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【大リーグ】

ロイヤルズの合言葉は「青木をかえせ」 得点した11戦は全勝、勝率10割

2014年5月2日 紙面から

◇ロイヤルズ4−2ブルージェイズ

 不敗神話はマーだけじゃない!! ロイヤルズの青木宣親外野手(32)は4月30日(日本時間5月1日)、地元カンザスシティーでのブルージェイズ戦に1番右翼で先発。1回に先制のホームを踏み、チームも4−2で勝利した。これで青木が得点した試合は11戦全勝で、この日も同点に追いつかれながら最後は競り勝つという神通力を発揮。開幕序盤は湿っていたバットも、5試合連続安打と調子を上げてきた。ワールドシリーズ(WS)を制した1985年以来、ポストシーズン(PS)から遠ざかっているロ軍。「アオキを本塁にかえせ」を合言葉に、悲願へ突き進む。

 早々と勝利を引き寄せた。1回、先頭打者の青木が左翼線を破る二塁打。後続の犠打と犠飛であっさり先制のホームを踏むと、リードオフマンは確信めいた思いを抱いた。「1点目を取った時に、もしかしたら今日も(勝てる)という気持ちが出た」。自身が得点するとチームが負けない不敗神話。予感は現実となり、時事電などによると青木は「結果が出るのはうれしい」と満足そうに振り返った。

 偶然の一言で片付けられない勝ちっぷりだ。4回に際どい本塁でのクロスプレーがアウトと判定され、ビデオ判定でも覆らず。直後の6回に同点に追いつかれるなど、流れは決して良くなかったが、最後は競り勝った。青木が得点した11試合中、逆転勝ちは4試合。まさに勝利を呼び込む存在となっているが、青木の神通力、御利益は得点だけではない。

 開幕序盤は波に乗れず、一時は打率2割4分4厘と苦戦。だが、4月中旬から復調し、この15試合は打率3割6厘と当たりが戻ってきた。この間、チームも10勝5敗と快進撃。最大3あった借金は、貯金2に変わった。さらに今季のロ軍はホームで8勝3敗と圧倒的な強さを誇るが、青木の本拠地打率は4割2分9厘で規定打席に達している打者ではア・リーグ1位。1番打者とチームの成績の見事なシンクロぶりに、ヨースト監督も「チームを救ってくれる。欠かせない選手」と評価する。

 5試合連続安打で4月は29安打締め。三振数は8から16に増えたが、「打席でのアプローチを変えたから。内容のある打席が増えた」と手応えはたっぷり。4月終了時の打率は昨季の2割5分を上回る2割8分4厘。目標とする200安打ペースにはやや及ばないが、青木の存在が打線にいい流れを呼び込んでいる。

 「今のところは順調に来ている。まずまずのスタート」。85年にWSを制したのを最後に、地区優勝はおろかPSからも遠ざかっているロ軍。頼れるリードオフマンがホームを踏めば踏むほど、29年ぶりの悲願も近づいてくる。

 

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