子育てや教育に関する悩みに答える番組…今回番組で取り上げてほしいテーマを聞いたところ堂々の1位だったのが…しかし子どものやる気をアップさせる方法について聞くと8割以上が「どうしたらいいか分からない」と答えた。
そこで今回の「エヂュカチオ!」は…子どもの力を引き出す教育情報番組「エデュカチオ!」。
月に一度の放送が毎週になりました。
お二人どうぞよろしくお願いいたします。
全てが新しくなったんで僕やる気が出てきました。
僕なんかほらピンクだらけでしょ。
もうやる気満々なの。
よろしくお願いいたします。
さあ今回のテーマが「やる気」という事で子どものやる気でも特に勉強というところがすごく気がかりなところだと思うんですけど。
僕も現場で教師やってる時なんか…こんな結果が出てるのでご覧下さい。
2012年にOECDが15歳のお子さんを対象に行った国際調査では日本の子どもの学習意欲というのはどの項目も低いという結果が出ているんですね。
「自信がない」というところだけ逆にプラスで突出してるんですが。
でも実は成績自体は調査した国の中では4位という事で成績はいいんだけども意欲が低い。
だからこのOECD事務局からいつも言われるのは日本はやる気がこんなに低いというのは大問題だってずっと十何年間指摘され続けているの。
そこは現場的にも打破できないんです。
ここまではね先生やお母さんが言ったところまで結果出すか分からないけどそれ以上伸びていかない。
子どもの勉強について悩んでいるご家庭を訪ねた。
最初は埼玉県にお住まいの…2人の小学生の子を持つお母さんは最近長女のあいりちゃんの宿題について悩んでいるという。
お母さんが気になっているのは宿題をやる気になれずずっとダラダラ過ごしている事。
そこであいりちゃんのやる気をチェック。
帰宅するとまずランドセルを下ろして…。
大好きなテレビドラマを鑑賞。
30分後一応宿題を始めたが…。
テレビドラマが気になってしかたない様子。
このあと夕御飯を挟み結局…続いては横浜市にお住まいの…3人兄弟の末っ子のちなりちゃんは図工でものを作ったり絵を描いたりするのが大好き。
そんなちなりちゃんの勉強についてお母さんはお悩みが。
ちなりちゃんは…学校から帰宅したちなりちゃん。
宿題を始めるのかな?と思いきや…。
さきイカ?裂けるチーズ?今度はゲームか…。
宿題やる事忘れてない?そんなちなりちゃんにお母さんが…。
ちなりちゃんどうする?どうする?最後は栃木県にお住まいの…帰宅してひとしきりくつろいだあと…。
勉強道具を取り出して…が5分もたたないうちに…そのあともこたつの周りをウロウロ。
ようやく座って宿題再開。
と今度はそこに弟のこうきくん登場!チキン…チキン…。
やめてよやめてこうき。
こうきくんの攻撃をきっかけにともきくんの…そのままやる気が戻ってくる事はなかった。
そんな親の願いはかなうのか?教育心理学が専門の速水敏彦教授に聞いてみると…。
速水先生によると…まあそうですよね。
ねえ。
僕は正しい子どもの在り方だと思います。
だってお兄ちゃんやお姉ちゃん弟が「チャーン」「うるせえ」とか言ってやるんだもん。
ほらあの中で彼があそこまでやろうとする姿勢を崩さなかったというのは偉いですよこれ。
それともう一つちなりちゃんね。
僕も「やったの?」って言われたらつい…毎日ありますか。
はいそうです。
でもやはり誰かのサポートというのがあの年代は大事なんですか?うん。
特に小学校の場合でいうと…客観視できるようになるのは思春期なんですね。
思春期になるから客観視して反抗にもなってくるんですけど。
その段階反抗期になるまではちょっと無理だからというので発達段階的にいえば親とか周りの人がサポートしてあげるというのは不可欠だと思いますね。
子どものやる気を研究している…先生によるとやる気はスイッチを押せば入るような簡単なものではない。
エンジンのように調子が上がったり下がったりするものだという。
先生によると子どものやる気は…思い当たる事ありませんか?最初に先生が指摘したのはこの場面。
先生によると…続いてともきくんが宿題の準備をし始めた場面。
お母さんがせかした結果宿題の準備はどこへやら。
再びテレビを見始めてしまった。
