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井岡3階級制覇なら1000万円ダイヤも獲得

父の一法会長相手にミット打ちを行う井岡(撮影・清水貴仁)
父の一法会長相手にミット打ちを行う井岡(撮影・清水貴仁)

 井岡一翔(25=井岡)が「長谷川魂」を引き継いで最速3階級制覇を狙う。7日のIBF世界フライ級戦(大阪・ボディメーカーコロシアム)へ向けて1日、大阪市内のジムで練習を公開した。4月23日の世界戦で敗れて引退濃厚となった長谷川穂積(33)の戦いぶりに「胸を打たれた」と感銘。勝利時には1000万円相当のダイヤモンドが贈呈されることも決定した。仕上がりは万全で、長谷川の後を継ぐ“日本のエース”が必勝態勢で臨む。

 井岡が、自信の表情でうなずいた。「順調に仕上がってきている。減量が少し楽になった分、練習の質も上がった」。亀田興の25戦目を大幅に更新する15戦目での最速&無敗3階級制覇へ、必勝態勢を整えた。

 いつも冷静な心に、火がついていた。4月23日、大阪城ホールに出向き、長谷川の世界戦を観戦した。敗れはしたが、進退を懸けて全力で3階級制覇に挑む姿に心が震えた。「すごく胸を打たれた。気が引き締まりました。最後まで諦めない気持ち、激しく打ち合う戦い様に、言葉はいらないでしょ」。井岡が高校生のころ、長谷川は既に世界王者に君臨していた。「日本のエース、日本のボクシング界を引っ張っていた方」と憧れの存在だった。

 井岡がプロ転向後、対談する機会もあった。「世界王者として見られるプレッシャーは感じませんか?」。そう質問すると、長谷川からは「世界王者だからではなく、1人のボクサーとして向上心を持つこと」と、諭された。同じ関西の偉大な先輩へ、今度は井岡が魂のボクシングを見せる番だ。「僕が3階級制覇して、長谷川さんに何か刺激を与えられれば」と、口元を引き締めた。

 スポンサーの宝石店「プラウジェ」(大阪市)からは、勝てば3階級にちなんで3カラットのダイヤモンド(1000万円相当)が贈られることも決定。WBC&WBAミニマム、WBAライトフライに続く4本目のベルト獲得なら日本人初にもなる。「日本のボクシング界を背負って、盛り上げていく気持ちがある」。名実ともに日本のエースへ、井岡が名乗りを上げる。【木村有三】

 ◆4本目のベルト 井岡が勝てばWBA&WBCミニマム、WBAライトフライに続く4本目で日本人初。異なる3本の世界ベルト獲得者は井岡の他に、柴田国明(WBCフェザー、同スーパーフェザー、WBAスーパーフェザー)、亀田興毅(WBAライトフライ、同バンタム、WBCフライ)、高山勝成(WBA暫定&WBC&IBFミニマム)がいる。

 [2014年5月2日8時33分 紙面から]

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