首相 ポルトガルと海賊対策など協力5月3日 8時30分
日本の総理大臣として初めてポルトガルを訪れている安倍総理大臣は、日本時間の3日未明、パッソス・コエリョ首相と首脳会談を行い、海賊対策を含め海上の安全確保の分野での協力を推進していくことで一致しました。
ヨーロッパを歴訪している安倍総理大臣は、3番目の訪問国ポルトガルで、日本時間の3日未明、パッソス・コエリョ首相と首脳会談を行いました。
日本の総理大臣がポルトガルを訪問するのは初めてです。
この中で両首脳は、共に海洋国家である共通点を踏まえ、「力による現状変更の試みは国際秩序に関わる共通の課題だ」として、海洋における法の支配や国際法に基づく公海での自由の確保の重要性を確認し、海賊対策を含め、防衛当局間の連携強化など海上の安全確保の分野での協力を推進していくことで一致しました。
また、日本とEU=ヨーロッパ連合のEPA=経済連携協定の早期締結に向けて協力していくことなども確認しました。
一方、会談で安倍総理大臣は、みずからが掲げる「積極的平和主義」を取り上げ、世界の平和と安定に貢献する日本の方針を説明しました。
これに対し、パッソス・コエリョ首相は「平和と安定に向けた国際的努力に積極的に寄与する日本の取り組みを歓迎する」と評価しました。
さらに安倍総理大臣は、両国の重層的な協力を進めるため、ブラジルやモザンビークなどポルトガル語を使う国でつくる「ポルトガル語圏諸国共同体」に日本がオブザーバーとして参加したいという意向を示し、パッソス・コエリョ首相もこれを歓迎し、「早期の実現に向けて全面的に協力したい」と応じました。
会談のあとの共同記者発表で、安倍総理大臣は「両国はともに海洋国家として発展し、ポルトガルは、民主主義や海洋の自由を保障する法の支配などの基本的価値はもとより、各種の経済的利益も共有する重要なパートナーだ」と述べました。
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