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石田、引退へ「勝ったと思ったけど」

2014年5月1日

5回、石田順裕に右のパンチを入れる藤本京太郎(撮影・田村亮介)

5回、石田順裕に右のパンチを入れる藤本京太郎(撮影・田村亮介)

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8回、激しい攻防を見せる石田順裕(左)と藤本京太郎(撮影・田村亮介) 1回、石田順裕(左)を攻める藤本京太郎(撮影・田村亮介)

 「ボクシングはスキル。海外では体重差はそんなに関係ない」。その言葉通り、海外で世界の猛者と互角に渡り合ってきた元世界王者が攻守に圧倒したように見えた。「パンチも効かなかった。5回持たないと言われていたけど全然やれた」と胸を張った。

 無謀とも思えたヘビー級は「最後にとんでもなくアホなことをしたい」と言う関西人らしいノリだった。だが「やせやすい体質」に20キロ増量は過酷。1日5食を詰め込むフード代は「減量と同じくらいつらい」と、予想以上の強敵だった。

 家族の支えなしには不可能だった。麻衣夫人(34)は慈穏くん(10)、咲来ちゃん(8)、璃空くん(1)の3人の子供を抱えながら、朝から牛丼、ステーキなど高カロリー食を用意。自ら栄養士に聞き、脂肪分を抑え、タンパク質を摂る特別メニューを工夫した。料理の仕込みは深夜まで及んだ。

 昨年3月、ゴロフキンにTKOで敗れたWBA世界ミドル級王座挑戦。父がめった打ちされる映像に長男・慈穏くんは「もう見たくない」と号泣。それでも今回、「頑張ってくるけど…」と言った石田を「『けど』はいらんねん!」と気丈に送り出した。会場で見守った4人の家族を、もう泣かせなかった。

 「負ければ終わり」を明言し臨んだ一戦。この先、ヘビー体重を維持するのも大変。「楽しかった。こういう判定が出て、もういい。(ヘビー級王座挑戦は)考えてない。最終的には嫁さんに相談して決める。決定権は嫁さんなので」と、悔しい判定も受け入れ、現役引退する意向だ。

 09年8月、34歳でWBA世界スーパーウエルター級暫定王座獲得。10年からは海外を主戦場に日本の中重量級を支えた38歳は、最後、日本ボクシング界に前代未聞の歴史を刻み、幕を引いた。

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