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人が入ると曇るトイレ 35秒で丸見えに

 大分市中心部の商店街がガラス張りの公衆トイレを設置した。人が入るとセンサーが働いてガラスが曇り、中が見えなくなる。話題づくりで人を呼び込む狙いだったが、女性が中でじっとしているうちに透明に戻ってしまうトラブルが起き、波紋を広げている。

 高さと奥行きが約2メートル、幅約1メートルの箱型で、男女共用の1人用。洋式便器やおむつ交換台がある。設置した若草通り商店街協同組合によると、海外には先例があるが、国内の公衆トイレでは初という。

 問題になったのは、センサーが35秒間動きを感知しないと無人と判断し、ガラスを透明に戻す機能だ。2月中旬の設置後間もなく「気分の悪くなった女性が動けずにいたら、丸見えになった」と市民の指摘があった。このトラブルがテレビなどで取り上げられ、透明トイレはかえって注目を浴びたが、想定外の事態に組合側は急きょ、扉や内部に注意の張り紙をした。

 中で人が倒れても早く発見できるよう、35秒の設定はその後も変えていない。組合の榊原孝真副理事長は「少しの動きでも感知するので普通に使ってもらえば大丈夫。恥ずかしがらず、ぜひ」と呼び掛けた。

 [2014年5月3日8時46分 紙面から]

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