子どもがやろうとした時につい畳みかけるように言ってしまう…というセリフ。
ほとんどの子どもはもともとやる気の出る事と出ない事がある。
「やりなさい」とか言われるとカチンときますもんね。
冒頭でお二人「今日はやる気に満ちてる」と言ってましたが東山さんはやる気がなかった時代とか…?ありますよ。
デビューが決まる前の…今思えば。
そうですか。
僕らデビューできるのかなみたいなとこがあって。
やればやるほどファンの人たちも増えて歓声とかも増えてくるんである程度の責任みたいのを感じて…「急に燃える」今いい事おっしゃって下さいました。
ちなみになんですけども…一つは「大変だ!」と思って動きだす…例えば締め切りなり何かに追われる。
そして楽しい面白いと思って動きだす…ブラックエンジンは力が出るけど短期的。
ホワイトエンジンの方は持続性があるという事でお仕事が決まって「よし!」と…。
それでいざ台本を渡されて…これ大変だな…みたいな。
ブラックエンジンみたいのは確かにあって。
命令されたり強く言われるとへこんじゃうって事は東山さんはない…?名前が出てきましたけど。
子どもと先生の関係子どもと親との関係では…「あなたそんなすてきな子なのに何してるのよ」っていう。
なかなか動きださない子どものやる気エンジン。
悩める親に送るとっておきの作戦があった!伊藤先生は秘策を小脇に抱え各家庭を訪問。
こんにちは。
最初に訪ねたのはあいりちゃんのお宅。
先生がまず指摘したのが…録画すればいい。
あいりちゃんのやる気エンジンを動かすためにお勧めする最初の方法は…見たいドラマに気を取られていては勉強は進まない。
テレビと勉強の時間をしっかり分けてめりはりをつければもっと宿題に集中できるはずだ。
もう一つ先生が指摘したのが…名付けて…苦手な教科からスタートしてもやる気エンジンは動かない。
やる気エンジンを暖め勢いをつけるのだ。
最後に勧めたのが…しかし…。
ほめる事でやる気を引き出すというこの方法。
しかしお母さんには疑問が。
認める言葉っていうのは…自分から取り組み始めたら…さりげない…。
「グッド」でいいんじゃないですかね。
まずはめりはり作戦。
お母さんは帰ってきたらまず計画を立てるようあいりちゃんに伝えていた。
どんだけ「相棒」が好きなんだっていう。
自分が作った予定どおり大好きなテレビドラマを1時間鑑賞。
そしてドラマが終わると…。
ここですかさず…お母さんは先に好きな国語からやる事を勧めた。
得意な国語から取りかかったあいりちゃんのやる気エンジンは一気に加速。
そして…。
お母さんさりげなくあいりちゃんをほめた。
夕御飯の前に余裕で…ダラダラやっていた時に比べると…続いてはともきくん。
先生がまず注目したのは勉強していた部屋の環境。
お勧めの作戦は…やる気エンジンを加速させる。
更に集中を途切れさせないために先生は「一緒に作戦」を提案。
友だちと勉強したり家族に勉強を見てもらったりする事でやる気を持続させる方法だ。
やる気エンジンがかかりにくい最初の5分だけでも誰かがそばにいれば効果あり。
お願いします。
結局お母さんが出て行ってもともきくんのやる気は途切れなかった。
宿題にまったく手をつけようとしなかったちなりちゃんも…。
苦手なものは後にする「後回し作戦」で無事勉強を始める事ができた。
残りの2つはスタジオで!勉強にも「相棒」が必要なんですね先生。
そうですね。
ハハハ…。
「後回し作戦というのはいいのよ」って…。
あれは夏休みの宿題ドンと出るでしょ。
やるコツを教える時に必ず僕は言ってました。
好きなのからやっちゃいましょうと。
大体クラスの子みんな終われましたよね。
普通の事すぎてほめていいものかっておっしゃってる場面もありましたけど普通の事を認めていいわけ。
言葉にしてあげるの。
「うわっすごいね。
早く今日は準備してるね」とか。
心の中で思ってるんですよお母さん。
それを声に出すというのはやった方がいいと思う。
6つ目が「イメージ作戦」というものですが。
あれじゃないですか?できてる自分を想像するというか。
まさにおっしゃるとおりで。
子どもの頃イメージしてた憧れの存在とか…。
子どもの目から見ても。
いつかスターにという漠然とした…。
