【動画】長崎港に浮かんだ新造の大型クルーズ客船＝高橋伸竹撮影

写真・図版三菱重工業が建設中の大型客船が長崎港で進水した＝３日午後２時５５分、長崎市、朝日新聞社ヘリから、上田幸一撮影

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　三菱重工業が長崎造船所（長崎市）で建造中の大型客船が３日、進水した。中国・韓国勢との厳しい競争が続く造船事業を立て直す切り札と期待を集めるが、早くも設計変更に伴う巨額の損失に見舞われている。荒波をかぶる中での「船出」となった。

　午後２時、長さ約３００メートル、幅３７・６メートルの船体がドックを離れ、ゆっくりと長崎港に浮かんだ。対岸の出島地区などに詰めかけた大勢の市民が見つめる中、約６キロ離れた香焼（こうやぎ）工場まで２時間かけて移動した。これから内装の仕上げに入る。

　昨年６月、９年ぶりに建造を始めた客船で、船体が姿を現した段階。１６４３の客室を持つ高級ホテルのような船で、国内でつくる客船では過去最大。クルーズ客船最大手のカーニバル社側に来春引き渡すとしている。

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