ぬ・・・黒子のバスケは読んでいないのに
黒子のバスケ犯人の陳述書は
全文読んでしまったぬ・・・
ちょっと危険なので全文は、闇に引きずられない自信のある方だけどうぞ。
「黒子のバスケ」脅迫事件の被告人意見陳述全文公開1
「黒子のバスケ」脅迫事件の被告人意見陳述全文公開2
下はその一部。
「自分が初めて自殺を考え始めてから今年がちょうど30年目に当たります。
小学校に入学して間もなく自殺することを考えました。
原因は学校でのいじめです。
自分はピカピカの1年生ではなくボロボロの1年生でした。
この経緯についてここで申し上げても詮ないので、詳細については省略します。
自分を罰し続けた何かとは、この時に
いじめっ子とまともに対応してくれなかった両親や担任教師によって
自分の心にはめられた枷のようなものではないかと、今さらながら分析しています。
自分は昨年の12月15日に逮捕されて、生まれて初めて手錠をされました。
しかし全くショックはありませんでした。
自分と致しましては、「いじめっ子と両親によってはめられていた
見えない手錠が具現化しただけだ」という印象でした。」
「刑務所での服役も全く恐くありません。
少なくとも娑婆よりは、人生の格差を自分に突きつけて来る存在に出会うことはないでしょう。
いじめがあっても刑務官さんたちは、
自分の両親や小学校の担任教師よりはきちんと対応して下さるでしょう。」
誰も彼に30年間ものあいだ
「あなたが大事だよ」と言ってあげなかったんだな、ということが
よくわかる文章です。
小学校1年生でいじめにあって、
長いあいだ闇をさまよい
こんなわけのわからない犯罪を犯してしまうまで。
ーーーーーーーーーーーーー
「自己肯定感」
ぼくは乙武洋匡先生の本で、この言葉を知りました。
じぶんがじぶんを、ここにいていいんだと認めてあげること
それって人が健やかに生きていくために、とても必要なこと。
「あなたはここにいていいんだよ」
「あなたが必要なんだよ」
「どんなあなたでもわたしは必要としている」
「どこにも、いらない子なんていない」
きっと、これらの言葉との出会いがあるかないかで
子どもの未来は変わってしまうのだと思う。
藤巻先生も、ジャンプの人も、本屋さんも、イベントに関わった人たちも、
どれだけ怖かったでしょう。
たくさんの無関係な人を恐怖に陥れ、たくさんの損害を与えた。
ひとりのまんが好きなオタクとして被告には、めちゃくちゃ腹がたちます。
匿名で石を投げられることの恐怖は、ほんとに半端じゃないんだよ・・・!!!
でももしも誰かが
彼に、いらない子なんかじゃないよ と言ってあげていたら。
そう思わずにはいられないのです。
ーーーーーーーーーー
「いじめ」は、その人の存在を、まるごと否定して
人格を破壊してしまう行為です。
たった小学校一年生でいじめにあった。
先生と親は助けてくれなかった。
ここに書いてあることが本当なら、そのことがすべてのはじまり。
他人から否定され いじめられ 無視されて
いらない子 そうじぶんを認識した子は
心にちいさな怪物を飼いはじめる。
そうしてどんどん からだが大きくなって 余計に可愛がられなくなり
おとなになるころには、誰からも関心を持たれなくなり
世間から汚いものを見るような目で見られ
じぶんを大切に思えず 他人も大切に思えず
失うものすらひとつも 手にすることができず
どうせクズなのだから、何をしてもいい
そんな「無敵の人」が、できあがる。
陳述書を読んでわかるとおり
渡辺被告には「自己肯定感」が
まったくありません。
ただ「僕はいらない子なんだよね」と
繰り返し、最後の確認をしているだけのように、聞こえます。
そのことのなんて悲しいことか。
彼の時間は巻き戻せないし
やったことは取り返せない
失った時間も感情も、おそらくは戻ってこないでしょう。
すべては遅すぎた。
ーーーーーーーーー
いま、もし時がもどるなら
一年生だった頃の彼に、声をかけてあげたい。
その頃、どんなにつらくても悲しくてもまだ彼は
「生きたかった」はずだよね。
いらない子なんていない。
ここにいていいんだよ。
ひとりでも多くの「幼い彼」に、声をかけよう。
もしもそれらに巡りあえなかったり
もしも何者かにそれらを奪われたりした子がいたら
誰かほかの者が、その言葉をかけてあげなくてはいけないんだ。
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(※補足)
犯人のしたことに同情の余地はないし、かばうつもりはありません。
むしろ匿名犯罪は大嫌いです。
ただほとんどの人は生きていく中で
失いたくないものや、守りたいものや、大切な人を手に入れていくのに
ここに「失うものが何もない」まま生きていた人がいた事が、
やりきれなく悔しいだけ、なのです。
地球にはこんなにたくさん、人がいるのに・・・!
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