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【ゴルフ】

松村60 遼の58に次ぐ歴代2位 10アンダー連覇へロケットスタート

2014年5月2日 紙面から

第1日 16番でチップインバーディーを奪う松村道央=名古屋GC和合

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◇中日クラウンズ<第1日>

 ▽1日、愛知県東郷町・名古屋GC和合C(6545ヤード、パー70)▽曇り、気温23.4度、風速2.9メートル▽賞金総額1億2000万円、優勝2400万円▽出場108選手(うちアマ5人)▽観衆7372人▽中日新聞社共催

 昨年の覇者、松村道央(30)=吉野電化工業=が10バーディーの60で回り、単独トップに立った。1番でバーディーを奪い流れをつかんだ松村はアウトで5バーディー、後半のインも5バーディーで2位に4打差をつける圧巻の内容だった。石川遼(22)=カシオ=はクレバーなプレーで首位と6打差の4アンダー、6位で初日を終えた。

 16番パー4の第3打。グリーンエッジまで18ヤード、ピンまではおよそ30ヤード。サンドウエッジを手にした松村は、思い切って攻めた。スピンの効いたボールがピンを目がけて転がり、そのままカップイン。この日、ほとんど唯一といっていいピンチでチップインバーディー。赤い蛍光色のポロシャツというど派手なファッションに負けないプレーに、グリーンを囲んだファンからは大歓声と拍手が起こった。

 これで10アンダー。残り2ホール。石川遼が2010年のこの大会でつくった、国内ツアー最少ストロークの「58」が見えた瞬間だった。残念ながらバーディーはこれが最後。残り2ホールをパーにして「クラウンズ歴代2位」の60でホールアウトした。

 「考えてもないバーディーを取って、あと1つバーディー取れば50台だと思ったら、変なプレッシャーがかかりました」と松村。それでも2位に4打差をつける圧倒的な内容だった。

 「このクラウンズが、ツアー前半の最大の目標。ここに照準を合わせてきた。歴史的な重みがあるこの大会に勝ちたいと、みんなそう思って来ている。自分もそのつもり。50台は出したかったけど、最終的な目標は連覇ですから」と松村はきっぱり。

 冷静な判断と連覇への強い気持ちが自身初の10アンダーというビッグスコアにつながった。この日の和合は風が穏やかで、前日の雨のためにグリーンも例年に比べて柔らかかった。いつもなら3番ウッドや5番ウッドで刻むホールでも、迷わずドライバーで攻めた。

 「連覇は青木さんとジャンボ(尾崎)さんしかやっていないことは知っています。だからどうしてもこの大会に勝ちたい。連覇したい。これまでのような無難なゴルフでは勝てない。だから攻めました」。ツアー4勝のうち、2勝が愛知県で開催された中日クラウンズと東海クラシック。相性の良さも自認している。大会4日間のベストスコアは、尾崎将司が95年に出した260(20アンダー)。記録更新の期待をしたくなるようなスタートダッシュだった。 (青山卓司)

 

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