朝ドラの顔がズラリ！！　「バンクーバーの朝日」出演女優

　戦前の日系カナダ移民二世を中心とした実在の野球チームをモデルに描いた俳優の妻夫木聡（３３）主演の映画「バンクーバーの朝日」（石井裕也監督、１２月公開）に、女優の高畑充希（２２）、宮崎あおい（２８）、貫地谷しほり（２８）が出演する。いずれもＮＨＫ連続テレビ小説で好演した実力派ぞろいだ。

　高畑は「ごちそうさん」（１３年度後期）に出演、宮崎は「純情きらり」（０６年度前期）、貫地谷は「ちりとてちん」（０７年度後期）でヒロインを演じた。

　高畑が演じるのは主人公・レジー笠原（妻夫木）の妹。バンクーバーに住む日系二世で、白人のハイスクールに通いながら、裕福なカナダ人一家の家政婦として働き、兄のアマチュア野球チーム「朝日軍」の試合を毎回観戦する。宮崎は日本からカナダに渡ってきた日本語学校の教師役。朝日軍に夢中な生徒たちを快く思っていないが、彼らに連れ出され試合を観戦することになる。貫地谷は上地雄輔（３５）演じるチームメンバー・トム三宅の妻を演じる。幼い息子を育てる傍ら豆腐屋を切り盛りし、家庭を顧みず野球をする夫に反発する。

　高畑は「妻夫木さんは、本当のお兄さんのように見守ってくださり、今ではとても頼れる兄貴。クランクアップの時に皆さん男泣きされ、本当にチームワークのいいチームだったんだなと思いました。それが画面からあふれ出していればいいなと思っています」と話す。

　宮崎は「生徒のみんながかわいくて、癒やされましたし、とても楽しかったです。本当の先生になったらこんな感じなのかなぁと思って演じました」。貫地谷は「カナダと日本にこのような過去があったことを知らなかったのですが、映画を通して、そんな力強い人たちがいたことを知って、とても感動しました」とコメントしている。

　既に発表されたキャストは、妻夫木のほか、「朝日軍」のメンバーとして上地、ＫＡＴ−ＴＵＮの亀梨和也（２８）、勝地涼（２７）、池松壮亮（２３）の豪華俳優陣。野球が得意で、吹き替えなしで野球シーンの撮影に挑んでいる。