岡戸佑樹
2014年5月2日16時11分
スマートフォン向け防災アプリを無償提供する自治体が相次ぐ。南海トラフ巨大地震などが起きた時、今いる場所の津波の高さ、最寄りの避難所は――。通学や散歩など普段の暮らしの中で、スマホ片手にチェック。幅広い世代に防災を心がけてもらう狙いがある。
■津波予測 避難所への案内も
スマホのカメラに街並みが映り、人のシルエットが水に浸っていく。名古屋市が3月24日から配信している、防災アプリの津波浸水深予測。画面の下半分には周辺地図が示され、深さごとに青や緑で染まる。
市が2月に公表した南海トラフ巨大地震の被害想定をもとに、液状化危険度や津波浸水開始時間、避難所の名前や距離、方角が地域ごとに見られる。全地球測位システム(GPS)と連携し、今いる場所についての情報が手に入る。
市は被害想定の公表に伴い津波や地震のハザードマップを各家庭に配布。幅広い世代が気軽に見られるようアプリ開発にも踏みきった。費用は約500万円。市のホームページなどを通じ、4月9日時点で約1万1千件の登録があった。
津市も4月に、防災情報を盛りこんだアプリ「津ぅなび」の提供を始めた。避難所の場所を示した地図や、津波の浸水予測図などを見ることができる。
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