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【スポーツ】

<首都スポ>立大、代打の代打・酒井田V打 溝口監督に初勝利プレゼント

2014年4月28日 紙面から

7回裏立大1死二塁、中堅へ適時三塁打を放つ立大の酒井田=神宮球場で(戸田泰雅撮影)

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◇東京六大学野球 立大3−1早大

 東京六大学野球は27日、神宮球場で第3週第2日の2試合を行い、立大が早大を破り初勝利。代打の代打、酒井田照人内野手(3年・県岐阜商)が決勝三塁打を放ち、今季から指揮をとる溝口智成監督(46)に初勝利をプレゼントした。慶大は明大と引き分け。病気療養中の竹内秀夫監督(59)の長男、竹内惇内野手(4年・慶応)が初本塁打を放った。

 立大の勝利を決めたのは代打の代打だった。同点の7回1死二塁で、ピッチャーの代打に小尾を送ると、早大は左腕の田中にスイッチ。溝口監督は、代打の代打に酒井田を指名。ファーストストライクをとらえた打球は中越え三塁打。「思い切りの良さをかってもらっている。初球からしっかり振っていくことしか考えていなかった」

 県岐阜商1年夏に遊撃手として夏の甲子園に出場しベスト4に貢献。勝負強さが持ち味の酒井田は、左投手の出番を静かに待っていた。「試合前に、我如古(がねこ)さんにきょうはどうしても監督に初勝利をプレゼントしようと言われていた」。早大がシートノックをしている時、ベンチ裏では、我如古主将が選手を集めて、必勝へのゲキを飛ばしていた。

 今季のチームスローガンは「和〜1球のために〜」。勝負を分けるのは1球だ。ここまで開幕3連敗していたが、いずれも2点差以内。勝負どころで競り負けていたが、この日は投手陣が持ちこたえ、大事な1球を酒井田が仕留めた。連投のエース沢田圭は8回2死二塁で、ドラフト候補の中村を自慢の直球で捕邪飛に打ち取った。

 リクルート社を退社して、退路を断って監督に就任した溝口監督は「うれしくないといえば、うそになる。私の初勝利というより、この新しいチームの勝ちというのがうれしい」と喜び「負け続けたら眠れなくなるところだった」と軽口も飛び出した。リーグ戦は始まったばかり。1999年秋以来の優勝を目指す立大が巻き返す。 (小原栄二)

 

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