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【スポーツ】

<首都スポ>流通経大の森保&野口 広島ユース出身コンビが引っ張る

2014年4月30日 紙面から

笑顔の流通経大、森保圭悟(右)と野口翼。広島ユース出身コンビが引っ張る=茨城県龍ケ崎市の流通経大で(福永忠敬撮影)

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 関東大学サッカー1部リーグで2009年以来となる優勝を目指す流通経大は現在勝ち点9で、首位専大と4差の6位につける。注目選手は、J1広島の森保一監督を父に持つMF森保圭悟(3年)と、1年生にして「10番」を背負うMF野口翼。中野雄二監督(51)はこの広島ユース出身コンビを軸に、大学創立およびサッカー部創部から50年を迎える来年に向け、今シーズンからのタイトル総なめを狙っている。 (関孝伸)

 第4節(20日)の東京国際大戦、右サイドのMFを務めた森保は1得点(PK)2アシストを挙げての逆転勝利で、自身の“開幕戦”を白星で飾った。故障で出遅れ、第3節まで欠場。さっそく真価を発揮した。

 森保の不在中、中野監督は「彼がいるかいないかでチームは全然違ってくる」ことを強調していた。「決定的な仕事ができるのが森保だから」と全幅の信頼を寄せる指揮官。そして、大きな期待に東京国際大戦ですぐに応えた。ゴールとアシストは1−3とリードされてからの3点。左CKと右サイドからのクロスボールで2点を導き出すなど、試合を決める力があることを立証した。

 164センチ、58キロの小さな体から、パンチ力のあるボールを長短織り交ぜながら正確に供給する。

 森保「キックの練習は誰にも負けないほどやりました。中学生のときは練習の1時間くらい前にはグラウンドに行って、FKなんかをずっと蹴っていました。父からは『自分で好きなように楽しんでやれ』といつも言われています。蹴るのが大好きで楽しいから蹴り込んできたという感じです」

 長いボールを正確に強く蹴ることができる選手は実はそう多くはない。しかも、森保の場合はそれだけにとどまらない。

 「いろいろな球種を蹴ることができて、その点には自信があります。無回転のブレ球とか、曲げて落としたり、縦に落としたりとかもできます」

 周囲は「少なくともFKはすでにプロ級」と認める。あとは実戦でいかに結果として残すかだ。

 「去年まではレギュラーでなかったですし、大学2年間のリーグ戦でFKはまだ2点しか決めていません。今年はFKで最低5点、トータルで10点は取りたいですね」

 相手陣内深くで反則を受ければ、“流経大のベッカム”のFKが今年こそは何度もさく裂するだろう。そして、5シーズンぶりのリーグVへ−。

 「もう上級生。『自分が勝たせる』くらいの強い気持ちで臨みます」

 覇権の行方は、森保の右足にかかっている。

 <森保圭悟(もりやす・けいご)> 1993(平成5)年9月22日生まれの20歳。広島県出身。164センチ、58キロ。元日本代表MF森保一(現J1広島監督)の次男で、物心ついたときにはボールを蹴っていた。広島ジュニアユースから広島ユースへ。広島ユースで高校年代の日本一を2度経験した後、流通経大に進学。「プロになって、いつか一度は広島のユニホームを着てプレーしたい」という。兄・翔平はJ2讃岐に所属。

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