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【ゴルフ】

遼伝説再び 58たたき出した中日クラウンズ開幕

2014年5月1日 紙面から

中日クラウンズのプロアマ戦、1番でティーショットの狙いを定める石川遼=名古屋GC和合Cで(畦地巧輝撮影)

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 第55回中日クラウンズ(中日新聞社共催、愛知・名古屋GC和合C)の開幕を翌日に控えた30日、2年ぶりの出場となる石川遼(22)=カシオ=がロケットスタートで初日に臨むことを明かした。パー4の1番ホール(370ヤード)でドライバーを使っていきなりワンオンを狙うと宣言。バーディー以上を決めて波に乗り、2010年以来自身2度目の大会Vを狙う。 

 ツバメたちが地面すれすれを舞うように飛ぶ。石川の2年ぶりの来訪を喜んでいるかのような光景は、雨模様ならでは。そんな静かな和合で、石川が1ホール目から攻撃的ゴルフに打って出ることを明かした。

 「1番ホールは短いパー4だが、ドライバーを使おうと思う。ボギーを打たないためにも、グリーンそばまでティーショットで打った方がマネジメントとしては僕にとってはいい」

 つまりワンオン狙いだ。370ヤードの1番、第1打を刻んだ場合はピンまで残り100ヤード前後から第2打を打つ。これがセオリーだが、グリーン奥にピンがある場合はグリーンオーバーの打球がこぼれてダブルボギーになる恐れが出てくる。

 出場した過去5大会で1番ホールのワンオンは一度もない。ただ、消極的に刻んだこともない。「ティーショットにかかる負担は大きいが、やはりバーディースタートが理想。リスクも少ないし、次の2番にもうまくつないでいける」と攻略法を思い描いた。

 この日出場したプロアマトーナメントでも、雨のなか、ドライバーを使ってシミュレーション。第1打は惜しくも右手前のバンカーにつかまった。それでもパーセーブに成功した。「あのバンカーが狙い目になってくる。あそこから4日間(異なる位置)のピンに対してどう打っていくか。バンカーからバーディーを取ったこともあるから」。最悪でもバンカーからツーオンできれば、バーディーチャンスが膨らむというわけだ。

 まずはロケットスタートが肝心だ。優勝した2010年大会。最終日で当時の世界最少ストローク記録「58」をたたき出した。これも1番ホールが口火を切るきっかけだった。第1打で305ヤードを飛ばし、ツーオンからバーディーパットを沈めた。続く2番でも連続バーディーを決めるなど、1日で12のバーディーを記録。通算1アンダーの18位タイから見事に逆転Vを果たした。

 「日本の時間にも慣れてきたし、パッティングもようやく戻ってきた。最終日最終組の手応えはあるが、初日にしっかり集中してプレーしたい」。プロアマでは天候不良も重なり前半でスコアを落とした。9番ホール後の約1時間のインターバルは練習場にこもり、ショットなどを修正。万全の状態で初日に臨む。 (鶴田真也)

 

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