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【競馬・ボート・競輪】[ボート]あすから「G1つつじ賞王座決定戦」GWはレッ“津”GO2014年5月2日 紙面から
津ボートの開設62周年記念「G1つつじ賞王座決定戦」は3日に開幕する。昨年の覇者で地元エースの井口佳典がL休みで参戦しない中、優勝争いの中心は松井繁。3月の尼崎「ボートレースクラシック(総理大臣杯)」でSGの通算優勝回数を12に伸ばした“王者”は今大会5度の優勝を誇るドル箱水面で勢いを加速させる。地元G1初制覇を狙う新田雄史に白井英治、浜野谷憲吾、山崎智也らが逆転に燃える。 ことしも優勝候補の筆頭に挙げられるのは松井を置いて他にいない。何しろ、この「つつじ賞」は歴代最多のV5。自身が積み重ねた通算50回のG1優勝のちょうど1割を占めるという抜群の実績、相性を誇る大会だ。 過去の優勝戦をひもとけば、その勝負強さがより際立つ。3号艇で6コース回りになりながら差し切った97年の45回大会、2コース差しで連覇した46回大会、2号艇ながらイン奪取して逃げ切った51回大会など、王道である白いカポックで逃げ切った優勝は1度しかない。松井は「結果論で話すのは好きやない」と細かく振り返らないが、不意に起こるあらゆることに瞬時に対応しながら、最終的に勝ち切るところは、一緒に走るライバルたちにとって一番厄介な存在。それが艇界で“王者”と呼ばれるゆえんでもある。 逆にそれは松井にとっては精神的な余裕へとつながる。新ペラ制導入後、ピットでの作業が限られる中で、結果はエンジン素性、つまり抽選運に左右されることが多い。そんな中でコンスタントに結果を残し、獲得賞金を加算させていくには「悪い時もある中で、意味のない事故は絶対やったらアカン。勝てるチャンスでいかにきっちり勝てるか」と松井は話す。 3月のボートレースクラシックがまさにそう。思い入れの深い尼崎水面でのSGを「ある意味で賞金王より大事なレース」と位置付け、照準を定めてしっかりSG通算12度目のVを手に入れた。同レースで、松井は「流れは来るもんじゃなく、自分で作るんもんや」と語ったが、他場では準優、優勝戦の1号艇をにらみ流れを作っていく中で、実績豊富な津では、その流れの“許容範囲”はかなり広げられる。結果としてファイナル進出さえすれば優勝できる雰囲気すら感じられるからだ。 「今回もいつも通り。いつもの調整をしてレースするだけ」。すでに暮れのグランプリ(賞金王決定戦)出場も確定づけ、心のゆとりもある王者が、ことしもまた存在感を見せつける。
◆新田、迎え撃つ6人が出場する地元の三重勢を力強くけん引するのは昨年、SGタイトルホルダーの仲間入りを果たした新田雄史だ。今回は昨年の周年覇者であり、新田の師匠でもある井口佳典が、とこなめ地区選で切ったL休みのため、出場できない。それだけに「地元の記念だし、何とか盛り上げられるように、自分が頑張らないといけない」と自覚たっぷりに話す。 正直、近況は好調とは言いがたい。3月の尼崎・SG「ボートレースクラシック」こそ準優進出したものの、GIは地区選、びわこ周年、大村周年など予選落ち。思うようにエンジンを仕上げられず「それまであまり感じたことないけど、ペラをどうすればいいか、悩んでます」と珍しく弱音を吐いたこともあった。ただ、直近の児島・MB大賞ではゼロ台のSを連発し、2連対を重ねるなど復調を感じさせるキレあるレースを披露。期も変わる5月、また新たな気持ちで迎えることもできる。 津のGIは昨年の東海地区選、周年記念と連続優出中。優勝戦はともに師匠・井口の壁に阻まれ2着、4着とあと一歩で優勝を逃しているが、その安定感は目を見張るものがある。「ことしは連休中の開催だし注目も高いでしょうからね。いい結果を残せれば」。感激の笹川賞制覇からちょうど1年。新田がことしもまた5月に大きな仕事をやり遂げる。
◆白井、絶好調昨年は一般戦でV3の成績だった白井が、ことしはすでにGIの下関・中国地区選手権を含めV4と好調だ。新期の勝率も2年ぶりに8点台に乗せてきた。 ことし最初のSG戦、3月の尼崎「ボートレースクラシック」では得点トップで予選突破して奮闘。準優戦では5着に敗れて、無冠返上こそならなかったが、“ホワイトシャーク”の愛称にふさわしい切れ味鋭いターンワークを披露。SG奪取も時間の問題と予感させるものだった。 賞金獲得額も約2300万円を稼いで現在4位。昨年は賞金王シリーズ回りだったが、好調なことしの足取りなら、一昨年以来、3度目の賞金王決定戦出場も十分狙える勢いにある。 課題があるとしたら、準優戦をいかにクリアするかだ。「ボートレースクラシック」では、インからまさかのS遅れ。その前のとこなめ周年でも準優戦でインからSを遅れて苦杯をなめている。人気を集めてプレッシャーのかかるレースだが、いずれも舟足に不安のない状態だっただけに惜しまれる。 津は昨年のつつじ賞でベスト6入りを果たしているように相性がいい。白井のスピードとテクニックを存分に発揮できる水面だ。 6日、井上一樹さんトークショー開催4日目の6日、第5、7R発売中に、エントランスホールで、東海ラジオGo Goステージ ガッツナイタートークショー「今年のドラゴンズを占う」が行われる。 ガッツナイター解説者で、本紙評論家の井上一樹さん、村上和宏、青山紀子アナウンサーが出演する。青山アナはBOATRACE RADIO GIRLSも務めている。
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