- [PR]
政治
【酒井充の政界××話】民主党がやっぱり信頼されない3つの理由
そのうち辞書の「政治家」の項目に、「卑怯者」と載るかもしれない。4月の原子力協定承認案をめぐる民主党の対応をみると、こんな失礼なことも言いたくなる。感情的ではなく理路整然といきさつを振り返ってみたい。
トルコとアラブ首長国連邦(UAE)への原発輸出を可能にする原子力協定承認案は4月4日、衆院本会議で採決された。採決の方法は記名採決ではなく、賛成者が起立する方法がとられた。これは国会の欠陥だと思うが、起立採決はだれが賛成し、反対したのか正確な記録が残らない。国民の信託を受けた代表者の対応の記録が残らないとは、にわかに信じがたいが、これが現実だ。
ともかく承認案は自民や公明、民主各党などの賛成多数で可決された。原発政策がはっきりしない民主党だが、政権を担っていた時代に原発輸出を推進した経緯もあり、党として「消極的賛成」の対応を決め、党議拘束をかけた。
海江田万里代表は採決直前の代議士会で「これから再び政権与党を担っていくわけだから、協定は消極的な賛成だと判断した。どうかこれからの民主党の行く末のこともお考えいただき、みんなが一致結束した行動をとっていただきますよう心からお願いを申し上げます」と述べた。民主党の象徴である「バラバラ感」の払拭のため、頭を下げた。
普通の組織なら、トップがここまで悲痛な姿勢で懇願したら、不満があっても従うのが常識だ。だが、民主党は文化が違う。やはり造反は出た。以下、判明できた範囲で詳細に検証する。国会が怠った今後の記録のために。
採決直前に退席し、棄権したのは、近藤昭一党総務委員長と生方幸夫幹事長代理の2人だった。2人とも執行部に属する。それでも反旗を翻し、退席後、記者団に「原発輸出に反対だから」と理由を述べた。信念があって反対ならば、採決でも反対すればいいものを、そこまでは至らず中途半端な対応だった。
両氏はその後、役職停止の処分を受けた。ただちに辞表提出を求められ、事実上の解任だった。この2人はマスコミに態度を鮮明にしただけ、まだましかもしれない。
このニュースの写真
関連ニュース
- [PR]
- [PR]