子と同じくらいか…。
双子?ゲーム時代にちょっと知り合ってね。
女の子の職業はカンナギで男の子はサムライだった。
回想
(トウヤ)兄ちゃん兄ちゃんヘイストップ。
回想
(ミノリ)あの〜お聞きしてよろしいでしょうか…?質問!私の魔法が弱くて弟の傷が治らないんです。
アイテムを買わなきゃいけないらしいんですけど。
どこに売ってるか分からなくて。
俺の技もほしいんだ。
兄ちゃん知ってたら教えてよ!もしかして今日が初日なのかな?
(ミノリ)はい。
(トウヤ)そうだぜ。
へえお前ってそんな面倒見よかったか?損得勘定で近づいてこられるのは嫌だけど…。
にゃ〜…。
2人は初心者だったし冒険が楽しくてしかたがないって感じだった。
だからしばらくいろいろ教えてあげてたんだ。
師範システムを使ってね。
師範システム…?高レベルプレーヤーが低レベルプレーヤーと一緒に遊ぶためにレベルを下げるシステムなんだ。
ほとんど使うヤツはいなかったけどな。
リスクがデカイし。
全てのステータスが一時的にせよ大幅に下がるからね。
なぜわざわざレベルを下げて…。
ああ…なるほど。
さすがアカツキさん察しが早いにゃ。
そんでその双子は?フレンドリストにはいるよ。
お姉ちゃんはミノリ弟はトウヤって名前。
実はあの「大災害」のあとにも見かけたんだ。
やっぱし巻き込まれたか。
直前まで一緒にいたけど気付いたらアキバに引き戻されてて2人もどこかに…。
私も廃虚の中に転移させられた。
声かければよかったのによ。
あっちはあっちで大変だったろうに。
うん…。
まあシロエちにもいろいろあったのでしょう?僕たちも精いっぱいだったから余裕が…なかったんだと思う。
それに見かけた時は2人ともギルドに入ってて。
そうなのか。
当時の2人のレベルは8。
今はもうちょっと上がってるかな。
ギルドにも入ってるなら大丈夫だと思う。
時にシロエ君よ。
ミノリちゃん…カワイイのか?知らないよ。
リアルでは声だけのやり取りだったし見かけた時も顔までは…。
いやいやいや声だけでも分かるものは分かる。
バカスケベ直継。
ムッツリよりマシだろ!黙れ。
茶がマズくなる。
じゃあムッツリとオープンどっちがいいかについてじっくりと…。
(雷の音)
(念話)お〜いシロエ!雨雲がきてるぞ。
(念話・にゃん太)シロエち今日は早めに雨宿りの場所を探した方がよさそうにゃ。
(念話)ええ。
このゾーンだと…あの林の先に集落があったはずだ。
(牛の鳴き声)ここってどの辺だ?アーブ高地の南端辺りだろう。
シロエち。
はい?あれからずっと一人でいたのですかにゃ?え…。
どこのギルドにも入らずに。
は…班長こそあのギルドはどうなったの?ほらえ〜とギルド「猫まんま」。
(セララ)何ですか?それ。
誇り高き猫人族のみで結成された組織なのにゃ。
気に入った縁側だけど家は老朽化。
そんな感じだにゃ〜。
へぇ…。
すてき…。
(にゃん太)しかし風雪に耐えかねて母屋が倒壊したのにゃ。
要は解散したんですね。
(雨の音)こんちは〜っす!旅の者です。
よろしければ一晩雨宿りを…。
(ヒョードル)おやおや冒険者の方ですかな?これは珍しい…。
ども!ようこそアーブの村へ。
心の声ノンプレーヤーキャラクター大地人か…。
私は村の世話役ヒョードルといいます。
よろしく。
あ…よろしくお願いします。
へぇ名前あるんだ。
うわぁ…。
この納屋でよければ自由に使ってもらって構いませんよ。
助かります。
おおっ!?干し草だ!どけ。
人数分に分けるのだ。
…ンだよォ。
かまどなどはないですかにゃ。
ああそれならあちらに。
にゃん太さん行きましょ!食事の支度!もっとよこせよ!これは主君の分だ!元気のよいお仲間ですな。
いや〜…。
そうですかアキバの街へ。
はい。
我々大地人はあまり旅をしないもので。
旅の話ならいくらでもあるぜ。
ほう聞かせてもらいたいですな。
おおそんな所にいないでこっちへおいで。
怖がる事はない。
(イワンミーシャ)こんにちは。
こんにちは。
かわいいな。
何て名前?ミーシャ。
イワン。
ミーシャにイワンか。
いい名前だ。
うん。
う…。
ニンジャ…?ニンジャだ〜。
ニンジャー!シュリケン投げて〜!お〜おすっかり懐いてしまったようだ。
子供同士だもん。
な〜!?
