エンタメ【きょうの人】「認知症の方の輝きを描きたい」介護士で映画監督 谷口未央さん(35)+(1/2ページ)(2014.5.3 07:35

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【きょうの人】
「認知症の方の輝きを描きたい」介護士で映画監督 谷口未央さん(35)

2014.5.3 07:35 (1/2ページ)
介護福祉士でありながら映画監督も務める谷口未央さん=東京都杉並区(蔵賢斗撮影)

介護福祉士でありながら映画監督も務める谷口未央さん=東京都杉並区(蔵賢斗撮影)

 介護士としての実体験を盛り込んだ認知症がテーマの脚本「彦とベガ」で「伊参(いさま)スタジオ映画祭シナリオ大賞2013」中編の部の大賞を昨秋受賞し、その映画化に向けて、7月から撮影を開始する。

 平成20年度に映画学校「ニューシネマワークショップ」で学び、「彦とベガ」は5作目。構想が浮かんだのは、通所介護施設に勤務していた22年、自分のことを中学生だと主張する認知症の高齢女性との会話がきっかけだった。女性が「お母さんに怒られるから早く帰らなきゃ…」などと話すのを聞き、「かわいい」と感じたという。

 「ケアをする家族の苦労も分かった上で、認知症という言葉から受けるマイナスのイメージではなく、彼女のような輝きを描きたいと思いました」

 構想を2年以上温めて昨年、認知症の妻と暮らす80代の男性を主人公にした脚本を数カ月で書き上げた。

 映画の主演は俳優の川津祐介さん(78)。今は製作資金を募っている。23年から東京都杉並区の介護付き老人ホーム「ウイーザス荻窪」で働いているが、7月の撮影期間は監督業に専念。その後は介護もしつつ編集に取り組む。「ホームには主人公と同年代の方がいるので、映画に行き詰まったら助言を受けます。助言することに喜びを感じる方もいますから」

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