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【プロ野球】

原巨人ボロボロ9失点 渡辺会長「気持ちいいわけない」

2014年5月1日 紙面から

巨人−ヤクルト 9回裏2死、ベンチで厳しい表情をみせる巨人の原監督=東京ドームで(中西祥子撮影)

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◇ヤクルト9−1巨人

 ヤクルトは1回に内野ゴロで先制。3回は相川の適時打や山田の2点二塁打など7安打を集めて5点を奪い、9回は田中浩、山田の本塁打で加点。古野は7回途中1失点で今季初白星。巨人のセドンは制球が甘く、攻撃も淡泊だった。

   ◇

 指揮官の顔は最後までほころばなかった。巨人は先発・セドンの炎上がすべてだった。1回に先制を許すと、3回はボークあり、暴投での失点ありの大乱調で1イニング5失点。3回途中にセドン、阿部のバッテリーを同時に交代させる荒療治も実らず、終わってみれば今季ワーストの16安打を許す大敗を喫してしまった。

 「何も言えないね」。試合後会見の原監督は2イニング2/3で10安打6失点という無惨な結果に終わったセドンにはあきれ気味。本人は「内角に投げきれず、球が真ん中に戻る感じだった」と反省の弁を述べたが、指揮官は「あの回は投げきってほしかった」。左腕の乱調に渋い表情を隠せなかった。

 歯車がかみ合わない。セドンの乱調にリズムを狂わされた打線も本来の姿を欠いていた。原監督は「勝つための最善策」という阿部の途中交代だけではなく、8回には坂本を交代させるというカンフル剤も打った。しかし、効果は出ない。安打を放ったのは9イニング中、3イニングのみ。試合の流れを自ら、手放してしまった。

 「あと1本が出ませんでしたね」。原監督はため息をついたが、この気持ちは観戦した渡辺球団会長も同じ。球場を後にする際には「お客さんを呼んで大恥をかいて、気持ちいいわけないだろ」と嘆き節を口にした。1日は杉内が先発。フラストレーションをこれ以上ためないためにも、5月最初の試合で快勝といきたい。 (川越亮太)

 

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