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【大リーグ】

上原のスプリットはメジャー10大決め球! 今季初失点も5セーブ目

2014年4月28日 紙面から

◇レッドソックス7−6ブルージェイズ

 ウエハラのスプリットはメジャー屈指の決め球−。レッドソックスの上原浩治投手(39)は26日、敵地トロントでのブルージェイズ戦に7−5の8回2死満塁で登板。この大ピンチを抑えると、9回にソロアーチを浴びたが、1イニング1/3を3安打1失点、2奪三振で5セーブ目を挙げた。今季初のイニングまたぎで初本塁打&初失点を喫したが、米放送局FOXスポーツ(電子版)は不惑目前のクローザーの宝刀を「メジャー10大決め球」の1つに選定。新たなお墨付きを得た右腕が、今季も勝負どころでフル回転していく。

 苦しい試合を抑えたからこそ、その価値は大きかった。7−6の9回2死一、二塁で、エンカーナシオンを中直に抑えて試合終了。上原は首をかしげて胸に手を当てると、大きくため息をついた。米放送局ESPN(電子版)によると、「いつもの試合と同じ感情だけど、いつもより『終わったー』という感じ」と上原。今季5セーブ目を挙げ、胸をなで下ろした。

 「文字通りコウジが試合を救って(セーブして)くれた」。ファレル監督が感じ入った熱投だった。7−5の8回2死満塁で登板し、左飛に打ち取ると、9回もマウンドへ。昨年10月のワールドシリーズ第5戦以来となるイニングまたぎに、上原は自身のブログで「ベンチに戻って、もう一回気持ちを入れ直すのが、こんなに大変だとは…」とつづった。

 9回、先頭バティスタに左翼席へ1点差に迫られるソロを浴びた。被弾は昨年6月30日、やはりバティスタに一発を浴びて以来で「バティスタだから仕方ない」と上原。気持ちを入れ直すと、単打2本を許したが、逃げ切った。弟分の田沢は敵地ロジャーズセンターで防御率9・00。米報道陣から「タズ(田沢)はここでは投げない方がいいのでは」と振られた上原は「俺も、俺も」とおどけ、厳しかった投球を強調した。

 今季初失点しても、防御率は0・96。その絶対的な安定感に、26日のFOXスポーツは記者10人による「10大決め球」を特集し、その1つに上原のスプリットをピックアップ。数ある決め球の中から上原の宝刀を選んだブルックス記者は「なぜスプリットと90マイル(約145キロ)の直球の組み合わせがこれほど効果的なのか、私には分からない。ただ、ひとつだけ説明がつくのは、上原の打者に対する“読み”が真に素晴らしいということだ」と評した。

 昨年6月に守護神に定着して以来、この日の25球は3番目に多かった。右肩の張りで17日まで1週間離脱した影響は、もう感じられない。上原もブログで「それ(被弾)より肩がいい感じになっていることの方がうれしい」とつづった。ワールドシリーズ連覇に向け、守護神の存在感は増すばかりだ。

 

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