西も５連勝　オリ４月首位確定

　オリックスが４連勝で１４年ぶりの貯金１０とした。２−２の７回に糸井の適時二塁打で勝ち越し、Ｔ−岡田の２点二塁打でリードを広げた。西は７イニングを３安打２失点で開幕５連勝。ソフトバンクは５回まで無安打で流れをつかめなかった。

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　個人の記録はどうでもよかった。オリックスの先発・西は「僕なりのピッチングをして役に立てればいいと思っていた」と、勝利に貢献できたことを何より喜んだ。右腕の好投でチームは４連勝。２０００年５月２６日以来１４年ぶりの貯金１０。７８年以来３６年ぶりとなる４月１７勝目を挙げた。最後に優勝した１９９６年以来となる４月までの首位も確定した。

　この試合前で防御率は０・２８。５イニング２／３以上を投げて自責０なら、皆川睦男（南海）が６６年に記録したパ・リーグ月間最優秀防御率０・２４を上回る。その中で、対戦成績６連勝中と相性がいいソフトバンク相手に、５回まで完全投球と完璧な滑り出しだった。

　しかし、記録達成がかかった６回、１死三塁から中村の右前適時打で失点。新記録樹立がついえると、２−１の７回は李大浩に同点ソロを浴びた。その裏の攻撃で勝ち越し勝利投手になったが「もう少し考えて投げないと、勝てても苦しくなる」と反省した。

　中田（ソフトバンク）に並ぶハーラートップタイの５勝目。中田を防御率で上回る西の月間ＭＶＰは濃厚だ。自身初の栄冠にも「取れたらチームのおかげ。取れなくても５、６月とチームの力になりたい」。大切なのはチームが勝つこと。その姿勢は変わらない。　（五島大裕）