2014年05月03日
【勉強法】『現役東大生がこっそりやっている、すごい! 勉強のやり方』清水章弘
現役東大生がこっそりやっている、すごい! 勉強のやり方
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、当ブログでもスマッシュヒットとなった、『現役東大生がこっそりやっている、頭がよくなる勉強法』の続編。前作同様、図解形式のムック本で、お求めやすいお値段となっています。
アマゾンの内容紹介から。
勉強する人にとって、何よりの課題は「どうやってモチベーションをキープするか」。学びを「試練」でなく、「楽しみ」に変えるコツ。
ここだけ読むと「モチベーションの本」のようですが、今回はそれ以外の部分もお送りします!
Tokyo University / James Willamor
【ポイント】
■1.効果大の「返し縫い記憶法」たとえば単語のノート(1ぺージ10語くらいが適量です)を3ぺージ分覚えたいとしましょう。
(1)1ぺージを2分で覚え、覚えたかどうか、1分でテストします
(2)次に、2ページ目を2分で覚え、また、1分でテスト
(3)次は1ぺージ目に戻って、覚えているかどうか、1分テスト(中略)
行って戻って……を繰り返すのが、裁縫の「返し縫い」に似ていますよね。なので、名づけて「返し縫い記憶法」です。
これをやると、1ぺージにつき、1回覚えて、3回テストするので、3ぺージが15分で覚えられます。
(詳細は本書を)
■2.音読しながら部屋を歩き回る
おすすめなのは、テキストや本を音読することです。
集中できていないときは、文章が頭に入らず、流れていってしまっている状態なので、一文字一文字ときちんと向き合うために、口に出すわけです。
口に出した言葉は、耳からもう1度聞くことになるので、頭にしっかり入ります。読みながら歩き回ると、さらに効果が上がるように思います。
■3.目標から逆算して計画を立てる手順
(1)やるべきことを書き出す
目標を達成するためにやるべきことを、考えられる限り書き出してみます。
(2)優先順位をつける
重要度の高いものから、優先順位をつけます。
(3)時間配分を決める
自分に使える時間を計算し、優先順位の高い項目から順に、時間を配分します。
(4)計画通りにひたすらこなす
決めたことをひたすらこなします。
■4.目標は上下2段階を設定する
僕は、「上の目標」と「下の目標」の2段階を設定するのがいいと思っています。
「上の目標」は、モチべーションを駆り立てるような目標。「下の目標」は、絶対にクリアできそうな目標です。
みなさん、上の目標は設定するのですが、下の目標は設定しない方が多いのではないでしょうか。でも、これを設定しておくと、ダメだったときに、へこまないですむのです。
■5.やるべきことをざっと俯瞰してから取り掛かる
定期試験では、「この科目は捨ててもいいや」とはいかないものですよね。なるべくなら、まんべんなく手をつけておきたい。
そのためには、最初に、やるべきことを「俯瞰する」ことが大事です。(中略)
僕はどんな試験でも、必ず最初の1分間を時間配分のために使っていました。こうやって、全体を「俯瞰」しておくと、何事もバランスよく取り組めるのではないかと思います。
■6.テキストや本は、買ったその日に手をつける
学生の頃、僕は問題集を買ったら、その日にすぐやり始めるようにしていました。
本を買った場合も同じ。買ったその日に、1ページでもいいから、必ず読み始めます。
何かを始めよう、と思ったときは、最も気持ちが上がっている状態。ですから、その瞬間を逃さず、勢いに乗ってしまうのがいいのです。
【感想】
◆本書の「はじめに」では、前作を出版するに至った経緯並びにそのコンセプトが述べられています。いわく「勉強法と仕事術を結びつけた本」である、と。
そういえば確かに前作のタイトルには、「ビジネスでも」とありました。
そういう意味で前作は、受験のみを目標とした「狭義の勉強本」ではなく、幅広い意味での勉強をカバーする「広義の勉強本」だったわけです。
◆この手のムック本は、ヒットした単行本をムック化するケースが多いと思うのですが、前作は書き下ろしで7万部を突破。
しかも、現時点でアマゾンでも値崩れしていません(送料足したら、定価の80%強)。
であるなら「続編」を出すのが王道であるワケで、満を持して登場したのが本書です。
コンセプトは前作同様「勉強法と仕事術を結びつけた本」なので、やはり「広義の勉強本」に属するもの。
ただし前作と違うのは、下記目次にもあるように、「やる気」「モチベーション」にフォーカスしている点です。
この辺は「やる気が出ない」「やる気が続かない」という方には、ありがたいのではないでしょうか。
◆ただし、いかんせんムック本ですし、私を含めた「ガチな勉強本オタク」にとっては、ちと物足りないかな、というのが正直なところ。
実は下記レビューにおいても、「『勉強本をある程度読まれている方』以外の方」に前作をオススメしておりました。
ビジネスでも、資格取得でもすごい効果! 現役東大生がこっそりやっている、頭がよくなる勉強法
参考記事:【勉強法】『現役東大生がこっそりやっている、頭がよくなる勉強法』清水章弘(2013年04月13日)
それにしても、そんなに熱烈にオススメしているわけでもないこのレビューが、何ではてブ750超も付いたのかが不思議です。
もっとも世間の人は、それほど「勉強本ばかり読んでる」のでもないのでしょうが……。
◆ですから、オススメな方としては、まず前作が「ツボ」だった方。
それと、比較的類書というか、勉強本自体にまだそれほど接してらっしゃらない方。
元々「ムック形式の図解本」という時点で、「ガチな勉強本オタク」の方は、手に取られてないとは思いますが、逆にビギナークラスの方には、結構マッチするのではないかと思います。
ちなみに清水さんは、東大の大学院のかたわら、ご自身の会社である教育系のベンチャーで、生徒相手に「毎月100時間は授業をしている」のだそう。
そのレベルも「東大を目指す子」から「勉強が大嫌いな子」まで様々らしいので、本書収録のTIPSも「実践的な勉強法」と言えると思います。
まずはここからがスタートです!
現役東大生がこっそりやっている、すごい! 勉強のやり方
1.勉強は楽しんだ者勝ち! こんなやり方ならどんどん伸びる
2.モチベーションが下がらない仕組みを作ろう
3.基本的に勉強が苦手。やる気が起きない!
4.いつも三日坊主。やる気が続かない!
5.壁にぶちあたった! くじけそう!
【関連記事】
【勉強法】『現役東大生がこっそりやっている、頭がよくなる勉強法』清水章弘(2013年04月13日)【勉強法】『現役東大生が教える! 頭がよくなる7つの習慣』清水章弘(2013年09月09日)
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【裏ワザ?】『ラクして受かる勉強法』鈴木秀明(2012年07月22日)
【知的生産術】『"司法試験流"勉強のセオリー』伊藤 真(2012年04月08日)
【編集後記】
◆あの『ビジネスで失敗する人の10の法則』が、いよいよ文庫化!ビジネスで失敗する人の10の法則 (日経ビジネス人文庫)
未読の方は、この機会にチェックです!
参考記事:せっかくだから『ビジネスで失敗する人の10の法則』について語るぜ!(2012年10月21日)
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