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【ゴルフ】

藤田 復活V 史上5人目40歳以降で10勝

2014年4月28日 紙面から

◇つるやOP<最終日>

 ▽27日、兵庫県川西市・山の原GC山の原C(6804ヤード、パー71)▽晴れ、気温21・6度、風速3・9メートル▽賞金総額1億1000万円、優勝2200万円▽67選手▽観衆9682人

 藤田、逆転復活V−。首位と2打差の3位から出た藤田寛之(44)=葛城GC=が67で回り、通算13アンダーで並んだ朴相賢(パク・サンヒョン、31)=韓国=とのプレーオフを制し、今大会3勝目を挙げた。藤田は2012年12月のゴルフ日本シリーズ以来となるツアー通算16勝目。前日首位の重永亜斗夢(あとむ、25)=ホームテック=は75とスコアを落として通算7アンダーの11位。石川遼(22)=カシオ=は70で回り、通算4アンダーの26位に終わった。

 プレーオフ1ホール目。ともにグリーン外しから藤田が先に短いパーパットを沈め、朴が外してジ・エンド。本戦で6バーディー、1ダブルボギーとスコアを伸ばした藤田に勝利の女神がほほ笑んだ。

 「(3バーディー奪取の)前半までは100点満点」。しかし11番パー3で痛恨のダブルボギー。その後13、15番でバーディー、16番パー3では第1打を50センチにピタリとつけるスーパーショットでバーディー奪取。先に13アンダーで終了した朴を捉えた。

 藤田が目指しているのは「強いプロゴルファー」。毎ショット、自分のイメージ通りの球を打っていければ「おのずと結果は出てくる」。そのためには「技術の鍛錬が必要」と日々の努力を惜しまない。だが、昨シーズンは春先に右脇腹の疲労骨折でそれができず、「さび付いてしまい」未勝利に終わった。

 今回のオフはケガを負わないようにトレーニングと技術のレベルアップを目指し、「さびを取り続けた」という。その結果、今季国内2戦目で優勝。ファンの前で「磨き具合を披露できた」と笑顔を見せた。

 藤田にとっては40歳以降での10勝目。1973年ツアー制施行後、1位の尾崎将司、2位杉原輝雄、3位青木功に続く4位で尾崎直道と並んだ。「自分がその中にいるのは信じられない。憧れの選手たちの中にいる」と喜んだ。

 周囲からは賞金王の声がかかるが、藤田は「僕は一段一段登るタイプ。(賞金王へは)シーズン3、4勝しないと見えてこないでしょうから、まずは2勝目」。さらに「3度目の舞台に立ちたい」と、念願のマスターズ出場を見据えた。 (櫛谷和夫)

 

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