アメリカのポスドク問題・研究費不足問題にたいする提言
- 2014/05/03
- 07:36
こんなのを見つけた。
Rescuing US biomedical research from its systemic flaws
筆頭著者の Bruce Alberts は電話帳と名高いあの教科書の著者で有名。他の著者もNIHの元所長など大御所揃いの提言です。
Hypercompetitiveなアメリカの医学系研究環境について、なんとかしなきゃまずいよ!ということ。
日本でいろいろ議論されてるポスドク問題その他すべてアメリカもほとんど同じだということがわかる。
大量のポスドクがポジションが少なくて行き場がない。だから優秀な人が大学院にすすまない。
グラントが通らない。教授たちは通るグラントを書くために四苦八苦して研究する時間がない。研究内容も保守的になってトライアンドエラーじゃなくて、トライアンドトゥルーになってる。
少数の”high profile"雑誌に論文を載せることが目的になって研究結果を過剰に記述し、それは歪んでいって不正を招く結果になっている。
有名雑誌に載ってる論文の多くが再現性がとれないという事実がある。
などなど。どっかで聞いたことある話ばかり。
これらの問題を解決するための提言が書いてある。
例えば、チャレンジングでユニークな研究を増やすために5年くらいの期間のグラントをもっと増やすべきだ。とか。
ハワード・ヒューズ財団がやってるような、プロジェクトではなく研究者にお金を与えるようにする、とか。
過去の業績は量ではなく質をよく見ろ、とか。
ポスドクや大学院生のアカデミック以外への道をもっと積極的に案内すべきだ、とか。
それが日本でそのまま当てはめられるのかどうかは疑問だけども。。。
でも、なんというか、こういう意見が研究サイドからでてきてPNASに載り、日本人である僕も読めるという(これ、オープンアクセスだと思うんだけど、違うかな?)、そういうことにも、なんか、う〜んというなんとも言えない気持ちがわく。
ちなみに1980年から2010年までのNIHグラントのR01を取得してる教員の推移を示したパワーポイントがNew and Early Stage Investigator Policiesの一番下から得られんだけど、面白いのでGIFアニメにしてみた。アメリカの大学の年齢層がどれだけ高齢化しているかよくわかる。日本も同様だと思う。
Rescuing US biomedical research from its systemic flaws
筆頭著者の Bruce Alberts は電話帳と名高いあの教科書の著者で有名。他の著者もNIHの元所長など大御所揃いの提言です。
Hypercompetitiveなアメリカの医学系研究環境について、なんとかしなきゃまずいよ!ということ。
日本でいろいろ議論されてるポスドク問題その他すべてアメリカもほとんど同じだということがわかる。
大量のポスドクがポジションが少なくて行き場がない。だから優秀な人が大学院にすすまない。
グラントが通らない。教授たちは通るグラントを書くために四苦八苦して研究する時間がない。研究内容も保守的になってトライアンドエラーじゃなくて、トライアンドトゥルーになってる。
少数の”high profile"雑誌に論文を載せることが目的になって研究結果を過剰に記述し、それは歪んでいって不正を招く結果になっている。
有名雑誌に載ってる論文の多くが再現性がとれないという事実がある。
などなど。どっかで聞いたことある話ばかり。
これらの問題を解決するための提言が書いてある。
例えば、チャレンジングでユニークな研究を増やすために5年くらいの期間のグラントをもっと増やすべきだ。とか。
ハワード・ヒューズ財団がやってるような、プロジェクトではなく研究者にお金を与えるようにする、とか。
過去の業績は量ではなく質をよく見ろ、とか。
ポスドクや大学院生のアカデミック以外への道をもっと積極的に案内すべきだ、とか。
それが日本でそのまま当てはめられるのかどうかは疑問だけども。。。
でも、なんというか、こういう意見が研究サイドからでてきてPNASに載り、日本人である僕も読めるという(これ、オープンアクセスだと思うんだけど、違うかな?)、そういうことにも、なんか、う〜んというなんとも言えない気持ちがわく。
ちなみに1980年から2010年までのNIHグラントのR01を取得してる教員の推移を示したパワーポイントがNew and Early Stage Investigator Policiesの一番下から得られんだけど、面白いのでGIFアニメにしてみた。アメリカの大学の年齢層がどれだけ高齢化しているかよくわかる。日本も同様だと思う。