(ヒョードル)あれは私の孫でね。
いやぁ生まれる時は大変だった。
そうなんですか。
外は大雪。
この子らの父親は街に行商に行っていて男手は私だけだったから山の向こうの医者まで母親を…。
・
(イワン)じいちゃん来て。
おっ。
あ〜はいはい。
イベントがらみでもないノンプレーヤーキャラにもあんな過去話があるんだな。
話せば話すほど人間にしか見えなくなるぜ。
…人間なんだよ。
え?あの人たちにも名前があって家族がいて感情や思い出もある。
僕ら冒険者は強靱な肉体を持ち何度命を落としてもよみがえる事ができる。
むしろ僕らの方がこの世界では異質な存在なんじゃないかな。
そうだな…。
大地と共に生きる…まさに大地人。
大災害からこっち大地人の数がやけに増えた気がしてたけどさ…。
俺らが意識していなかっただけなんだろうなゲームだった頃は。
…かもね。
じゃ〜ん!見て下さいこれ。
ご近所を何軒か回ってみたのにゃ。
話をしたら食料を売ってくれたのにゃ。
(セララ)すごいんですよ!チーズでしょソーセージでしょ。
それって加工品ではないのか?一体どうやって?いや…そういえば素材アイテムだった。
ヘンなとこだけゲームなんだよなぁ。
(セララ)バターもあるし卵もあるんですよ。
お砂糖とかもススキノで買っておいたからクッキーが作れますねにゃん太さん!にゃ〜。
クッキーですか。
うわぁ!
(イワン)何これ!
(シュレイダ)もたもたすんな!トリフィドどもがリスボーンする前に戻るぞ!回復役は神殿送りだしよ。
ったく何で俺がこんなヤツらのおもりなんか…。
ついてねぇなぁ…。
大丈夫か?
(五十鈴)…ごめんね。
なんかふらついて。
アイツ…アイツのせいで今日も2人仲間が死んだ。
でも…悔しいけど私たちが弱いから…。
ついてねえなぁ…。
ノルマ達成できなかったじゃねえか。
おめえらのレベルが低すぎっからだぞ!…違う逆にアイツのレベルが高すぎて目立っちゃうからダメなんだ。
どういう事?よく分かんないんだけど敵がみんなアイツに寄ってくんだよ。
本当は俺がカベ役として引き付けなきゃいけないんだけど。
だからいつも陣形がガタガタになる。
そういえば確かに…。
あ…そっか…。
だからあの兄ちゃんは師範システムってのを使ってくれてたんだ…!
(シュレイダ)おら!無駄口たたいてねえでさっさと歩け。
(トウヤ)くっ…ほらアキバまでもうちょいだ。
頑張ろうぜ。
(五十鈴)うん…。
(ミノリ)その傷しばらくしたら勝手に回復するとはいっても…毎日大変ねトウヤ…。
ミノリこそその指…。
一日中針仕事だから…。
くっ…何でこんなギルドに入っちまったんだ…!しかたないわ。
私たち何も知らなさすぎた…。
(シュレイダ)おら時間だ。
出せ出せ。
お前らはついてるよなァ。
役立たずでもこうして1日3食も頂けるってんだからよォ。
(シュレイダの笑い声)こんな時あの人だったらどうするシロエ兄ちゃんだったら…!シロエさん…。
よ〜しそろったな。
行くぞ。
今日はしくじるんじゃねえぞ?分かってんだろうな!・
(マリエール)セララ!ホンマよう無事やったなぁ。
シロ坊ありがとう!・礼には及びませんよマリ姐。
(トウヤ)今の声絶対そうだ…シロエ兄ちゃんだ…!・
(シュレイダ)おい何やってんだ!早く来い!
(エンディングテーマ)子育てや教育に関する悩みに答える番組…2014/05/03(土) 17:30〜17:55
NHKEテレ1大阪
アニメ ログ・ホライズン「アキバへの帰還」[字][デ]
アキバへと南下の旅を続けるシロエたちは道中、ある村で「大地人」の一家と出会う。人格も個性も持たぬはずだった「大地人」と話をするうちに、直継は違和感を覚える…。
詳細情報
番組内容
セララとともに「ススキノ」を脱出したシロエたちは、アキバへと南下の旅を続けていた。その道中、一行はある村で「大地人」の一家と出会う。もともとゲームの中に存在していたキャラクターにすぎない「大地人」は、人格も個性も持たぬはずだったが、目の前で話をするうちに、直継は違和感を覚える…。シロエたちは、自分たちが投げ出されたこの世界が「ゲームだったころ」と同じではないことに、徐々に気づかされるのだった。
出演者
【声】寺島拓篤,前野智昭,加藤英美里,中田譲治,山下大輝,田村奈央,松井恵理子,原由実,久野美咲,宮下栄治,佐々健太
原作・脚本
【原作】橙乃ままれ,【原案】ハラカズヒロ,【脚本】入江信吾
監督・演出
【監督】石平信司
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
アニメ/特撮 – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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