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【プロ野球】

史上初の月間アベック30打点へ 虎のGM砲がON砲超える

2014年4月29日 紙面から

 阪神は28日、甲子園で指名練習をした。免除されたマット・マートン外野手(32)とマウロ・ゴメス内野手(29)は静養し、広島との首位攻防戦で偉大な記録に挑む。同一球団の2人が同月にそろって30打点をマークすればセ・パを通じて史上初。あのON(巨人の王貞治、長嶋茂雄)でも成し得なかった快記録を最強助っ人コンビが目指す。

 4月のスタートダッシュを振り返る上で欠かせない2人の活躍。数字を見てもマートン29打点、ゴメス26打点と大きな得点源となっている。そんな最強助っ人コンビに、ある快挙が懸かる。

 それは同一球団で同じ月に2人そろっての30打点到達。プロ野球史上最強とうたわれる王、長嶋のONコンビですら届かなかった数字だ。阪神では優勝した2005年5月に今岡32打点、金本29打点の数字が残っているが、同一月間で2人以上が30打点を超えたことはない。

 4月序盤はマートンが球団記録の更新も確実なペースで打点を量産。中盤にやや調子を落としたが、今度は対戦が一回りしてある程度の実情を把握したゴメスが大爆発。2人の勢いに乗せられるように、チームも月間16勝をマークし、7つの貯金を積み上げている。

 4月の残り2試合で両者が30打点の大台に到達できるか−。しかも相手はリーグトップの防御率で首位に立つ広島だ。この日、静養にあてたマートンは「とにかく広島を倒したい」と力を込めた。ゴメスも「自分としては全力プレーでチームの勝利に貢献するだけ」と言い切る。

 広島はリーグで唯一、負け越している相手。前回、マツダスタジアムでの3連戦ではゴメスが来日初アーチを放ちながらも、大瀬良、バリントンに封じ込まれた。今3連戦では順番こそ違うが、同じ投手が先発してくる予定。勝ち越すためには打線の援護が必要になってくる。

 優勝するシーズンには必ず記録的な“何か”がついてくるもの。総得点で12球団トップに立つ新ダイナマイト打線が、奮起すれば勢いも生まれる。

 「4月だろうが何月だろうが、とにかくやるべきことをやる。中盤にちょっと調子を落としてしまったけど、4月は良い状態でいけている。5月もこの状態を続けていきたい」と今後も変わらぬ奮闘を誓ったマートン。GM砲がON超えへ−。そのチャンスは確実にある。 (重松健三)

 

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