スターにというかそういう意味で…学校教育の場でいうと体験学習というんですけど……というのですごい重視してるの。
東山さんなんかもその典型です。
パチパチパチ…。
イメージ作戦の次はこちらです。
漫画で歴史を学んでみたりとか鉄道が好きなら鉄道を通して地名を覚えたりとか。
漫画ってすばらしいですよね。
漫画すばらしいですよほんとに。
今7つの作戦ご覧頂きましたけど東山さんが自分の子どもに実践したいなと改めて感じたのは?僕が働いてる状況を見せたりとか知り合いとか友達とかそういう方たちに会ってそういう意味での刺激を子どもながらに受けてほしいなと思いますね。
ここで脳科学でも実証されているやる気エンジンを動かすコツを紹介。
1問でもいいからやってみよう!続いて…勉強の合間にキャッチボールをしたりすると集中力が戻ってくるかも。
そして…お試しあれ!一方やる気アップ大作戦では…ピアノ練習中のちなりちゃんにほめてやる気を引き出すごほうび作戦をとったが…。
実はこの時ちなりちゃんは…ここで子どもの力を引き出す…例えば100点を取った時親から「100点ですごいね」と言われると子どもによっては「次も100点を取らなければ」と強いプレッシャーを感じてしまう。
100点という結果をほめるのではなく「がんばって勉強したね」と努力の過程をほめてあげれば次もがんばろうという気持ちが生まれて効果的だ。
ほめたけどもちなりちゃんはプレッシャーに感じてしまった。
どうご覧になりました?小学校3年生にしてはすごいと思います。
ありのままの自分の感情を表現してもいいんだよというのをいっぱい生活の中で体得してるんだと思うんですよ。
どうして泣いちゃったんだろうっていう…形をほめてしまう結果をほめてしまうとまたそういうふうにやらなきゃと思うとしんどくなってプレッシャーになっちゃう。
東山さん今日ご覧になってきていかがですか?やる気が出たら怖いものないと思うのでそのきっかけづくりだけは親がしてあげると多分すごいいい方向に進むんじゃないですかね。
好きな事とか絵を描く事とか。
小さな事から大きな事まで子育てには悩みがつきもの。
こういうお悩みですね。
あ〜これ気持ち分かりますね。
女のお母さんにとっては女の子は分かるんですよ。
だから上のお姉ちゃんの時は心配しなかったっていうのもこれもすごい気持ち分かりますよね。
感情の動きから発想から全然違うんですよね組み立てが。
この子はどうなるんだろうとか…でも結論言いますよ。
これは簡単よ。
お姉ちゃんの時みたいなベタッと一体感のある関係は作れない。
その分さみしいかも分からないけど…そういうのがあれば大丈夫ですね。
シングルは男の子の場合独特の味が出るんですよ。
お母さんの苦労を分かってるしそれからお母さんの家事の手伝いをやってるんですよ。
回っていかないから必然的にそうなるんですよ。
そうするといろんなところでたくましくなってて生活力ができてるからそういう点でいえばシングルだからこそ育ってる面があるんだっていうのでこれもう大丈夫。
絶対大丈夫。
自信を持ってやって頂ければ。
いかがでしたか?次回もお楽しみに!2014/05/03(土) 17:55〜18:25
NHKEテレ1大阪
エデュカチオ!「やる気を引き出す7つの秘策」[字]
子育てや教育の悩みに答える『エデュカチオ!』今回はアンコールにお応えし、4月に放送した子どもの「やる気を引き出す7つの秘策」を再放送!出演:尾木直樹・東山紀之
詳細情報
番組内容
子育てや教育についての親の悩みに答える『エデュカチオ!』今回は、4月に放送してご好評いただいた、子どもの「やる気を引き出す7つの秘策」をアンコール放送。なかなか動き出さない「やる気エンジン」のパワーを引き出すにはどうしたら?叱るのはダメ?ほめる時の心がけは?やる気の性質を解き明かしながら、教育心理学に基づく、家庭でできる「やる気アップ法」を紹介する。【出演】尾木直樹、東山紀之、塚原愛
出演者
【出演】教育評論家、法政大学教授…尾木直樹,東山紀之,【アナウンサー】塚原愛
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趣味/教育 – 教育問題
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