中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > スポーツ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

伏兵・王子谷が上川撃破 石井慧以来の大学生V

2014年4月30日 紙面から

全日本柔道選手権で優勝し、おどける王子谷剛志=日本武道館で

写真

◇全日本柔道選手権

 ▽29日▽東京・日本武道館▽体重無差別▽参加42選手▽世界選手権(8月、ロシア・チェリャビンスク)代表選考会を兼ねる

 伏兵の王子谷剛志(おうじたに・たけし、21)=東海大=が決勝で上川大樹(24)=京葉ガス=に一本勝ちし、初優勝した。大学生の優勝は2008年の石井慧(当時は国士舘大)以来6年ぶり。世界選手権の100キロ超級代表には上川と今大会8強の七戸龍(25)=九州電力=の2選手が選ばれた。

 優勝候補の上川を迎えた決勝。体重が約20キロ劣る王子谷は4分すぎ、相手の息が上がるのを待って得意技を仕掛けた。神奈川・東海大相模中以来、足掛け10年磨いてきた大外刈り。一本を告げられ、力強く両腕を突き上げた。「優勝候補に名前が挙がらず、悔しかった。見返すつもりだった」。国際大会の実績から既に世界代表候補外だったが、重圧のなさをプラスに変えて戦った。

 東海大相模高3年、東海大1年にかけて世界ジュニア選手権を連覇。その後伸び悩んだが、昨年大会で同学年の原沢が準優勝したことが大きな刺激になった。今春、部員110人を率いる東海大の主将を任せた上水研一朗監督は「出稽古にも来てくれた原沢君のおかげ」と好敵手の存在の大きさを認めた。

 来年以降は世界選手権・五輪の代表争いに加わりたいところ。「子どものころからの憧れ。出場して金メダルを取りたい」。さらに力を付ければ、2年後のリオデジャネイロには十分間に合う。 (武藤康弘)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