東京エレクトロンの東哲郎会長兼社長と米アプライドマテリアルズのゲイリー・ディッカーソン社長兼最高経営責任者(CEO)は24日、日本経済新聞の取材に応じた。記者会見の内容を含む一問一答は以下の通り。
――両社が統合に踏み切ったのは、先行きに危機感があったからか。
東氏「危機感がなかったといえばうそになる。スマートフォン(スマホ)などモバイル端末の普及により、半導体の産業自体は世界的に伸びていくと確信している。ただ、製造装置の開発費は膨大になっており、単独で世界市場を攻めていこうとすると立ちゆかなくなる」
ディッカーソン氏「モバイルの需要が増える中で、半導体市場の変化も非常に早くなっている。製造技術もその速度についていかないと新しい製品は生まれない。お互いの手のうちを明かすことで新たな解決法が見つかる」
――統合の話はいつから出ていたのか。
東氏「2012年12月にアプライドから経営統合に関する打診があった。今年の3月から検討を始め、半年間話し合いを続けてきた。日米のトップ企業同士が組み、コスト削減など相乗効果を追求するのが最適解だと考えた」
ゲイリー・ディッカーソン、東哲郎、アプライドマテリアルズ、東京エレクトロン、サムスン、スマートフォン、台湾積体電路製造