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【プロ野球】岸がノーヒットノーラン 初回1四球のみの準完全2014年5月3日 紙面から
◇西武2−0ロッテ西武の岸が無安打無得点試合を達成してチームトップの3勝目を挙げた。直球に伸びがあり、許した走者は四球の1人のみと制球も光った。2回に渡辺の右前打で挙げた2点を守り切った。ロッテは打線が沈黙し、勝率が5割に戻った。 西武・岸孝之投手(29)が2日、QVCマリンフィールドで行われたロッテ6回戦で無安打無得点試合(ノーヒットノーラン)を達成した。2013年6月28日に山井大介(中日)がDeNA戦で記録して以来で、完全試合を含めて史上78人目(89度目)。パ・リーグでは12年10月8日に西勇輝(オリックス)がソフトバンク戦で記録して以来で27人目(28度目)。西武では1996年の渡辺久信以来の快挙となった。 荻野貴の打球が一塁ファウルゾーンへフワリと浮いた瞬間、岸は両手をポンとたたいて、快挙達成を確信した。脇谷が丁寧にフライをキャッチすると、背番号11を中心に歓喜の輪が広がった。 「まさか、まさかです。まさか、こういう記録が達成できるとは。うれしいです」。許した走者は1回2死から四球で歩かせた井口1人。2回以降は一塁さえ踏ませぬ「準完全試合」だった。 自身7連勝中と得意の相手を手玉に取った。力のある速球を軸にアウトを重ねた。「真っすぐが良かった。7回ぐらいから意識した」と岸。9回にこの日最速の145キロをマーク。好調な直球が最後まで効いた。 9回の投球前。ベンチで捕手の炭谷と会話は交わさなかったが、「お互いにやってやろうと思っていた」と炭谷。思いを一つにした117球だった。 前回4月25日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で148球を投げ疲労が残っていた。そんな岸に過去3度、無安打無得点にあと一歩と迫った西口が調整についてアドバイスしていたという。 「西口さんがあとちょっとでできなかった。申し訳ないですけど」とおどけた。昨オフ、涌井はロッテにFA移籍、石井は引退。ファンや球団の期待を一身に背負う投手陣の柱の岸にとって、レジェンドの存在はやはり大きい。 「ずっと追いかけてきた存在」と話す涌井がチームを去り、必然的にエースは岸。周囲の期待は高いが、本人はその表現を受け入れない。涌井を超える結果を残すことが、自らがエースと自負するために絶対に必要な証し。その涌井さえ成し遂げたこともないノーヒットノーランを達成した千葉の夜。真のレオのエースへ、岸が階段を上った。 (山田孝人) PR情報
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