コーナン商事は2日、過去に安全検査をせずに輸入販売した電気製品について5月中旬をメドに自主回収を始めると発表した。対象は電気コードや電球など約1千品目で、1千万個となる見通し。商品代金の返還など、費用となる74億3400万円を2014年2月期に特別損失として計上。税引き利益を13年2月期比23%減の58億円から同84%減の11億円に修正した。
経営責任を明らかにするため、疋田直太郎社長ら10人の役員報酬を5月から6カ月間減らす。減額幅は10~50%で、疋田社長は30%、前社長の疋田耕造相談役は50%。相談役を含む4人の取締役は5月下旬の定時株主総会で退任する予定のため、事実上1カ月の減額となる。
過去に消費者に被害が出るような事故の報告はなく、店頭からの撤去は終えているという。
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