インターネット上の違法情報を監視する民間団体が2013年にネット利用者から受理した悪質な書き込みなどに関する通報は13万720件で、前年から33.5%(6万5754件)減ったことが24日分かった。書き込みがスマートフォンなどにインストールするアプリに移行したり、違法情報を見つけにくくする巧妙な細工がサイトに施されたりした可能性がある。
通報システムは、警察庁が06年から「インターネット・ホットラインセンター」(IHC)に委託。通報件数は初めて減少した。通報をきっかけにした13年の摘発も、前年比1851件減の1452件。警察庁の担当者は「不審に思ったら遠慮せずに通報してほしい」と呼び掛けている。
通報により確認できた法律違反が明確な「違法情報」は3万371件(22.0%減)。情報の内訳はわいせつ画像や動画が78.3%、児童ポルノが10.1%、出会い系サイト関連が4.0%、規制薬物の広告が3.8%などだった。
違法情報のうち1万2796件の削除をサイト管理者に要請し、96.4%に当たる1万2341件が削除された。削除要請を放置した件数が最も多かったのは掲示板サイト「2ちゃんねる」で、196件を要請したが16件しか応じなかった。
通報のうち、違法情報や違法行為につながる恐れのある「有害情報」をのぞく、「その他情報」の減少件数が最も多かった。わいせつな内容が含まれたアニメや動物虐待の画像などが典型で、前年より約5万件減り、計約10万件だった。
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