誰? と、いつも話題になる本場所のポスター。大相撲夏場所のポスターも後頭部と背中の一部しか写っていないのだが大銀杏(おおいちょう)の結い方と体つきで時津風部屋の双大竜だと分かる。
一般的に、まげは頭頂部に近い部分で結われている。しかし、ポスターの力士は後頭部の真ん中にまげがついている。関取は70人いるが、この結い方をするのは時津風部屋の時天空、双大竜、再十両の土佐豊だけ。28日に東京・墨田区の時津風部屋で調整した双大竜は「協会は公表しないんですよね…」と言葉を濁したが、体つきは双大竜に間違いない。
床山は時津風部屋の床好(とこよし)。この特徴的な結い方には理由がある。力士はまげが先についても負け。土佐豊によると「投げの打ち合いとか微妙な勝負になったとき、先にまげがつかないようにだと聞いています」。実際にそれで勝負をものにしたこともあるという。
春場所のポスターは、テーピングの巻き方で18年前に引退した元小結旭道山がモデルと言われた。謎解きをするのも面白い。 (岸本隆)
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