横浜港・本牧ふ頭で台湾向けコンテナから国の基準を超える高濃度の放射線が検出された問題(2014年4月15日既報)で、放射線を出していた小荷物は天然鉱石由来のトリウムを含んだ岩盤だったことが判明した。
岩盤は岩盤浴や温泉に利用されるもので、問題の岩盤からは毎時33マイクロシーベルト(国基準は毎時5マイクロシーベルト)という強い放射線(種類はガンマ線)が検出された。
トリウムは自然界に存在している放射性物質で、首都大学東京放射線科の大谷浩樹准教授は「外部被爆の可能性を考えなくてはいけない。人体に悪影響があるのかどうか、小荷物の安全性を確認するためにも詳しい調査が必要です」という。
ところで、コンテナから放射線が検出されたのは4月11日、コンテナの扉を開けて原因究明するまで3週間も要した。あまりの遅さにスポーツキャスターの長嶋一茂は「送り主の立会いのもとで、すぐに(コンテナを)開けるべきだったと思う。なんで3週間もかかったのか。その間にもっと危険な状態になる可能性もあったわけだから、早くやればいい」と訝った。
コンテナの荷主は日本郵便で、中には250個の小荷物が入っており、小荷物の送り主を1件1件調べ、原因と思われる小荷物を特定するのに時間がかかったようだ。何が起きるか分からない昨今、慎重に対応したのだろう。
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