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過積載の記録改ざん 船会社の2人逮捕
5月2日 21時16分

韓国の旅客船沈没事故で、検察などの合同捜査本部は、船を運航していた会社の物流の担当者らが過積載の危険性を認識しながら運航を続けていたとみて、2日夕方、この担当者と役員1人の合わせて2人を業務上過失致死などの疑いで逮捕しました。

先月16日に韓国南部で起きた旅客船セウォル号の沈没事故では、これまでに修学旅行中だった高校生など226人の死亡が確認され、今なお76人の安否が分かっていません。
この事故では、船に安全が確保できるとされる量のおよそ3.6倍の重さの貨物が積み込まれており、傾いた船が元に戻ろうとする力が損なわれた可能性があるとみられています。
検察などの合同捜査本部の調べでは、事故が起きた直後、船を運航していた会社の物流の担当者が事務所でコンピューターを操作し、セウォル号の記録のうち積み荷の重さを実際より軽く見せかける改ざんを行っていたことが分かっています。
この担当者は、事故発生のおよそ50分後に電話してきた別の社員に対し、「貨物の積載量を調整した」と話し、その後、この別の社員が記録を確認したところ、貨物の量が180トン分軽くなっていたということです。
こうしたことから合同捜査本部は、この物流の担当者と役員1人の合わせて2人が、過積載の危険性を認識しながら運航を続けていたとみて、2日夕方、業務上過失致死などの疑いで逮捕し、事故の原因の究明を急いでいます。

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沈没船運航会社社員 積載量データ改ざん (5月2日 18時10分)

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