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【サッカー】

大久保、ロスタイム決勝ヘッド W杯あきらめない

2014年4月27日 紙面から

◇J1第9節 川崎2−1G大阪

 鹿島が広島に3−0と完勝し、首位に立った。前節1位の神戸はC大阪と2−2で引き分け、鹿島と同じ勝ち点18ながら得失点差で2位。名古屋に3−2で競り勝って3連勝の鳥栖も同勝ち点で3位に浮上した。清水は仙台を1−0で下して4連勝。新潟は徳島を退けて7試合連続負けなしとし、ともに勝ち点を16に伸ばした。J1初挑戦の徳島は開幕9連敗を喫した。柏は浦和に競り勝ち、横浜Mを破ったFC東京とともに勝ち点14となった。浦和は連勝が3で止まった。川崎はG大阪を下し、甲府は大宮に勝った。

 手負いのFW大久保が土壇場に放った一撃で、川崎に貴重な勝利に運び込んだ。「GKとの1対1を外していたし、勝てなかったらオレのせい。もう一回チャンスは来ると思っていた」。相手に負傷者が出て6分間の長いロスタイムの1分過ぎ、左からレナトがあげたクロスに合わせ、ファーサイドに詰めてジャンプ。競り合った藤春から体半分以上も上に出た状態でこん身のヘッドを放ち、決勝点を奪い取った。

 「歯が欠けたし、急所を蹴られた」と不機嫌そうに振り返ったように、ゴールを奪うまでは散々なゲームだった。後半5分、ゴール前でオーバーヘッドを試みて、体からピッチへ落ちた直後、顔に相手のスパイクが入り、左上の歯が欠けた。同21分にはペナルティーエリア内で後ろから相手に下腹部を蹴られて倒れたように見えた。だが、大久保のシミュレーションとの判定で今季初警告を受けてしまった。たまりにたまった不満を最後の一撃で晴らした格好だ。

 風邪の症状でフラフラになりながらも、川崎をアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント進出に導いた22日の蔚山戦に続く決勝点となった。26ゴールで得点王に輝いた昨季も、第9節終了時点では4得点。それを上回るペースで、得点ランク首位の豊田(鳥栖)に次ぐ6ゴールをマークしている。「Jリーグ、ACLでアピールするしかないし、結果を出すしかない。この調子でいく」。ワールドカップ(W杯)ブラジル大会に向け、逆転での日本代表入りをあきらめていないという強い決意を示した。 

  (相原俊之)

 

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