福井ゆかりの戦国武将の戦いに焦点を当てた福井市立郷土歴史博物館の特別展「合戦 生き残れ! 未来(あす)のために」(福井新聞社共催)が21日始まった。合戦図屏風(びょうぶ)や甲冑(かっちゅう)など71点が武将の息遣いを伝えている。
「姉川」「長篠」「賤ケ岳」「小牧・長久手」「関ケ原」「大坂の陣」の合戦図屏風を展示。朝倉義景のかぶととされる「黒漆塗総覆輪二十四間阿古陀形筋兜鉢(くろうるしぬりそうふくりんにじゅうよんけんあこだなりすじかぶとはち)」、朝倉家の木瓜(もっこう)紋をあしらった甲冑「黒韋威胴丸(くろかわおどしどうまる)」、眼光鋭く描かれた「結城秀康束帯画像」など、武将ゆかりの品々も並ぶ。
初日から幅広い年代の歴史ファンが訪れ、戦国の乱世を伝える展示物に見入った。
同展は同博物館の移転10周年を記念して5月6日まで開催(4月14日休館)。講談と紙芝居(3月29日と5月3日)、講演会(4月5日)、落語会(4月13、27日)、学芸員によるギャラリートーク(3月22、23、30、4月6、12、19、20、29、5月4、5、6日)などの関連企画もある。
問い合わせは同博物館=電話0776(21)0489。